【JICA】食べて国際協力?


草の根運動で、フィリピンの「バナナ植民地」は改善されるか?

答えはNOだろう。

しかし、現実を知ることで、社会の仕組みを省みる姿勢が産まれる。
何気なく食卓に並んでいるバナナの生産背景を知るだけでも、
世界の縮図を思い描くことが出来る。

そういった意味で、今回のworkshopは意義深いものだった。

何事もまず知ること。Open Mindで受け入れる姿勢。
そこから、自分のPositionに立脚して考える。

workshop参加者の多数が「バナナを外見では選ばないようにします」…といった発言をしていたが、
市場に出回っている8割がアグリビジネス企業によるバナナだという現実をどう受け止めるのだろう。
それでもNGOが輸入する5kg3,250円の【バランゴン】を購入しつづけるのだろうか?

「MY箸」を持参して「割り箸」を使わぬことで、アマゾンの森林が守られる…と考える偽善行為に近くはないか。

     Think Globaly, Act Localy.

その国の「常識」は、ひとつの「考え方」でしかない。
「考え方」は座標をずらすことで、置換可能だ。
ひとつの考えに固執せず、グローバルに組み替える、
   そんなフットワークを持ちたいと思う。

【JICA】フィリピンバナナworkshop


行ってみて驚いたのだが、会場はworkshop形式で
すでに40名の参加者名簿があり、抽選で8つのチームに振り分けられ、
5人のメンバーがフィリピンバナナについて、討議するものだった。

参加者の割合は高校生が8名ほど、大学生が20名ほど、
あとは社会人が上は50歳から下は25歳ぐらいまで。
男性よりも女性が圧倒的に多く、3分の2を占めていた。

ボクは【レチョン】と呼ばれるチームに配属され、
高校生の女の子と、大学生の男子、バナナを育てているおばさん、高校の女性教師とともに
フィリピンバナナについてのさまざまな設問に答えていく。

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↓このworkshopのガイドラインはこんな感じ↓。
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日本で消費されるバナナのほぼ100%が輸入され、その実に88%がフィリピン産。
年間100万トンものバナナが消費されている背景がありながら、
その生産体制は、ほとんど知られていない。

通常スーパーで扱われて食卓に上っているバナナは
【キャベンディッシュ】と呼ばれる種類で
品種改良のため害虫に強く、生産性も高い。さらに見た目もキレイである。
(これは熟す前に輸入し、日本国内の工場で化学的に追熟させているからである)

しかもスーパー店頭で一房198円という安価で販売されているが、
アグリビジネスと呼ばれる多国籍企業(ドール・デルモンテ・チキータなど)
が仲介をしているため、フィリピンの原価はさらにその10%!という現実。

原価のしわ寄せは当然、現場に降りてくるわけだが、
生産地であるミンダナオ島の農園では、現地フィリピン人を16時間労働で雇い、
農薬の人体被害に対しても、対策を取ることなく、労働の搾取で対応しているのだ。
まさに「バナナ植民地」が、現実に成立している状態なわけだ。

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で、このworkshopが推奨するバナナが【バランゴン】と呼ばれるバナナ。
これはフィリピンに古くからある在来品種で、フィリピン人も食す。
手間もかからず栽培でき、無農薬でも対応できるが、
多国籍企業が行うような品質管理がなされていないので、見た目も悪い。

ただ、「バナナ植民地」の現状を打破するためにも、
ネグロス島で生産されている【バランゴン】バナナを購入しよう。
購入先はNGO団体が輸入しているので、インターネットで注文しよう…ということらしい。

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草の根運動で、アグリビジネスに対抗しよう…と本気で考えているのだろうか?
市場原理に基づいた生産体制を根底から覆すためには、
そこに甘んじている現地フィリピン人の意識改革が先決ではないのか?
        
