【Sep_12】こんな自然を目の当たりにしてみてください。きっと気づくはずです。


道東の旅の締め括りは、知床国立公園

観光ピークではなかったせいか、知床五湖まではクルマでアクセス出来ました。

国立公園内は野生の生態系がそのままの状態なので、入園する前に行動規範をお勉強。
ヒグマへの配慮をシビアに学びました。

これだけしっかりと野生動物への配慮を徹底しているのであれば、
オオカミの生存を復活させて、真の生態系に戻すべきではないか…と強く思いましたが、
150年もの間まったく接触してこなかった架空の生物と化してしまったオオカミへの、
誤ったイメージ=人を襲うのではないか?から来る強い抵抗感が、
すでに真の生態系復活を望まない状況へ陥れてしまっている。

もうそういう救いようのない感性にまで落ちてしまっているのです、この国の人たちは。

人間がコントロールできない自然に働きかけて命の糧を得てきた
農業、漁業など一次産業の衰退、それがもうアイヌのような自然崇拝を著しく劣化させ、
「神と共に在る」わたしたちのルーツを喪わせてしまった。

芸能は本来、そのような自然との営みの中で育まれてきたもの。
その芸能が根絶やしになり根無し草となった日本人は、
自然を畏怖する感性をどんどん失い、人工物の境界線でどんどん自然を遠ざける、
間違った文化の継承に傾いています。

原発や都市開発のDestroy&Buildはその証左です。
エアコンなしでは四季を過ごすこともできない現代の住宅観は、まさにその象徴でしょう。

敗戦後の71年、ずっとわたしたちは誤ってきた。

北と南の最果ての地に、こんなに心惹かれるのは、日本人本来の記憶が疼くから…だと思うのです。

こんな自然を目の当たりにしてみてください。きっと気づくはずです。

【Sep_11】コタン・コロ・カムイに恍惚@羅臼


シマフクロウ@羅臼

観察施設 シマフクロウオブザバトリー Fish-Owl Observatory

シマフクロウ給餌禁止めぐり羅臼町VS環境省

台風上陸で屈斜路湖の水位が1mも上がったり、各地で土砂が崩れ通行止めも多く、
知床半島の羅臼も一本道の県道が封鎖、一時は諦めかけた「シマフクロウ」だったのですが、
宿泊を一日延ばして目の当たりに。

水量の増した羅臼岳からの清流にニジマスが遡上する姿を観ながら、
観察小屋でシマフクロウを待機。
日没から1時間後、つがいの二羽が川辺に降り立ちました。
その瞬間、雑談も静止。

全員が息を呑みながら、その一挙手一投足を見逃すまいと、ファインダーを覗きます。
餌付けとして池に放流されたヤマメを、周りの状況を静観しながら、嘴で一突き。
一呑みしながらも、状況把握を怠らないあたり、野生の凄味を感じました。

およそ30分間、つがいで川辺をうろつき、ヤマメを獲る姿。

こんな至近距離で、「コタン・コロ・カムイ(集落を護る神)」と対峙できるとは。

やはり、どれだけ自然を体感できるかが、
その後の人生で『自然を畏怖すること=自然崇拝』へとつながるのだ…と。
アイヌの人の自然観は、この大いなる大地に生きることで育まれたのだと、実感。

近代化とは、ボーダー(壁)を設けることだと語ったのは建築家伊東豊雄さんですが、
あまりにも人間はオノレを買いかぶり過ぎたのだな。

「ひとも自然の一部です」のリアルを、取り戻さずして、
ひとの未来なぞ、来るはずない。

スタジオジブリも毎作訴えてることなのに。
体感が大きく欠けてしまっているのだ。