【転機】NAHAマラソン その7


朝の9時にスタートしてから、
最後尾のジョガーまで無事に出発できるよう、
沿道でマーチングを奏でていた小禄小学校の子どもたち。

音楽の先生が、ポケットに左手を突っ込んで、
「はい、次は崖の上のポニョ、ワン、ツー、スリー、フォー!」
…と、休む暇を与えず、次から次へと演奏をうながしている。

健気に笑顔で、与えられた職務を遂行する子どもたち。
その無邪気でまっすぐな姿勢が、通り過ぎるジョガーに感動と元気を与えていた。

単純に見ていて、微笑ましい光景だった。
なんの衒いもなく、練習してきたワザを一所懸命、披露している。

緊張もしているだろう、外野の目線も気になるだろう。

「でもボクは今、ここで演奏をするんだ」

子どもたちなりの責任感がちゃんと備わっているから、
マーチング本来の、人を鼓舞する目的を、この子はわかっているから、
「NAHAマラソン」の沿道で、彼らはとても輝いて見えた。

      ●
A DAY IN THE LIFE
人生のとある一日

I read the news today oh boy
今朝、ボクは新聞を読んだ
About a lucky man who made the grade
運良く成功をとげた男についてのニュース
And though the news was rather sad
それはかなり悲しい話だったのだけれど、
Well I just had to laugh
ボクは笑ってしまった
I saw the photograph
ボクは写真を見ていた

He blew his mind out in a car
彼はクルマの中で意識を失ってしまい、
He didn’t notice that the lights had changed
信号が変わったのに気づかなかった
A crowd of people stood and stared
大勢のひとがガラス越しに彼のクルマをのぞき込む
They’d seen his face before
どこかで見た顔だとは思ったけれど、
Nobody was really sure
あの国会議員だって
If he was from the House of Lords.
断言できるひとはいなかった

I saw a film today oh boy
今日、ボクは映画を見た
The English Army had just won the war
昔のやつで、イギリスは戦争に勝ってばかり
A crowd of people turned away
大勢のひとが顔をそむけたけれど
but I just had to look
ボクは見ずにはいられなかった
Having read the book
ずいぶん前に本で読んだシーン

I’d love to turn you on
ボクは、みんなのことを幸せににしてあげたいんだけど…

Woke up, got out of bed,
目が覚めベッドから抜け出す
Dragged a comb across my head
髪に櫛をあて、
Found my way downstairs and drank a cup,
二階から駆け下り、コーヒーを飲む
And looking up I noticed I was late.
時計を見上げると遅刻だってわかる
Found my coat and grabbed my hat
コートを引っ掛け、帽子を掴み、
Made the bus in seconds flat
ギリギリでバスに飛び乗る
Found my way upstairs and had a smoke,
二階席でタバコで一息
and Somebody spoke and I went into a dream
誰かがしゃべって、ボクはふたたび夢の中へ

I read the news today oh boy
今朝、ボクは新聞を読んだ
Four thousand holes in Blackburn, Lancashire
ランカシャーのブラックバーンには、四千個もの穴があいていた
And though the holes were rather small
かなり小さかったけれど、
They had to count them all
全部数えたっていうんだ
Now they know how many holes it takes to fill the Albert Hall.
おかげでアルバート・ホールをいっぱいにするのに、どのくらいの穴が必要かわかる

I’d love to turn you on
ボクは、みんなのことを幸せにしてあげたいんだけど…

      ●

「鳩よ!」で取り上げていた川島誠さんの訳詞。

このI’d love to turn you onの訳がとても重要だって
川島さんの訳を読んで思ったよ。

ボクが持ってる内田久美子さんの訳詞は
「…君たちを刺激してやりたい」って
かなり攻撃的な感じに仕上がっているんだけど、

「ボクは、みんなのことを幸せにしてあげたいんだけど…」

この一言で、ジョンの世界観がとってもわかりやすく伝わってくるさ。
詞にベクトルが与えられ、日常の断片に寄り添う彼の「思いやり」が見えてくる。

こんな訳のひとことで、ジョンの伝わり方も変わるんだ。
Slice of Life…写真もまさに、そういうこと。
「ボクは、みんなのことを幸せにしてあげたいんだ」

    ステキじゃないか。

【転機】NAHAマラソン その6


20人ばかりのスカイブルーな市長たちをあざけ笑うかのように、
街路樹によじ登って少年は、ケータイをジョガーへ向けていた。

すばらしい見晴らしのベスポジじゃないか。

眼下に流れる人の群れを、高みから見物するのはどんな気分かい?

