【JAN_21】おなまえ かいて

「おなまえ かいて」
詩:ゼイナ・アッザーム
訳:原口昇


あしに おなまえかいて、ママ
くろいゆせいの マーカーペンで
ぬれても にじまず
ねつでも とけない
インクでね

あしに おなまえかいて、ママ
ママの あしにも
ママのとパパの おなまえかいて
そしたら みんな あたしたち
かぞくだったって おもいだしてもらえる

あしに おなまえかいて、ママ
すうじは ぜったい かかないで
うまれたひや じゅうしょなんて いい
あたしは ばんごうに なりたくない
あたし かずじゃない
おなまえが あるの

あしに おなまえかいて、ママ
ばくだんが うちに おちてきて
たてものが くずれて
からだじゅう ほねがくだけても
あたしたちのこと
あしが しょうげんしてくれる
にげばなんて どこにもなかったって

Write My Name —Zeina Azzam

Write my name on my leg, Mama
Use the black permanent marker
with the ink that doesn’t bleed
if it gets wet, the one that doesn’t melt
if it’s exposed to heat

Write my name on my leg, Mama
Make the lines thick and clear
Add your special flourishes
so I can take comfort in seeing
my mama’s handwriting when I go to sleep

Write my name on my leg, Mama
and on the legs of my sisters and brothers
This way we will belong together
This way we will be known
as your children

Write my name on my leg, Mama
and please write your name
and Baba’s name on your legs, too
so we will be remembered
as a family

Write my name on my leg, Mama
Don’t add any numbers
like when I was born or the address of our home
I don’t want the world to list me as a number
I have a name and I am not a number

Write my name on my leg, Mama
When the bomb hits our house
When the walls crush our skulls and bones
our legs will tell our story, how
there was nowhere for us to run

“Some parents in Gaza have resorted to writing their children’s names on their legs to help identify them should either they or the children be killed.”
—CNN, 10/22/2023

【Nov_29】もう風も吹かない。


【CAT】初日観劇。桜美林の学生たちに向けた戯曲だけあって、CATキャストも我が事として取り組めた感が伝わってくる好演。村井まどかさん初演メンバーだったのね、感慨深いだろうな。海外青年協力隊への募集動機が自己改革の機会創生であるゆえに、国力減退のいま、第3国への支援などというタテマエは請け負いがたい…とくじける候補生たち。本音を言えば内向的に、堅実な「イス取りゲーム」を勝ち抜きたい…と我田引水に心血を注ぎたいのだけど、大義名分の「国際貢献」に名乗り出た以上、任務完遂も定めと足元が揺らぐ。自国で死ぬることすら儘ならないほど、この国の未来は覚束ない。だからこそ、利他的に生きる貴さを、この作品は貫いていて心底シビれる。水・金土日の残4ステ。いまこそ見届けて欲しい。

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【Dec_01】雑種強勢。自分の中の他者を知る。


【宝島】自分の中の他者を知る。

『もう風も吹かない』観劇で、炙り出された構図は、自己の未済性…常に本来の自分に成り切ろうとして、果たせないでいる状態。それって、『宝島』におけるオキナワそのもので、ハッとした。オキナワにおいては、その未済性が完結してしまった不条理な状態で、未来が描けない鬱状態に陥っている。『もう風~』における2040年の日本も「出口なし」な鬱状態ゆえに、キノコ隊員は飲酒による逃避で、現状から逃れようとしたのだ。『宝島』における希望と『もう風~』のそれは、『宝島』においては「ダブル」という、自分の中に他者を介入させた「実体」で呈示された。オキナワを陥れたアメリカを内在することで、混淆→ミックスが糸口となり、未来への微かな希望が射し込まれる。『もう風~』では、派遣国へ赴くことで得られる体験が、他者を内在し未来を導くという「行動」で締め括られていた。いずれにしても、未来が描けない「未済性の完結」打破には、「他者性」の獲得が必須なのである。いま現在跋扈する排他的動向は「他者」の獲得を拒絶した状態であり、いわば「純粋培養」へ舵を切った状態である。生態系としては、「雑種強勢」は良好な環境下より不良環境下で大きく発現するようである。これを真理と願いたい。「人間」は“人のあいだ”と記すのだから。

