生活の柄/山之口貘


歩き疲れては
夜空と陸との隙間にもぐり込んで寝たのです
草に埋もれては寝たのです
ところ構わず寝たのです

歩き 疲れては
草に埋もれて寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが
眠れないのです

近ごろは眠れない
陸を敷いては眠れない
夜空の下では眠れない
揺り起こされては眠れない
歩き 疲れては
草に埋もれて 寝たのです
歩き疲れ 寝たのですが
眠れないのです

そんなボクの生活の柄が
夏向きなのでしょうか?

寝たかとおもうと
またも冷気にからかわれて
秋は 秋は
浮浪者のままでは眠れない
秋は 秋からは
浮浪者のままでは眠れない

歩き疲れては
夜空と陸の隙間にもぐり込んで
草に埋もれて寝たのです
ところ構わず寝たのです

    ●

大工哲弘がろうろうと歌う
この「生活の柄」を聴いて

この歌を聴きながら…なら、ボクは死ねる…と思った。

まさにこの曲は、すべてをリリースしてくれる
鎮魂歌…だと、心底思った。

山之口貘。

こんな詩人が沖縄から出生していたことに
ボクは今、ものすごく感動している。

石/山之口貘


季節季節が素通りする
来るかもとおもって見ていると
来るかのようにみせかけながら

僕がいるかわりにというように
街角には誰もいない

徒労にまみれて坐っていると
これでも生きているのかとおもうんだが
季節季節が素通りする
まるで生き過ぎるんだというかのように

いつみてもここにいるのは僕なのか
着ている現実
見返れば
僕はあの頃から浮浪人

    ●

徒労にまみれて坐っている…
まさに今のボクはその状態。

いつみてもここにいるのはボクなのか…
見返ればボクはあの頃から浮浪人

いつまでたってもモラトリアム。

敬老の日と「でいご」


jimamaのライブが桜坂劇場であり、
足を運んだ。

2ndアルバム「裸足(からびさー)」発売記念の
ワンマンライブで、敬老の日にも近い…ということで
多数のおじいおばあも招待されていた。

うちなーんちゅらしく彼女もまた、
おじいおばあと素敵な幼少時代を過ごした。
その思いが「でいご」に収められている。

5歳の彼女にとっての宝物。
おじいと過ごした散歩道、そして赤い花。

5歳の女の子が大人になって、
その時の思いを胸に、素敵な曲を書いた。

それだけでも、ボクは胸が熱くなる。

5歳の女の子にとっても、愛の深さはちゃんと伝わるんだ。
そんな事実が彼女の歌声からダイレクトに伝わってくる。

 時は流れゆき あなたは星になって
 夜空に浮かぶ群れ星 私を見守る…

おじいちゃん子、おばあちゃん子の子供は
感受性が豊かで、とても優しい…なんて話を聞くけど

「やなわらばー」しかり「jimama」しかり
歌い手として生まれてきた人たちは、気持ちがとても細やかだ。

特に沖縄生まれの歌い手は
気持ちがまっすぐだ…と、目頭を押さえる。

風便り/jimama


突然届いたあなたの便り 「新しい命が生まれました」
まるで自分の事のようで 嬉しくて会いたくなったの
あの頃 誰が先に嫁ぐとか 答えなき未来を夢見てたね
無邪気でいた 青い時代を 今も 憶えていますか?

急ぐ足音 時の早さに 流されそうになるけど
「どんなときも 自分らしくいよう」と 約束してサヨナラしたよね
懐かしい過ぎた記憶は 色褪せること無いから
会えばすぐにわかるくらい そのままのあなたでいてね

はにかみ屋で優しい性格も 右肩下がりな癖の文字も
同じままでいるみたいね それだけで安心だから
あれからどれくらいたったんだろう いつの間に互いに大人になり
ふざけあった 青い時代は遠く 離れていくんだね

いつも何かに 急きたてられて 日々を暮らしているけど
些細なことで 笑いあえた 淡く光る思い出忘れないように
懐かしい日々は戻らぬ事をわかっているけど
その心に 青いカケラは 今も残っていますか?

