【地営業】片山玲一郎


行商のりんご売り「ムカイ林檎店」三鷹店の片山さん。

彼自身もなんだか不思議なアウラを出す人。
ジャズピアニストでもある。

店舗を持たず、クルマにりんごを積んで、
道売りで商売する。訪問販売もする。

ことばは一言、「りんごいりませんか?」

あとは相手とのコミュニケーション、対話がすべて。
片山さんはYouTubeで、「ゼロか100のところがいい」と語った。

ピアノもりんごも、崖っぷちに立たされた状態で、
自分の持ってる100%を出すところがいいと。

行商は初めの「つかみ」がすべて。
「りんごいりませんか?」と引き留めてからの
笑顔や次の売り言葉がどう伝わるか。

それはステージでピアノを弾くそのときの
初めのフレーズが、観客にどう届くか…と同じだと。

その切羽詰まった感が、「生きている」と感じられて好きだと。

行き交う人々を何百人、何千人と声掛けしてきただけあって、
ひとの気持ちをつかむ直感力、鋭敏な感性が養われるという。

 I & I Revolution

…とは、レゲエのフレーズだけど、
ひとりひとりが向き合って「対話」をすればわかり合える…を地で行く行商スタイル。

デジタルに頼らないその実直な姿勢で10年。
ホンモノだと思った。

【地営業】高月美樹


LUNAWORKSの高月美樹さん。

旧暦ダイアリーを企画制作されて9年目。

03/11の震災で大きく瓦解した日本社会。
これを転機ととらえ、今こそ旧暦の感覚を…と高月さん。

太陽のめぐりと月の満ち欠けを節とする旧暦は
日本人が培ってきた自然との駆け引きが息づいている。

  昔の人々は今よりも不便な生活をしていました。
  天候や気象による危険にさらされ、
  それゆえに周囲の変化に敏感に過ごし、
  鋭い観察力を持って生活を守り、
  さまざまな暮らしの知恵を編み出していたようにおもいます。

地球の呼吸を感じること…それは、黒岩さんのいう「地球の棲まい手になる」と同義。

そういった古きニッポン人の叡智をみると、
今の世の中は、なんと無感覚な生き様なのか…と思ってしまう。

見えない、聞こえない、匂わない、触れない何ものかを、捉えるチカラ。
なぜ人間は、ふと月を見上げ思いを馳せることで、気が安らぐのか。
人知を超えた大いなるチカラの存在を感入ることで、自身を翻弄する現代の瑣事よりももっと大きな流れ…
連綿と連なるいのちの連鎖を、自分の中に発見するからかもしれない。

沖縄は今でも旧暦社会である。
そのことについて、高月さんと少しお話をしたかったのだが、
撮影に集中している間に、機会を逸してしまった。

旧暦には、これからのニッポンを建て直す答えがある。

【地営業】黒岩哲彦


合同会社++のお披露目会は、「地営業MARKET」と称して
すでに起業されている方々のお話を聞くことで、
間接的に++の目指しているものを共有してもらおうというカタチ。

初回はやま森カフェのオーナー大久保さん。
「地産地消」の、まさに「地域の文化と風土と人を大切に、
 400年後の未来を思い描きながら、マイナスの状況をプラスに
 変えていく事業を「母メシ」で実践している話だった。

つづいて、エクセルギーハウスの建築家、黒岩哲彦さん。

ボクはこの人の考え方に心酔していて、
特に産業構造の集大成が住宅なのだから、
住宅の仕組みを変えれば、社会は変わる…という視点に
ものすごく共感している。

そんでもって10分という短い時間の中で、
エクセルギーとはなんぞや…という話をされたのだけれど、
室温の考え方ひとつ取ってみても、輻射熱…という概念があるかどうかで、
その室温の捉え方が違ってくる…ということを壁温度を測りながら説明された。

