
【KIAC】アートクリトシアター『バッコスの信女』観劇。
本家は未見なので、ジェンダーギャップよりも、欲望と抑圧の二律背反を、家畜である牛をテーマに描いていたように感じた。資本主義の暴走が人間をも馴致し、飼い馴らされコントロールされることに歓びすら感じつつも、その資本主義を駆動させるのは欲望である矛盾。社会の無謬性に駆逐され犠牲となる人間たちの不均衡さを、村上春樹は『象の消滅』で描いているが、もはや「流れに逆らったところで変わらない」のだろうか?その虚無感は、イスラエルやアメリカの合理により加速度を増している。香港の「中国化」がどの程度まで来ているのか、シアターの面々は多くを語らなかったけど、社会の一元的振る舞いは、目指すべき人間性を喪っていくばかりだと、末恐ろしくなった。素晴らしい戯曲。#photobybozzo
