「フィッシュマンズ」から「ゆらゆら帝国」へ

    偶然こぼれた 涙を見てしまった
    夕べ 見たくはなかった
    急に 言葉が 無力になってしまった
    流星ひとすじ 夜空に

    羽が生えた 人達は
    とうに飛び立ってしまった
    星になれた 綺麗な
    もう 触れはしないような
    だけど今も 側で 羽を磨いてるような
 
    急に心が 浮力を持ってしまった
    流星 ひとつ消えた

    羽があれば 彼女は
    とうに追いかけていただろう
    星になれた 綺麗な
    今日は見当たらないような
    だけど今も 側で 羽を磨いてるような

    「星になれた」 by 坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)

           ●

 「THE LONG SEASON REVUE」を観た。
  茂木欣一を中心にリユニオンしたフィッシュマンズのツアーを
  追ったドキュメントムービーである。

  …とは言っても、ライブ映像がふんだんに盛り込まれた
  疑似ライブみたいな構成だったのだが、
  そのパフォーマンスがとてつもなく、…神懸かっていた。

  茂木のドラミングが、柏原のベースラインが、
  山崎まさよしやハナレグミをはじめとしたヴォーカルが、
  見事に解き放たれたパフォーマンスだった。

  みんなが佐藤伸治のメロディを愛し、詩を愛し、
  その感謝の気持ちを素直に表現しているような
  そんなリスペクトのスタンスが基本にあった。

  茂木のドラムは、その最たるものだった。

  「LONG SEASON」の40分にも及ぶ熱演は、完全にトランス状態。
  …アルファ波、出まくりの心地よいドラミングで、
   スクリーンであることを忘れさせる演奏だった。

           ●  
     

  パフォーマンスの最後に、スペシャルゲストとして「こだま和文」が
  ステージに呼び込まれたとき、ボクは鳥肌がたった。

  「こだま和文」はもっとも敬愛するトランペッターだ。
  彼のバンド「MUTE BEAT」が引き金になって、ボクはトランペット始めている。
  そして、「フィッシュマンズ」は彼がプロデュースしたバンドである。

  ボクの音楽体験の源流は「こだま和文」だったのだ。

  「こだま和文」から「フィッシュマンズ」に至る系譜。
  そこから「Rocking Time」の今野英明や「リトルテンポ」のHAKASE-sunへつながる。
  ステージ上の「ハナレグミ」や「UA」ももちろん収斂されている。
  …そして「ゆらゆら帝国」の坂本慎太郎も。

  彼らは時代を読み取り、時代の空気を、音にし、言葉にし、カタチにした。

           ●

    純粋な目で見れるかい? お前が開けたドア
    夢中で好きになれるかい? 目の前のこの世界
    このうねりや このゆがみや
    このきしみが 好きだよ 熱くなる
    とにかく 君は開けた  
    目の前のドア

    (中略)
 
    未知なる海へ漕ぎ出そう
    流れに身を任せてみよう
    見た事ない国へ行こう
    居た事ない時を行こう
    空から街を見下ろそう
    斜めから空を見上げよう
    時には恋をしてみよう
    嫌な事も 含め全部

    (後略)

    「ドア」 by 坂本慎太郎

           ●

  同時代を生きる同時代のアーティストたち。
  佐藤伸治はすでに星になったが、
  だけど今でも 側で 羽を磨いている…。

           ●
  
    夕暮れ時を2人で走ってゆく
    風を呼んで 君を呼んで
    東京の街のスミからスミまで
    僕ら半分 夢の中 夢の中…

    「SEASON」 by 佐藤伸治
  
           ●

  音楽に生かされている…その事実を、
  映画から、ドカンと投げつけられた。
LONG SEASON REVUE

カラダ気をつけ!沖縄県


生活習慣病のはじまりである「メタボリックシンドローム」。
「肥満」に高血圧、高脂血、高血糖が重なると、成人病は目と鼻の先。
まずはその温床である「肥満」に注意しましょう!と呼びかけたTVCMが
今月10日からオンエアされる。

沖縄は「5年連続肥満日本一」。

酒飲みで、脂モノが好きで、しかも歩かない…今の県民スタイルを
根本的に意識改革しようと「カラダ気をつけ!沖縄県」をスローガンに
呼びかけていこう!とする啓蒙プロモーションだ。

「今は昔の長寿県」ではないが、
平均寿命もいつのまにやら、男性は26位まで落ち込んでいる。
このままでは巷にいる元気ハツラツなオジイやオバアの、あとが続かない。

実際の撮影では、見事にハツラツとしたオジイやオバアが
「ストレス溜めてないか?」「カラダ動かしてるか?」と
ボクたち次世代に問いかける仕立てだ。

カラダ気をつけ!沖縄県。
浸透を期待!

