【夏至】木野彩子『阿弥陀堂 四季のうつろい』

鳥取における「民藝」の立役者吉田璋也のことも、彼が昭和39年に建てた阿弥陀堂のことも、下諏訪の美術作家松澤宥のことも初めて触れたけど、生きていることの実感…それは五感にある、カラダで呼応する感性を研ぎ澄ましてこそ、生まれてきた意義。そんなメッセージを木野さんと対峙して感じた。たったひとりの観客と、たったひとりのパフォーマンスの30分間。太陽が1年で一番高く上がる夏至のタイミングに、風を受け、鳥の声を聴き、窓外の風景を体現する踊り子を見つめる。地球の上で生を賜り死してゆく運命である以上、アニミズム的に森羅万象を讃えたい。うたはいいな。歌、唄、詩。カラダを動かすこと、歌うことは、生命としての人間に与えられた原初的衝動だと思う。

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