観光立県の目玉「DFS」


国際通りから目線を「那覇新都心」に移す。
ここにはなぜかDuty Free Shopが存在する。

「DFS」といえば本来、観光に来たツーリストが
その国の税金を除外して、商品を購入することができる場所。

対象は当然、外国から来た人たちに限られる。

しかし、この「DFSギャラリア沖縄」は国内線で沖縄に来た方に限定されている。
外国の方でも商品購入は可能だが、関西空港などを経由する国内線利用者に限られてくるわけだ。
だから、那覇空港の国際線で直接沖縄入りされた外国人ツーリストは対象外ってことになる。

おかしな話だ。

DFSギャラリア自体が主力ターゲットを日本人に絞っているため、
そのような歪んだカタチになっているようだが、詳細はわからない。
⇒おそらく沖縄県の「観光立県」の指標が国内にのみ向いているからかもしれない。
 外国人観光客の受け皿はまったく整っていないのが、現状ではある。

スタッフに聞くと、取り巻きを連れた日本の著名人や有名人が館内をそぞろ歩くらしい。
芸能人と呼ばれる方々も、安さには目がないのである。

このあたりにも、観光立県に血まなこの沖縄の姿がある。
方法論ばかりが先行していて、余裕がない。

DFSギャラリア沖縄

そんな国際通りも「おきなわ屋」の占拠


「プロポーサルコンペティションKOKUEIKAN PROJECT」の舞台となる國映館跡地から
久茂地方面へ国際通りを進むと、巨大なネオンの建物が目に入った。

    「おきなわ屋」だ。

國映館向かいに本社ビルを持つお土産屋さんだが、
この4年であれよあれよと増殖して、いつの間にか国際通りは
「おきなわ屋通り」と化してしまっている。

    しかも、このネオンだ。

大阪出身の方が経営されているのか?と疑いたくなるような
自己顕示な建物。…呆気にとられてしまった。

    どんどん、「おきなわ」が食いものにされていく。

観光立県に寄りかかっていくほど、歪みがこういうカタチで顔を出してくる。
品位が失われ、余裕が欠落し、経済効果ばかりが正義となる。

    今こそ、おきなわには「哲学」が問われている。

そんな気がするのだ。

KOKUEIKAN PROJECT


那覇国際通りのシンボルとして1955年から親しまれてきた「國映館」。
こちらの映画館が閉まってからすでに4年が経過しようとしている。

こんな観光のメインストリートに4年間も廃墟が放置されていた…と考えると
「さすが沖縄」と驚嘆と感動を覚えるが、倦ねた結果が公募形式と知ると、複雑な心境である。

しかもこの「プロポーサルコンペティションKOKUEIKAN PROJECT」は
プロボーサルの言葉が語るように、使用用途も含めた提案コンペなのだ。
つまり、今はやりの「丸投げ」。

国際通りをふたたび盛り上げるべく、
その象徴的建物としての「國映館」あらため、生まれ変わった
「KOKUEIKAN」を提案してほしい…とのことらしい。

ぜひとも一般審査に参加してみたいものだ。

        ⇒写真ミュージアムはどうだろうか?

KOKUEIKAN PROJECT

二人! by 吉野弘


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な理想には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

    ●

高橋酒造 白岳「しろ」 新聞広告より

    ●

生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日の土曜日でした。

沖縄に写真ミュージアムを造る


         ●

今日、ひとつのミーティングに参加した。

写真家の東松照明氏が発起人となって、
「沖縄に写真ミュージアムを作ろう」とした会合である。

         ●

東松さんは語られた。

 沖縄は土地柄、写真に携わる方がとても多く、
 またそのレベルも他県とは比べものにならないぐらい高い …とのこと。
 しかし、写真を発表する場所がほとんどないという現実。

 また、沖縄ほど時間軸において、空間軸において、
 写真にふさわしい情景を提供してきた場所もない…ということ。
 時間軸とは、戦前から戦後、占領から復帰、そして現在へとつながる軸のことである。
 空間軸とは、47都道府県中一番の広さを誇る、島嶼県としての軸である。

 東松照明氏をはじめとして、ありとあらゆる著名な写真家が
 沖縄に来て、歴史に残る写真を撮られてきたという事実。
 また、比嘉康雄氏をはじめとした沖縄生まれの写真家が
 イザイホーなどの貴重な写真を残してきたという事実。

 それらの写真群の原版を集積し、長く保存する必要が出てきた…ということ。
 これは、「日本写真保存センター」設立の話にも通じるものだ。
 
 著者亡き後の写真の処遇は、実に様々で、価値の解らぬ人間が破棄するケースも出てきている…とのこと。
 二度と記録することができない過去の一コマを、国を挙げてアーカイブ化していこう…との動きだ。