健康おきなわ2010

UNITED93


2001年9月11日から、5年…。

リアルタイムな映像が、
夜の11時過ぎに中継されているのを観て、
事の重大さに気づくことなく、
仕事を続けていた自分を思い出す。

5年という月日が流れても、
あの惨事は色褪せることなく
深く脳裏に刻まれている…とあらためて思った。

「UNITED93」である。

5年前の出来事を時間軸で再現した映画だ。
これを観ると、いかにコンピュータが発達しようとも
決断するのは人間なのだ…ということを思い知らされる。

とにかく情報が錯綜しているのだ。

ユナイテッド航空93便がニューアーク空港から飛び立った時間は朝8時42分。
そのわずか4分後に、アメリカン航空11便は国際貿易センター北棟に激突している。
そして、17分後にはユナイテッド航空175便が南棟に激突。
…これが日本時間の夜11時03分にリアルタイムで中継された。
その後、アメリカン航空77便が朝9時37分にペンタゴンに激突。

わずか1時間のあいだに、乗客計221名を乗せた旅客機が消滅してしまった。

ユナイテッド航空93便の乗客44名は、その状況を知ることなく空へ。
サンフランシスコで過ごすこれからの予定を思い描きながら、
朝食を楽しんでいるところだった。…4名の犯人を除いて。

管制センターでは、次々と起こる信じられぬ事態に困惑を極めながらも、
なんとか最良の手だてを打とうと、分刻みの決断を迫られていた。

その緊迫した状況を余すことなく、この映画は伝えている。

何より、93便内での時々刻々である。
突然立ち上がったイスラム人がひとりのCAに飛びかかり、
…一挙に機内は暗転する。

4名の犯人それぞれが計画通りの行動を遂行し、機長と副操縦士、CAを次々殺害、操縦室を乗っ取ってしまう。
機内後部へ追いやられた40名の乗客とCAは、突然の事態にパニックとなり、1名の乗客が殺害される。

爆弾を身体に巻き付け、仁王立ちする犯人。
なすすべなく、泣き崩れる女性たち。
そんな最悪の状況下であっても、機転を利かせる男性。
機内電話を使った妻とのやりとりから、
すでに旅客機3機が国際貿易センターとペンタゴンに激突している事実を知る。

        「これは自爆テロだ。」

情報を整理し、事態を分析しながらも、その導かれた事実に身体がうち震えたことだろう。
   「このままでは、俺たちもビルに突っ込んで、おじゃんだ。」
…イスラム人の思い通りには、させない。…なんとしてでも、ひっくり返さねば…。
 
その強い意志がひとつになったときの破壊力たるは、すざまじいものだ。
一丸となった乗客が、一気呵成に犯人どもをたたきのめし、占拠された操縦室へとなだれ込む。
…ふたりのイスラム人は急降下で機首を直角に下げ、対抗する。

      「機首を持ち上げろ!機首を上に上げろ!!!!!!」

しかし、磁位が大きくのしかかった操縦桿は、完全に固定され、ビクとも動かない!!!!!!

       …壮絶な、そして究極の、結末だった。

スクリーンは真っ暗となり、ユナイテッド航空93便の事実を淡々と文字で伝えた。
40名の乗員乗客全員の死亡が確認されたことを伝え、哀悼の意を表した。

ペンシルベニア州シャンクスヴィルに墜落した93便が、それでも被害を最小限に抑えられたのは、
最悪の状況下でも冷静に判断し、果敢に戦った40名の勇姿があったからこそだ…と締めくくった。

あまりにリアルで言葉を失ってしまうのだが、
5年前の事実をさらに深く心に刻むためにも、
911を前に受け止めておくべき映画だと、思った。

ユナイテッド93

【速報】プレゼンとハノイロックス


週末に「ううんううん」と唸って企画した
au沖縄セルラー電話(株)の
2006年下期の販売戦略コンペティション。

一次審査を通過して、二次のプレゼンテーションが
本日の午後3時に終わった。

MNP開始で、電話番号が変わらずに
携帯電話会社を変更することができる、
固定電話における「マイライン」と同じような
最大商戦の販売戦略である。

この4ヶ月を請け負うことは
何にも増して広告代理店冥利な話。

コンペティションの結果は、まだ出ていない。

9月。

10月。

11月。

12月。

…考えてみなくても、年末まではあと4ヶ月。
 なんとも時間の流れるのが早い、と思う。

 これもきっと、しっかりと熟慮する時間が少ないからだろう。
 立ち止まって考えることに、臆病になっている。
 

プレゼンの結果を待つあいだ、「Coyote」を読む。
大森克己さんが撮影した写真が表紙を飾る「フィンランド特集」だ。

湿気のないカラッとした陽気の
ゆったりとした空気が流れる写真が並ぶ。
攻撃的な大森さんには珍しく
どの写真も、とてもおだやかだ。

写真に寄せられた家族のショートストーリーも
いつになくあたたかい空気に包まれている。

北極圏にほど近い白夜の国フィンランド。
太陽が沈まない「みじかい夏」を愛でるように
子どもたちは笑顔をふるわせながら、水温10度の川へ飛び込む。
夜の10時になっても、太陽の光を惜しむように自転車を乗り回す。