      ●

12月8日がジョンレノンの命日だって、
忘れてたわけじゃない。

オノ・ヨーコがすでに75歳だってこと、
ジョンがマーク・チャップマンに射殺されてから
28年もの時間が流れていて、マークはいまだ服役中だってこと。

最近ポールの半生を本で読んだりして、
実はジョンもポールなしでは存在できなかった…なんてこと、

ビートルズ楽曲で親しまれてるそのほとんどは、
ポールの才が勝っていた…なんてこと。

そんなこんなも含めて、ジョンとポールの邂逅が
世の中の音楽をこんなにも饒かにしたんだってこと。

      ●

会社のロッカーを整理していたら、
マガジンハウスの「鳩よ!」がたくさん出てきた。

ライト感覚な文芸マガジンとして定期購読していた。
2000年の話だ。A5サイズで194ページ。
松尾スズキや角田光代は、この雑誌で知った。

2001年3月号はビートルズの歌詞について特集していた。

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【転機】NAHAマラソン その5


StartingPointには
県内のすべての市長が
同じスカイブルーのブレザーと
白いハットを被って並んでいた。

これじゃあ、
区別がつかないから…ってんで
自分の市名をタスキに掛けている。

メタボな体型が
20人ぐらい並んでいる。

  自虐的な光景。

      ●

ジャマイカのCapita City of Murderキングストンから
美しい白人リゾートの別天地モンティゴベイまでクルマで3時間半。

その移動をレンタカーで行う…というので、
国際免許の申請を行ってきた。

閑散とした運転免許試験場。

師走だというのに、
なぜだか重たい空気がどんよりと。

12月の平日昼間に免許の書き換えも…ないか。

忘年会続きで飲み疲れたような
冴えない表情を浮かべて、
時計ばかりを気にしている事務員。

…確かに。

ここだけが、時流に乗れず淀んでしまった…これまた自虐的な光景。

      ●

国際免許用のポートレイトを500円払って撮影。

      「うわ。」

自分も見事に淀んだ表情を浮かべて、
まったくもって冴えない。

幼児虐待で吊し上げられた犯罪者のようだ。

「やはり、それなりに年を重ねてきてるな。」

       …これもまた自虐的な光景。
 

【転機】NAHAマラソン その4


午前9時のカウントダウンとともに
「万国津梁の鐘」がぐわーんと鳴った。

58号線に埋め尽くされた
3万人のジョガーが一斉にスタート!

…できるわけがない。

最後尾までおよそ何キロあるのだろう。
30分以上経って、やっと全員がStartingPointを抜けた。

そういった不公平さを納得させる意味でも
ゼッケン番号順に並ぶよう指示はしているようだ。

集合時間も8時10分になってるし、
こうやってプラカードを掲げて
事前に整列するよう呼びかけてもいるのだけど、

目の前を通り抜けるLoads of peopleのゼッケンは見事にバラバラだ。

面白いくらい、混じりあっている。
3桁と4桁と5桁が肩を並べて走っている。
このてーげーさが沖縄の場合、必要なのだろう。

      ●

12月09日(火)
昨日よりは過ごしやすい一日。

ジャマイカ行きはすでに進行していた。

彩のジャマイカ生活日々徒然「ジャマイカの犯罪」

ジャマイカでお世話になる彩さんのブログを読む。
物価高で犯罪が凶悪化しているらしい。

「ガンポイント」といって
一般人や観光客を相手にガンを向け
すべてを奪っていく犯罪が増えていると…。

チャックフェンダーって人が
そんなジャマイカの犯罪を曲にして大ヒット!
しかし、ラジオで放送禁止に。

「What!?」そんな社会の歪みを嘆いた本人のメッセージ。(以下転用)