 沖縄はそんな視点においても、実に貴重な体験をしてきた島である。
 人頭税やライ病などの憂き過去の記録も、しっかり残していかねばならない。

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そのような意味でも、まずは広く賛同者を募り、
設立に向けた団体を組み、行政を巻き込んだ動きをしていく必要がある。

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まず最初の動きとして、 写真家垂見健吾氏を中心とした
大々的な「琉球写真展覧会」を計画中。

アメリカ世の時代から、 観光立県の現代までを含めた
沖縄のさまざまな情景を一堂に集めようという 壮大な公募展だ。

まずはこの展覧会に向けての 実行委員会を立ち上げるべく
賛同者を募っていきたい。

入道雲が夕陽に映える。


夕方の夏空。
なつかしい気分にさせてくれる、あたたかい光だ。

シルエットの入道雲が、ナツの盛りを教えてくれる。
空がオレンジに染まっていく…。

思わず、シャッターを切る。

8月、到来。


8月が、やってきた。
沖縄では これといった変化はないのだが、
本格的な「ナツ」到来である。

入道雲が「もくもく」と、音を立てて盛り上がっている。
日差しが「じりじり」と、皮膚に沁み込んでいく。

まさに、沁み込んでいく感じなのだから、たまらない。

本土の方々はいかがだろうか?
まだ梅雨の明けない地域も多いと聞く。

入道雲がなつかしい…なんて感想もあるだろう。
実際、本土ではあまり見かけなくなった雲のカタチだと思う。

「ナツ」を堪能するなら、南国に限る。

東の空が、明るく輝く。


新しい銘苅の住まいは、5階建てアパートの最上階。
東側正面が幹線道路、北側が駐車場となっているため、
朝日の出現とともに、光がまともに入ってくる。

朝も6時ぐらいになると、東の空が明るく輝きだし、
群青から青への見事なグラデーションを楽しませてくれる。

だから、目覚めも、すこぶる良い。

6時30分からの教育番組「テレビ体操」にあわせて、
「ラジオ体操第一」、「ラジオ体操第二」でカラダを動かし、
朝食の準備にとりかかる。

今まででは考えられない、朝の光景だ。

そのまま教育番組「カラダであそぼ」を見ながら、食事をすまし、
5分番組「大好き!マウス」終了後、出勤の支度をする。

銘苅の住まいから会社までは、歩いて20分弱。

途中、運動公園でカラダを動かす人々を眺め、
美術館工事の朝礼に遭遇し、新聞社へ出勤する人たちとともに、会社に入る。

ちょうど8時ごろ、会社に到着。
出社が早いと、気持ちにも余裕が出て、仕事も捗る。
環境が変わると、こんなにもスタンスも変わってくるなんて、
我ながら、まったく不思議なもんだ。

    ●

出勤途中に撮影した写真は、おいおいUPします。

夏休み、はじまる。


23日の日曜日、「ゆいレール」内での光景。
すでに顔つきが「夏休み」のふてぶてしさを醸し出している。

学校という枠組みが、夏休みで影を潜めると、
学生たちは「アナーキスト」に変貌する。

恐いものナシ…である。

実際、日常生活の締め付けであった
「学校」が遠い存在となるわけだから、
自己に忠実になって、当然だ。

そんな「蠢く欲望」を持て余している感じがした。

引っ越し作業、まだ残ってました。


この週末は、旧居の大掃除。

「一週間前までは、この部屋に住んでいたんだよな…?」

そんな疑問が浮かぶぐらい、すでに他人行儀な佇まいである。
畳はすり減り色褪せ、壁も全体的に傷んでいるし、水回りの汚れも致命的。

…なんて、ボロい我が家だったんだ。

人間の心理ってこんなもの。
離れてしまうと、あっという間にポジションをすり替えてしまうんだ。

…ちょっと哀しくなった。

とにかく次の借り手がボロ家と思われないように、
集中して大掃除を行う。

水回りのカビや油汚れは、強力な洗剤で根こそぎ取る。
…それでも9年間の汚れはかなり根深い。
雑巾がボロボロになった。

ベランダも校庭の砂が堆積していて、かなり汚かった。
すべてを廃棄し、何度も何度も水を流して元の状態に近づける。
窓ガラスや網戸、畳や壁も出来るだけクリーンに。

5時間かけても、まだ終わらない。

へとへとになって終了。
来週末に大家さん立ち会いのもと、チェック。
その時が、ホントの引っ越し終了…ってわけ。

ごくろうさまでした。