構造体の基本を覆す話だから、
話せば10分じゃ利かないのだけど、
結論はこうだ。

 「地球の棲まい手になる」

小さな微生物から虫や鳥、大小様々な生物たちと
同じ風をうけ、同じ雨を浴び、同じ光に気持ちよくなる。
「ちきゅうのいきもの」として同じ目線で体感する。
そのことがどれだけ命喜ぶ生き方か、を実践していきたい。

そんな黒岩さんの愚直な心に、あらためて共感した。

【aug_25】合同会社++


合同会社++(たすたす)の++は、社名でもあり、方法でもある…と、共同代表社員のヒラクくん。

前回のブログでも書いたのだけれど、考え方の筋道を組み替えれば、
人間どうしの理解度も高まり、より高次のムーブメントが生まれ得る…とするのが、
この「++」には込められている。

「+」=「たす」=「tasse」(仏:ティーカップ)
一杯のお茶を沸かすほどの熱量でも、「++」すれば大きなエネルギーに。
小さな力も「++」すれば、大きな力に。
適切な方向への小さな変化を足し合わせて行けば、大きな成果が生まれる。

そのためには、お互いが「多様さを認め合って共歓する」ことがまずもって必要だし、
お互いの理解度を高め足りないところは「補い合って共跳する」フレキシブルさも求められ、
それぞれが争うのではなく「利害を超えて共創する」気概を持たなくてはならない。

これって、まさに現代の動きに直結していて、
08/30の論壇時評で高橋源一郎も
「デモ」によってもたらされる社会について語っていた。

NYで突然起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」は
格差社会の是正を訴えたデモ行動だったのだけど、
デモに参加した人々は「リーダーをつくらずコンセンサス方式で議論を行う」ことで物事を決めていった。

  「意見がごちゃごちゃに分かれて複雑になって、
   ときには時間がかかることもある…本当に言いたいことっていうのは言葉のニュアンスの中にあって、
   とことん意見を交わさないとなかなか出てこない。そして互いに耳を傾けあうような環境じゃないとね」

高橋はここに、独裁を拒む、もっとも有効な知恵を感じる…と書く。

さらに小熊英二の著作を例にとり、
  
  「参加者みんなが生き生きとしていて、思わず参加したくなる「まつりごと」が、民主主義の原点です。
   自分たちが、自分個人を超えたものを「代表」していると思えるとき、それとつながっていると感じられるときは、
   人は生き生きとします。動くこと、活動することと、他人とともに「社会をつくる」ことは楽しいこと」

誰かが楽しい社会を作ってくれるのを待つのではなく、
「社会をつくる」プロセスひとつひとつが、自分を変え、それに関わる相手を変えていく。
変わっていくことは楽しい…と人々が知ったとき、そこに「人がデモをする社会」が生まれる…と。

   「楽しさや解放感がある時の、人間の学び方は、広い、深い、早い」

相手を罵倒せず、否定せず、理解を深めることで、「++」となって、社会が変わってゆく。

100%思案しつくす…ことで、応えてゆこうとする、その姿勢は、
まさに次代の人間の在り方だと、思うのだった。

【aug_25】やま森カフェ


お披露目会の会場となったやま森カフェのオーナー、大久保親子。
いつものテンションでお出迎え。

大久保さんは、株式会社やまもりの代表として、
地営業者の「おいたち」を語ってくれた。

地営業とは、「地域の文化と風土と人を大切に、400年後の未来を思い描きながら、
       マイナスな状況をプラスに変えていく」仕事を実践すること。

生態系と人間の営みが、調和している社会をつくる。
…地球の住まい手になる…ということ。
 その謙虚さが、今のニッポンには失われかけている。

夕食会ではやま森特製の、地元の食材をつかった美味しい料理がふるまわれた。

【oxford_pirates】土谷朋子


土谷朋子さんは、なんかつかみどころのない感じが、味。

ひょうひょうとしている…その存在感がおかしい。

on_Flickr_0824_ox_pirates

でも、みんな楽しそうに舞台で演じているから、
こちらもなんだか幸せな気持ちに。

また、次回も観てみたい劇団。