そしてわたしは 同じ景色に ひとりのままでいるけど
この心に 青いカケラは ずっと残っているから
今も残っているから

jimama 公式サイト

やなわらばー「夢を見た」

 夢を見た 君がいなくなった夢だった…

 寂しくて 悔しくて ふるえて 涙止まらなかった
 空に向かって「聞こえてるの?」なんて言ったりしてた

 もっと 優しくしてあげたかった イヤになるくらい好きだと言って
 もっと 抱きしめてあげればよかった なんて言っても もう遅くて…

 毎日を大切にして いつも笑顔でいてね
 幸せだと感じてほしかった そんな気持ちになった夢でした

毎日をせわしなく生きている。
今日もこれから久米島出張。
明日は東京。

なんだか、非常に売れっ子だ。

「やなわらばー」は石垣出身の女の子デュオ。
東京のど真ん中、六本木ヒルズで取材の予定だ。

資料を手に取るように、新作のアルバムをチェックする。
12曲目の「夢を見た」で、ガツン…と来た。

良い曲だ。

琴線が奮えた。
一度、奮え出すと
すべての曲がすばらしく聞こえてきた。

もう一度、頭から聴き直す。

youtubeでパフォーマンスも確認する。
…すり込まれていく。見事に。

たしかに疲れ果てている。
だから、堰を切ったように
感受性の波が押し寄せてくるのかもしれない。

しかし。

純粋なものを目の当たりにして、
ただただ、湧き出す感情を放つしか、なかった。

彼女たちとの出会いに感謝。

0824俺たちオメデトウ!LIVE


北谷のパームスプリングビル5階にあるando“&”にて
ファーストアルバム発売記念のファイナルLIVEを開催。

U-DOU&PLATY、jimama、DJダン、下條達也(地獄車)、アセロラダイエッツ…と
豪華なゲストを交えての約2時間LIVE。

チケット販売をメンバー全員で手売りした甲斐もあり、
会場にはしっかり観客が入って、全員がエンタメライブを堪能した。

しかし、一番の盛り上がりは白蓮会館沖縄支部の演舞。

積み重なった瓦を支部長が手のひらで押し割り、
下條さんがひたいで頭突き割り、リーダーが板を回し蹴り、
最後はオーボエのサトエがバットを足蹴り割り!
観客の興奮は、絶頂に達した。

ステージ上で入る演舞者の気合いが、空気を張りつめたものにして、全員の視点が釘付け。
あらためて人間の奥の深さを感じた次第。

LIVEはその後も盛り上がり、全員が一丸となって終了できた。

0711から始まったレコ発LIVEも、ここでひとつの区切り。
次なるステージにコマを進める。

まずは0902の「ORIONビアフェスト2007」。
コザ運動公園にて、ディアマンテスの前座を務める。

オリオンビアフェスト2007

南国ドロップス@ando


明日はいよいよ、
南国ドロップス「レコ発ライブ」FINAL!

 俺たちオメデトウ! ってことで

さまざまな関係者が集結する。
21時からライブスタート!
お忘れなく!

☆☆☆
南国ドロップスCD発売記念
俺たちオメデトウ!LIVE
☆☆☆
南国ドロップス待望のファーストフルアルバム
『社交街の誘惑』発売を記念して各地で爆発させてきた、
レコ発ライブシリーズもいよいよファイナル!
☆☆☆
俺たちオメデトウ! ということで、祝辞ならぬ、
祝歌ゲストとして、
U-DOU & PLATY、ji ma ma、下條達也(from 地獄車)、
DJ ダン(from サザン・ステーション)が駆けつけ、
南国ドロップスをバックに歌うというスペシャルライブ も!
☆☆☆
南国ドロップス11年目にして初のアルバム発売を
みんなで祝して、踊り明かそう!
☆☆☆
場所:ando”&”
(北谷町北谷1-3-1 パームスプリングビル5F)
開場:20時 開演:21時
前売:2,000円 当日:2,500円(ともに1ドリンク込み)
※アルバムCD持参の方は、前売り料金で入場OK!
祝辞改め、祝歌ゲスト
・U-DOU & PLATY
・ji ma ma
・下條達也(from 地獄車)
・DJ ダン(from サザン・ステーション)
・アセロラ・ダイエッツ
☆☆☆