 Gash Demみたいな曲は、本当だったら一日に20回ラジオでかかってもおかしくないような曲だから、
 放送禁止になって悲しかった。罪の無い赤ん坊を撃ち殺したり、子供をレイプしたりする奴らは、社会の悪疫だ。

 あの曲は、そういう寄生虫みたいな奴らの心に入っていって、
 自らの罪に気づいて自殺しようと思わせるくらいのパワーが込められてるんだ。
 罪の無い子供や女や老人を傷つける奴らは、この世からいなくなるべきだ。

  「 全能の神よ、邪悪な行いをした奴らにガスをかけて火をつけろ」

 というのはラジオでかけられないのに、今日もラジオからはガンチューンが流れ続けている。
 社会を正そうとする歌が間違っていて、悪を賞賛するメディア。
 こういう行いに隠されてるメッセージを、読み取ることが大事だ。

 放送禁止になっても、ナンバーワンになった。

 聞いた人たちは同感してたってことの証明だよ。
 ジャマイカのシステムの本音は、本当には、人々に良くなって欲しくないってこと。
 若者たちのマインドをクリーンアップしたいなんて言ってるけど、
 結局毎日ラジオからは、若者を悪に導く音楽ばかりが流れてる。

 音楽は血の中に入っていくもの。
 絶望に満ちた若者がガンチューンを聞いたらどうなる?マッドになって、ガンを持つようになるんだ。
 社会が良くなるわけがない。ジャマイカがひとつになると不都合な奴らがいるんだ。
 すべてビジネスだよ。人々を分離することでリッチになってる奴らがいる。

      ●

ジャマイカの日常が、少しだけ見えてきた。

【転機】NAHAマラソン その3


「我那覇和樹」が手を差し伸べている。

彼も今、川崎フロンターレに戦力外通告され、
10年間の古巣から飛び立とうとしている。

周りを囲むファンが声をかける。
「和樹、がんばれ!」

   状況がダブる。

      ●

金曜日に「レゲリーマン」から着信があった。

年末にジャマイカで録音をするんだけど、
「レゲっ娘」のプロデュースも兼ねてるので
カメラマンとして同行しないか…と。

出発は23日の夕方。
帰国は年明け2日だという。

あと2週間しかない。

結論を出すなら、今すぐ。
無茶な話だとはわかっているが、
この好機を逃したら、萎んでしまいそうな気がした。

まさに「手を差し伸べられた」気分だ。

しかし、すでに年末年始は
予定をみっちり入れてしまっている。

すべてをキャンセルして、
ジャマイカへ飛ぶか。

「月曜まで、時間をください。」
…そう告げながらも、すでに気持ちは
 ジャマイカにあった。

興奮していた。

夢にまで見たレゲエの島。
猥雑な2ビートの島。

Bob Marleyの島、Skatalitesの島だ。
今まで行けなかったのが、信じられないくらい、
…ボクはこの島の音楽に薫陶を受けていた。

写真家のスタートとして、
これ以上のお膳立てがあるだろうか。

何もためらうことなく、
勇んで進むべきじゃないか。

【転機】は突然、訪れる。

【転機】NAHAマラソン その2


スタート地点の58号線に
3万人ものジョガーが並ぶ。

NAHAマラソン、1万8654人完走(毎日jp)

人酔いしそうな人数だ。

マラソンのスタート以外で
これだけの人間が道路上に溢れることが
果たしてあるだろうか?