そんなフィンランドの夏の陽気が
大森さんの写真からも伝わってきて、
少しばかりギスギスした心が丸くなった。

フィンランドといえば、「ムーミン」。
…と思っていたら、「ハノイロックス」もフィンランドだったんだ…。
妖艶なロッケンロールを奏でる、イカしたバンドだ。
マイケルモンローにあこがれて、いたずらに口紅を付けたことを思い出す。

 ……そんな思わぬ情報に感心していたら、…結果が出た。

(>_<)。
おっと、またもやLose。
…立ち止まって熟慮しろってことか。

    虹をつかみ損ねたな。

Hanoi Rocks

息抜きついでに…「春音くん」


息抜きといえば、子どもの写真も力が抜ける。
弟に子どもも産まれたことだし、
提案が終わったら、姫路にまで会いに行くかな。

犬の写真と同じ日に撮った「春音くん」の写真。

夕暮れの海で、ハイテンションになっている。
この無邪気な笑顔が、たまらん、たまらん。

すくすくと、確実に大きくなっている。
また逢うときは、もっと弾けているんだろうね。

おじさんも、楽しみ、楽しみ。

MNPってなんだ?

Mobile Number Portabilityって言われても
さっぱりわからないだろうけど、
ケータイの電話番号を、
今後は保持することができる仕組みのこと。

10月24日からはじまる。

DoCoMo,au,SoftBankの3社が入り乱れる格好だ。
9月からは、いろんな動きが出てくるだろう。
そのいろんな動きを提案するために、
今日は遅くまで企画書づくり。

あと1方向をまとめなきゃいけない。
月曜日の朝10時には、先方へ提出だ。

やれやれ。

今夜終わらせないと、
明日も缶詰状態。

犬の写真で、しばし心の息抜き。

Ann Sallyの想い

8月19日土曜日、
Ann Sallyの沖縄初ライブへ行ってきた。

桜坂劇場ホールAは満席の大盛況!
Annさんもちょっと緊張気味。
とりとめのないMCで、笑いを誘ったり、
泡盛をギターの笹子さんに吹き付けたり…と
CDでは決して伺うことのできない、
Annさんの人間性が垣間見られた、と思う。

     何より、歌声だ。

生で体感するAnn Sallyの歌声は、
とても、とても綺麗で、しかも、深く深く心に染み込んだ。
歌うことの喜びに溢れていた。

全身で奏でるように歌うAnnさんから迸るメロディやリリックは、
生き生きと気持ちよく泳ぎ回る生き物のように、瑞々しかった。

中でも「Do You Know What it Means to Miss New Orleans?」

ニューオリンズを想う哀歌は、Annさんの深い愛でさらに抑揚がつき、
目の前に彼の地ニューオリンズが開けそうな情感で、ボクの耳に届いた。

         ●
   
Do you know what it means to miss New Orleans
ニューオーリーンズが恋しいってどういうことかわかる?
And miss it each night and day?
昼も夜も思い焦がれるということが・・・
I know I’m not wrong
私がおかしいんじゃないわ
The feeling’s gettin’ stronger
この気持ちはどんどん強くなってしまうの
The longer I stay away
あそこから長く離れていればいるほど・・・
Miss them moss covered vines,the tall sugar pines
苔むしたつる草や高い松の木も恋しいわ
Where mockin’ birds used to sing
そう、ものまね鳥がよくさえずっていた
And I’d like to see that lazy Mississippi
ゆるやかに流れるミシシッピ川もまた見たいなあ
Hurryin’ into spring
春に向かって急いでいるようだったわ

The moonlight on the bayou
湿地にさす月の光
A Creole tune that fills the air
空気を満たすようなクレオールびとたちの調べ
I dream about Magnolias in June
6月のマグノリアの花を夢に見るわ
And soon I’m wishin’ that I was there
するとすぐに私が今あそこにいたらなあと思ってしまう

Do you know what it means to miss New Orleans
ニューオーリーンズが恋しいってどういうことかわかる?
When that’s where you left your heart?
自分の心をそこに置いて来てしまった時・・・
And there’s something more
でも、それだけじゃないの
I miss the one I care for
ニューオーリーンズを思う以上に
More than I miss New Orleans
大切な人のことを思ってさびしくてたまらないのよ

