
「我那覇和樹」が手を差し伸べている。
彼も今、川崎フロンターレに戦力外通告され、
10年間の古巣から飛び立とうとしている。
周りを囲むファンが声をかける。
「和樹、がんばれ!」
状況がダブる。
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金曜日に「レゲリーマン」から着信があった。
年末にジャマイカで録音をするんだけど、
「レゲっ娘」のプロデュースも兼ねてるので
カメラマンとして同行しないか…と。
出発は23日の夕方。
帰国は年明け2日だという。
あと2週間しかない。
結論を出すなら、今すぐ。
無茶な話だとはわかっているが、
この好機を逃したら、萎んでしまいそうな気がした。
まさに「手を差し伸べられた」気分だ。
しかし、すでに年末年始は
予定をみっちり入れてしまっている。
すべてをキャンセルして、
ジャマイカへ飛ぶか。
「月曜まで、時間をください。」
…そう告げながらも、すでに気持ちは
ジャマイカにあった。
興奮していた。
夢にまで見たレゲエの島。
猥雑な2ビートの島。
Bob Marleyの島、Skatalitesの島だ。
今まで行けなかったのが、信じられないくらい、
…ボクはこの島の音楽に薫陶を受けていた。
写真家のスタートとして、
これ以上のお膳立てがあるだろうか。
何もためらうことなく、
勇んで進むべきじゃないか。
【転機】は突然、訪れる。