まもなく9時。

那覇市長がスタート前のあいさつを
浪々と語っている。

2008年に活躍したうちなーんちゅの代表、
「我那覇和樹」と「大城みさき」が市長の傍らで
スタート合図となる「万国津梁の鐘」を鳴らさんと
待ち構えていた。

「我那覇和樹」を目当てに
ケータイカメラの群衆が押し寄せる。

「和樹」が、振りかえる。

群衆のフラッシュが一斉に焚かれる。
嬌声が飛ぶ。人気者だ。
手をさしのべて、握手を求める者。
「和樹」がさらに応える。

      ●

 「和樹」と同じように
  手をさしのべた人物が、いた。

【転機】は金曜日に起こった。

  

【転機】NAHAマラソン その1


12月7日。快晴。
しかし、風が冷たい。

東京から毎年「NAHAマラソン」にエントリーしている
高校時代からの友人が、今年も参加。
土曜日はうちに泊まった。

朝7時15分、
会場までクルマで向かう。
ゼッケンの交換がまだ済んでいない。

武道館にてゼッケンを受け取り、
奥武山運動公園内を巡る。
実は、今回はじめて会場入りする。

ジョガーの祭典とはよく言ったものだ。

応援する人間も合わせると
4万人近くの人間が
「マラソン」という同じ目的で集合している。

スタートまで
まだ1時間ほど余裕があるが
太陽のエネルギーも手伝ってか
人々はみな高揚していた。

トイレ待ちも相当な列となっている。
そのヨコでは、朝飯をほおばる人。
排泄と供給が同居していた。

【感慨】12月になった…


12月1日。快晴。
柔らかな光はポートレイト日和。

そんな気持ちになれるのも
心がシフトした証拠かもしれない。

今日は朝から、会社の朝礼があった。

今月の動きを手短に報告する場。
年末にむけての慌ただしいタスクが
それぞれの口から発表される。

…ひとり感慨に浸っている。

このような社会集団との連携も
少し縁遠くなるんだな。

窓から差し込む光をじっとみつめ、
これからはこの光が相手だ…と
勝手に悦に入ってる。

あと3週間。

身辺整理をしながら、
退職のごあいさつも済ませ、
徐々に徐々に自分を追い込んでいく。

しかし、気持ちは今日の空のように晴れやかだ。

来年は40歳。
マラソンでいえば折り返し後の
なだらかな上り坂…といった感じだろうか?

30キロを過ぎたあたりから
急激にカラダが疲弊し、継続が苦しくなる…らしい。

そんなタイミングで
走行スタイルを変えよう…だなんて
かなりの冒険かもしれない。

とはいえ、今更走ってきた道程を否定し
リセットするわけにもいかないだろう。

残された距離を
自分らしく完走する。

それが今、できること。

      ●

この10年間かかわった方々から
いろいろと励ましの連絡を受ける。

「あらたな道のりへ踏み出すそのエネルギーを大切に!」

心、突き動かされた。

そうそう、このチャレンジするエネルギー。
これが今の自分には宝物。
なんとかこの動力に薪をつっこみ、
炎を大きくしていきたい。

      ●

まずは同時代の連中と
顔付き合わせて、話をしよう。
彼らが感じる今を、写真に焼き付けたい。

それが、自分に課した命題だ。

【落語】立川志の輔で泣いた


志の輔らくごin国立劇場おきなわ

昨年末の11月に
滑り込みでチケットを購入し、
立川志の輔を観て
すっかり落語に心酔。

あれ以来、沖縄の落語公演は
欠かさず行くようにしている。

「桂文珍」「神田山陽」「林家正蔵」

そして、今回が2回目の「立川志の輔」。

      ●

しかし、落語で泣いたのは初めてだった。
「猿後家」「浜野矩随」
2つの噺が聞けちゃうことも相当な贅沢だが、
その緩急がお見事で、声を出して笑ってばかり。

「猿後家」はよくある落語の定番で、志の輔の声音に惚れ惚れ。
安心して観てられた。…しかし、「浜野矩随」はひと味もふた味も違っていた。

「落語」ってのは、ココロを解放してなんぼだろ。
笑いを重ねて、どんどんリリーフされていくってもんじゃないのかい?