南国ドロップス公式サイト

南国ドロップス@熱血社交場


CARIB SOUL vol.9  SUMMER TIME SPECIAL!!
~SOUNDS OF JAMAICA 60s to 70s♪~

台風が熱帯低気圧になって、
今日も朝からずっと雨。

国際通りの川も溢れるほどの雨量で、
歩けば全身びしょびしょのひどい天気だ。

そんなあいにくな天気の夜に
ゴキゲンなイベントが開催される。

国際通りOPA向かいの熱血社交場で
Rock Steadyを中心とした
Oldies Jamaicanな音楽に身を任せ
ゆる~い夜に酔いしれよう。

今野英明
ウクレレ一本で聴かせるライブも、このあと23時から。

もちろん、南国ドロップス
宮古島ダンケフェス以来の賑やかライブで24時から。

CARIB SOUL Vol.9

●at.熱血社交場(那覇市国際通り沿いOPA向かい) 
info 098-867-0877

TICKET 2500yen with 1drink 限定120枚
DOOR 3000yen with 1drink

OPEN 21:00~
LIVE START 23:00~

南国ドロップス@宮古島


07月29日、上野ドイツ村で開かれた
「ダンケフェスト2007」に出演してきた。

日中のリハーサルは、屋根ナシの炎天下。
ひとりひとりのサウンドチェックもほどほどに
5曲ほどすり合わせて、すぐさま終了。

宮古島の陽射しの強さを、あらためて思った。

夕方6時半、しばしの休息を終えて
再び会場に足を運んだメンバーは、息を呑んだ。

ドイツ村の廻りは路駐の嵐。
園内は、家族連れがシートを引いて
クーラーボックスを真ん中に宴会ムード。
およそ3000人の入場者。

島中の人たちが、涼を求めて集まった感じだ。

それぞれが勝手に飲み交わして盛り上がっている。
この雰囲気の中で、我等がライヴを行うのか…。
「完全にお祭りバンドだな。」

「ビール早飲み競争」なども興じて
ほろ酔い、ドロ酔い、様々な酔いっぷりで
会場全体がアルコール度を増した午後8時。

満を持した感じで「南国ドロップス」が登場。
ありったけのパワーで演奏を楽しんだ。
抜ける夜空と、海風が気持ちよく、パフォーマンスも全開!
12曲を完全燃焼で演り終えた。

同じ沖縄とは思えない、
解放感いっぱいのステキな夜。
身も心もまっさらな気持ちになれた。

タンディガタンディ、宮古島。

宮古毎日新聞特集「ダンケフェスト2007」

“Been to Canaan” by Alice Babs


【Been to Canaan 】written by Carole King

 Green fields and rolling hills
 Room enough to do what we will
 Sweet dreams of yestertime
 Are running through my mind
 Of a place I left behind

 Been so long, I can’t remember when
 I’ve been to Canaan and I want to go back again
 Been so long, I’m living till then
 ’Cause I’ve been to Canaan and I won’t rest until I go back again

 Though I’m content with myself
 Sometimes I long to be somewhere else
 I try to do what I can
 But with our day-to-day demands
 We all need a promised land

 And it’s been so long, I can’t remember when
 I’ve been to Canaan and I want to go back again
 Been so long, I’m living till then
 ’Cause I’ve been to Canaan and I won’t rest until I go back again

 Oh, I want to be there in the wintertime
 With a fireplace burning to warm me
 And you to hold me when it’s stormy

 Been so long, I can’t remember when
 I’ve been to Canaan and I want to go back again
 Been so long, I’m living till then
 ’Cause I’ve been to Canaan and I won’t rest until I go back again

キャロルキング1972年のアルバム「Rhymes & Reasons」の最後に収録。
コンガのリズムが印象的なブラジリアンフレーバーな曲だ。
原曲はとてもシンプルで、リラックスした雰囲気。

Canaanとは、イスラエルにある古代の地名で、
聖書では「乳と蜜の流れる場所」と描写され、
神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地であることから、
約束の地とも呼ばれている。
…パレスチナ問題の諸悪の根源である。

なぜキャロルがこの土地を「楽園」として歌っているのか、
その真意は掴みかねるが、70年代の彼女はcreativityに漲っていた。
(もしかしたら、歌詞内容そのままの宗教的意味合いな曲なのか)

その名曲をスウェーデンを代表する国民的歌手アリス・バブスが翌年カヴァーしている。
アルバムタイトルは「Music with a Jazz Flavour」。
ジャズの要素を加えながらも、スウェーデン独特の透き通った曲調、歌声がすばらしい。
年末に観たスウェーデン映画「歓びを歌にのせて」の感動が甦ってくる。

特にこの「Been to Canaan」は切れ味鋭く、アレンジもすばらしい。
疾走感がたまらない。1973年とは思えない躍動感とグルーヴにあふれている。

しかし、このカヴァーでCarole Kingの偉大さを再認識することとなった。
YOUTUBEで「You’ve Got a Friend」に涙する。

Been to Canaan by Carole King