         ●

「カトリーナ」音楽文化復興支援サポートのプロジェクトとして
ニューオリンズに関わりの深いアーティストと共に録音されたこの楽曲は、
おそらくAnnさんの想いそのままが表現されているのだろう。

終演したあとも、ボクの中でリフレインが続いた。

Bound for Glory

あかり by NUU


NUUさんが 
スライド写真の「月」の投影をバックに
自曲の「あかり」を唄う。

佐藤尚理くんと真琴さんの結婚披露宴二次会
「mofmonaかわらや」での一コマ。

       ●

あかりをけして へやに つきをよび
うたをうたおう あなたのため
こんなにそばで いきていても なお
ひとはかならず わかれてゆく

そら にじ かぜ ほし
とり はな うみ おと

にぎやか ふたりのみち ゆこう

かたちをかえぬ くもなど ないから
ないしょのおもい うたにはなつ

みなもにうかぶ はなびらこしかけ
ながれにまかせ からだかさね

あか あお しろ くろ
だいだい むらさき

あざやか ふたりのみち ゆこう

あかりをけして へやに やみをよび
うたをうたおう あなたのため
どんなにとおく はなれていようと
ひとはかならず であってゆく

       ●

こんなにそばで いきていても なお
ひとはかならず わかれてゆく

かたちをかえぬ くもなど ないから
ないしょのおもい うたにはなつ

どんなにとおく はなれていようと
ひとはかならず であってゆく

これらの歌詞が、NUUさんの歌声で「ことだま」となり、
会場に集まったひとりひとりの心に ダイレクトに届いた。

NUUさんにとって、歌は「産曲」だ。
どれだけの思いが重なって、この歌は産まれたのだろう。

ふたりのこれからを永遠に讃える、名曲だ。
尚理くん、真琴さん、いつまでもお幸せに。

ふたりから産まれる空気は、とってもステキです。

+ NUU +

OMORI KATSUMI WORKSHOP 再始動!


去年の7月から半年、ワークショップでお世話になった
写真家の「大森克己」さんが、ブログ上で動き出した!

OMORI KATSUMI WORKSHOP

ワークショップ終了からすでに8ヶ月、
大森さん自身の写真展「アイサツ」も開催される。

大森克己写真展 アイサツ 
2006年9月15日(金)~10月16日(月)
開廊日時: fri/sat/sun/mon 12:00~18:00
展覧会会場:ギャラリートラックス
山梨県北杜市高根町五町田1245  tel. 0551-47-4915

大森克己新作写真集「サヨナラ」も11月刊行予定。
デザインは町口覚氏(MATCH and COMPANY)。

「アイサツ」に「サヨナラ」。
なんだかとても、大森さんらしい。
今から、すごくワクワクしている。

偉大なる写真家「大森克己」との出会いに、感謝!
あと、この知らせをくれたWSの佐々木くんにも、感謝!

「人と人との出会いには、何か大きな意味がある」

こどもの国はワンダーランド【その4】


ゴーカートのコーナーへ。
炎天下の中、楽しそうにクルマを操るこどもたち。
日陰で見守る、その親。

夏休みの一コマを
こどもたちは、しっかりと脳裏に刻むだろう。
今日の絵日記は、クレヨンがベトベトになるほど、
書き込んでくれるに違いない。

充溢した一日の時間が、何層にも塗りたくられる。

      ●

先週末、友だちがステキな忠告をしてくれた。

      ●

文明の利器がどんどん発明されて、
人間の営みは、ひとつの行為にあまり縛られなくなったけど、
そのおかげで、なんだかますます忙しくなっているよね。

なんでだろうね?

全自動洗濯機のおかげで
衣類をごしごし洗う時間は、自由になった。
自動車や電車のおかげで
目的地までてくてく歩く時間は、自由になった。

なのに、その分せわしなく動き回っているさ。

何をそんなに生き急いでいるの?
     …ヒッポポトマスが笑っているよ。

きっとね、文明の利器が発達したおかげで
じっくりと考える時間が、どんどん奪われているんだよ。
立ち止まって考えて、思いを巡らすと、
創造力がグルグル回って、いろんなイメージが浮かんでくる。
そこに浸っているだけで、時間がどんどん押し拡げられていく。

だから、ごしごし洗っているときも
    てくてく歩いているときも、
その何倍もの時間飛行を、ボクたちは旅していたんだ。

    不思議だよね。

やっぱり創造力が大事なんだ。
じっくり考える時間が大切なんだ。

あんまりパソコンやケータイに振り回されていると、
考える瞬発力ばかりが達者になって
しっかり考える洞察力や観察力が、どっか行っちゃうよ。

すこしばかり不便な方が、安心だよ。

      ●

的を射た忠告に、しばし呆然。
動物園の時間がよみがえってきた。