ふと、そんな辛辣な意見がアタマをもたげた。

日本ネグロスキャンペーン委員会

【JICA】食堂は国際社会


まずは食事をしよう…と、食堂へ赴く。

その献立がユニークである。

月ごとにさまざまな国の料理がピックアップされて
メニューが変更になるらしい。

今日はジャンバラヤがスペシャルメニューだった。
      …450円。サラダや飲み物はフリーだ。

しかも美味しいと来ている。

食堂とつながるガーデンでは、
さまざまな国から来ている研修生たちが
BBQを楽しんでいた。

白人系も黒人系もアジア人系もイスラム人系もいっしょになって
牛肉や焼き鳥とビールで、ワイワイやっている。

まるでNY。

そのスケールに、しばし唖然とする。

【JICA】国際協力機構に行ってきた


国際協力機構の名前は知らなくても、
Japan International Cooperation Agency
⇒JICA(ジャイカ)のロゴや響きは聞いたことがあるかと思う。

JICAは政府開発援助(ODA)の実施機関の一つであり、
国際間の技術協力と無償資金協力の一部を担っている。

青年海外協力隊や国際緊急援助隊などで
一度はCMに触れたことがあるに違いない。

青年海外協力隊…イコール…
「途上国で人助けする、世話焼きボランティアか…」
と思っている輩も多いと思うが、
実は、その事業内容は多岐に渡っていて、
募集される職種もバラエティに富んでいる。
デザイナーやカメラマンといった職種もある。

対象年齢も独身者を主とした年代から退職後のシニア世代まであって、
自身をもう一度輝かせよう…と、海外へ飛び出しているご年配の方々もたくさんいる。
…見倣うべきだと、ボクは思う。

そんな「人を通じた国際協力」を地道に続けている機構JICAに
先週末、初めて顔を出した。
妻は毎週2回、ボランティアで活躍しているというのに…だ。

今日の目的は「フィリピンのバナナワークショップ」への参加。

実際、来てみると環境のすばらしさに驚く。建物が実に見事だ。
これだけの規模で赤瓦を多用した施設を、ボクは見たことがない。
浦添のはずれに、こんな立派な国の施設があったとは。
それだけでも大収穫である。

妻、帰国。


本日、4日19時。妻がフィリピンより帰国する。
去年の5月23日に成田から飛び立っての、1年ぶりの日本だ。

まずは日本のおいしい物をたらふく食べてもらおう。

フィリピンでの日本語教師の責務は、大変だったことだろう。
かなりやり甲斐のある仕事であったと思う。
フィリピーノの教え子たちには、内緒の帰国だ。
彼女を慕っていた生徒たちが、先生が不在を知って
憐憫に涙するのは、想像に難くない。

そんなかわいいピーノたちのためにも、
この経験をしっかり生かし、次のステップに進んでもらいたい。

お疲れ様でした。

フィリピーノの夜は長い


同じマニラベイの情景。

なにやら、イベントの仕込みで夕方でも働くフィリピーノがいる。
おそらく、近日中にこの場所で大きなイベントが催されるのだろう。
舞台の設置が急ピッチで行われている。

大晦日のマニラベイは、とんでもない状況だった。
10万人の人出があったというから驚きだ。

夜になると、方々から人々が集まり、酒を交わし、音楽に酔いしれる。
陽気なフィリピーノの、至福の時間だ。

マニラベイの夕暮れ


同じ時刻、マニラベイはもっとロマンチックに日は暮れていた。
夕日の沈み込むのを眺めて過ごす時間は、悠久の時だ。

グラデーションが見事な演出を施すので、
夢心地な気分にさせてくれる。

まさに恋人たちの時間。

サンチャゴ要塞で毛遊び

サンチャゴ要塞は日本人兵がフィリピン人を大虐殺した現場。
多くのフィリピン捕虜が閉じこめられた牢獄は、
流れ込む川の水で、そのまま溺死するような恐ろしいしくみだったらしい。

60余年前の出来事である。

そんな遺跡のすぐそばでは、若者たちが集ってはしゃいでいた。
脇には恋人達が夕暮れの時間を楽しんでいる。

沖縄にも昔、「毛遊び」といった若者たちの集いがあった。

サンシン(三味線)を片手に、男女が浜辺に集い、
唄を歌い、踊り、夜を明かした。

フィリピンの男女も、唄を歌い、踊っていた。

マニラの渋滞に巻き込まれる


日が沈んで、気分も萎えてしまった後も
バスはいっこうに目的地に着かなかった。

マニラ市内からは、まだほど遠い町で
とてつもない渋滞に巻き込まれてしまう。

右側通行の幹線道路が、
何がどうなったら、そうなるのか、
皆目見当もつかないが……、左側通行になっていた。

渋滞にいらついた反対車線のクルマが
逆走するようなカタチで割り込んできて、
いつのまにかその流れが本流となり、
右と左が入れ替わった!

すざまじい光景である。

フィリピンの交通事情を
目の当たりにした。