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【Sep_26】大姥百合

【やなぎみわ】『大姥百合』@神戸六甲ミーツ・アート 2025 beyond ミュージアムエリア 新池

演出・舞台美術/やなぎみわ
脚本/「大姥百合」 作 やなぎみわ・志人
  /「YUYAKU」 作 志人 
出演/大宮大奨(踊子)、志人(語部)、MECAV(ポールダンサー)、JanMah(ギタリスト)、
   時宗踊躍念仏僧、音遊びの会

照明/藤本隆行(Kinsei R&D)
音響/高田文尋(株式会社ソルサウンドサービス)
舞台監督/黒飛忠紀(幸せ工務店)
制作/NPO 法人 DANCE BOX
映像制作/野田亮
主催/Artist in Residence KOBE(AiRK)
キュレーター/森山未來

写真UPしました〜!
【on_Flickr】0926_OUBAYURI

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【Oct_03】みみをすます2025




【竹野】『みみをすます2025』岩下徹×烏賊様DUO 即興セッション@御又公民館

出演/岩下徹・梅津和時・多田葉子
企画制作/志賀玲子

写真UPしました〜!
【on_Flickr】1003_MIMISUMA

岩下さんと梅津さんは3年に渡って数多く撮影してきたけど、初の夜セッション、しかも雨。
公民館という限られた空間での、多田葉子さん交えての即興セッション。
夜+雨が功奏したのか、熱の入った有機的な連なりが波打つ稀有な時間となりました。
これだからセッションは見逃せない。記録してて良かったわ。

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【SEP15】Sensible Activities TAKENO

【TTF2025】ニール・ラック+荒木優光『Sensible Activities TAKENO』

写真UPしました。
【on_Flickr】0915_SENSITIVE

出演/岩下徹、太田博章、太田里沙、小谷誠孝、蛭田絵里香、堀内遥友、松村寿々乃、ゆず

チラシデザイン/竹内敦子[XS]
記録写真/bozzo

制作助手/高木沙羅々
企画・制作/吉田雄一郎
企画協力/志賀玲子、森歩、藤原海翔、與田千菜美
協力/たけの観光協会、NPO法人たけのかぞく、本と寝床ひととまる、Cafe Coucou、城崎国際アートセンター(KIAC)
助成/グレイトブリテン・ササカワ財団
主催・製作/一般社団法人POST

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【KIAC】アートクリトシアター『バッコスの信女』観劇。

【KIAC】アートクリトシアター『バッコスの信女』観劇。

https://kiac.jp/event/3477

本家は未見なので、ジェンダーギャップよりも、欲望と抑圧の二律背反を、家畜である牛をテーマに描いていたように感じた。資本主義の暴走が人間をも馴致し、飼い馴らされコントロールされることに歓びすら感じつつも、その資本主義を駆動させるのは欲望である矛盾。社会の無謬性に駆逐され犠牲となる人間たちの不均衡さを、村上春樹は『象の消滅』で描いているが、もはや「流れに逆らったところで変わらない」のだろうか?その虚無感は、イスラエルやアメリカの合理により加速度を増している。香港の「中国化」がどの程度まで来ているのか、シアターの面々は多くを語らなかったけど、社会の一元的振る舞いは、目指すべき人間性を喪っていくばかりだと、末恐ろしくなった。素晴らしい戯曲。#photobybozzo

【夏至】木野彩子『阿弥陀堂 四季のうつろい』

鳥取における「民藝」の立役者吉田璋也のことも、彼が昭和39年に建てた阿弥陀堂のことも、下諏訪の美術作家松澤宥のことも初めて触れたけど、生きていることの実感…それは五感にある、カラダで呼応する感性を研ぎ澄ましてこそ、生まれてきた意義。そんなメッセージを木野さんと対峙して感じた。たったひとりの観客と、たったひとりのパフォーマンスの30分間。太陽が1年で一番高く上がる夏至のタイミングに、風を受け、鳥の声を聴き、窓外の風景を体現する踊り子を見つめる。地球の上で生を賜り死してゆく運命である以上、アニミズム的に森羅万象を讃えたい。うたはいいな。歌、唄、詩。カラダを動かすこと、歌うことは、生命としての人間に与えられた原初的衝動だと思う。

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