…そんな不安をよそに
話の展開がどこまでもシリアスだった。

      ●

名工彫り師の父、浜野矩康(ノリヤス)の後を嗣いだダメ息子矩随(ノリユキ)。
根っからマジメな気質であったが、腕がついてゆかない。
父親に惚れ込んだ多数の道具屋も、息子の代で愛想つかれ、客は若狭屋の旦那のみ。

しかし、その若狭屋もついに堪忍袋の緒が切れる。
「ゴミやくずみたいなもんしか拵えねえような職人は、死んじまえ!」

暗澹たる心持ちで母親の許に。
事の次第を話すと、意外にも母は
「おめえさんの思ったようにするがいい。死にたいなら死になさい。」

そんな冷淡な母親が、ひとつだけお願いがある…と。
「いずれはみんなあの世へ逝く身。向こうで迷わぬように形見を拵えてくれ…」

矩随は3日3晩寝ずの作業で
母親だけのために「観音様」を拵える。

そして4日目の朝、性根尽き果てた矩随は、その形見を母親へ渡した。

「よくがんばったね、おまえさん。
 これを持って若狭屋へ行きなさい。そして30両で売って来なさい」

…まだまだ続く。

      ●

  まるで一人芝居。

これだけ聞かせる「落語」ってあるんだぁ…。
「笑い」が主役ではなく、「物語」が主役な「落語」。

若狭屋の主人に矩随が認められるあたりで、ほろほろ涙が出てきた。
「おお…おおお…」胸の内は嗚咽に波立ち、
未来の自分が見えるようで…あとからあとから感情の山が襲ってきた。

江戸の町人が、いっとき現実を忘れて「落語」の世界に没入するような
その匠な話芸に、ただただ恐れ入った。

年末は東京で「新宿末廣亭」「浅草演芸ホール」「上野鈴本演芸場」
寄席のはしごを愉しもう…かと思う。

【珈琲】Rolling Beans


自家焙煎工房ローリングビーンズ

事の発端はPicture’s Cafe

浮島にある穴蔵的装いの
ステキなカフェで、
週末はゆっくりランチをすることが多い。

おいしいパスタと共に出てくる
アイスコーヒーが格別だなあ…といつも感心していた。

そして先週末、思い切って聞いてみた。
「このアイスコーヒー、ホントおいしいけど、豆はどこですか?」

ピクチャーのお兄さん、即答。
「ああ、ローリングビーンズってとこですよ。」
前島にあったんだけど、寒川に移って
宅配もしてくれるから、とてもいいですよ。

   なるほど。
   早速行ってみた。

沖縄で自家焙煎の珈琲を売って17年。
店内の随所にそのこだわりが感じられた。

豆を注文してから、煎る。
「15分ほどお待ちください」

スーパーで売られているコーヒー豆を見ると
悲しくなるのだと言う。
こんな鮮度とは程遠い豆を入れて飲んでる人に
本当の珈琲の味わってもらいたい。

だからここでは生豆を計って、その場で煎る。

煎れたて挽きたての珈琲は、甘い。
待ってる間、グアテマラの珈琲をいただく。
雑味がなく、スッキリしていて、甘い。
見事な珈琲だった。

     ●

コザにある珈琲専門店「原点」も素晴らしいアイスコーヒーを出すお店だ。
オーナーにその味の極意を聞いてみると、
おいしい水に一昼夜浸してから漉してみろ…と言う。

さっそく豆を買って試してみる。
「原点」らしい濃厚でいて、これまた雑味のない
まったく新しいアイスコーヒーだった。

考えてみれば珈琲は
ラテンアメリカとアフリカの赤道付近でしか取れない。
いわば、南国の飲み物。

今頃になってその奥の深さに触れ、
おいしいアイスコーヒーを自宅で愉しもうとしている。

      ●

ローリングビーンズで買ってきた珈琲豆。
挽きたての香ばしい薫りが部屋いっぱいに広がる。
この薫りだけで、もう満足できそう。

しっかり分量をはかって、入れてみる。

すぐさま氷で冷やして、アイスコーヒーに。
そのコク、薫り、味、なにをとっても満点。
これだけのアイスコーヒーは、お店でもお目にかかれない。
しばらくローリングビーンズにはまりそうだ。