「オレ様化」と「スピリチュアル」


毎日、毎日、仕事が遅々として、山積み状態である。
昨日はついに疲労困憊に陥り、頭痛が止まらず、睡眠を摂った。

しかし、さまざまな仕事を同時進行で進めていると、
いろんなことが見えてくる。

多様な人間との関わり合いで仕事は進行する。
当然、チームワークが求められる。

進行のうまい奴、身勝手な奴、段取りの悪い奴…。
身の処し方が器用な奴、不器用な奴、理不尽な奴、意味不明な奴…。
融通の利く奴、利かない奴。マイペースな奴、音頭取りな奴…。

大勢の人間と関わって、さまざまな性格がわかって、
それでも皆がひとつの方向を目指しているとき、それは大きなWAVEとなる。

       これは、快感だ。

ペースや性格が違えど、グループとして団結している。
大きな仕事になればなるほど、そのような要素が求められる…と思う。

  社会的な生き物として、生を授かった人間の本望である。

           ●

ところが、最近は違ってきているらしい。

学生が「オレ様化」してきた。
何も今に始まったことじゃない。

しかし、ボクが学生の頃は「オレ様」はいなかった。
ボクの時代は、まだ「ツッパリ」がいた。
「ツッパリ」には主張があった。
学校が良しとするルールに対してのアンチテーゼがあった。

「オレ様」には主張がない。ここが大きな違いだ。
学校のルールとは相容れない。「オレ様」だからである。
位相がずれている…と言ったらいいだろうか。
だから、教師の叱咤もピンとこない。…だからキレる。

「オレ様」の行動は、どんな時も正しい。
どんなに理屈で否定されても、ビクともしない。位相が違うからだ。
「オレ様」の行動様式に則って行動しているのだから、
教師の叱咤は、青天の霹靂、不名誉以外の何物でもない。

そんな「オレ様」が横行している。
共同作業や共同制作からは最も遠いキャラクターである。
「オレ様」は利己の本能で行動するから、
他者を理解できない。他者を理解できないから、他者と交わらない。

「オレ様」は消費社会の一員として生まれてきたから、
行動規範は常に損得勘定となる。自分にとって「得」か「損」か。…それがすべてだ。
相手との関わりは常に交渉事だから、一挙手一投足に対価を求めてくる。
「これだけのことやってるのに。」「あいつばっかりイイ思いして。」

チームワークを取ることができない輩たちである。

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同じような人種の深化したカタチ、それがスピリチュアル化だ。
江原啓之や美輪明宏のおかげで、一大前世ブームである。

丹波哲郎も「死後の世界」を売りにしていたが、

細木数子といい、江原啓之といい、
もはやギャグの域を逸脱している。

受け手が、真剣なのだ。

「前世は母なし子だったから、愛情に飢えてるの」

そんなもっともらしいセリフを吐かれて、狼狽えながらも納得する人々。
だから、こんなに胸の奥が凍り付いているのね。
だから、いつまでたってもホントの愛に巡り会わないのね。
だから、目はいつも笑ってないのね…。

前世という確固とした筋書きにすがり、
他者を省みない。…これも「オレ様」の変容したカタチだ。

違っているのは、「オレ様」が「前世」に依拠しているところ。
利己の本能ではなく、過去の本能に依ることで自己を確立している。

だから、周りがみえない。
行動規範が常に予定調和だから、冒険もない。
後ろ盾を「前世」に求めるから、自身の変化も希望しない。

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両者に共通しているのは、自己逃避だ。
「オレ様」は利己の本能が「おのれ」自身だと判断する。
だから「失敗」や「絶望」による学習を求めない。
むき出しになった「裸の自分」を見つめようとしないのだ。

「スピリチュアル」も同じ道を辿る。
自己の導きは「前世」の業に依るものだから、
「オレ様」と同じように「失敗」や「絶望」と向き合わない。
むき出しになった「裸の自分」が見えない。

政治や制度は自分たちで改革する!
と勇んでいた団塊の世代のつまづきがどんどん慢性化し、
人間の本望である「社会に寄与することの歓び」が失われてきている。

これもすべて情報化社会によるものだと、ボクは思う。
「情報」の鎧を着ることで「自分」を装う術をおぼえてしまった。
「欠如」から生まれる創造力が、どんどん減退してきている。

 なるほど、そこで合点がいく。
 大森克己の写真道は、その「欠如」にあったか…と。

  

日曜日の出来事 その2「美浜」


夕方から沖縄本島中部に位置する「美浜」へ。
この時間に美浜近辺に足を向けるのは久々だった。

夕暮れに点滅する観覧車が美しい。

人出もまばらで、以前の賑わいは見られないけど、
このあたりは、なかなか沖縄らしい「抜け」の良さがある。

観覧車前では、インディーズバンドが大音量で自作を押しつけていた。
若者たちがその前で、リズムに乗ろうとカラダを揺らすが、うまく掴めてない感じ。

徐々に暮れる夕焼けを眺めながら、
のんびりとした沖縄を感じた日曜日。

那覇空港はポカポカ陽気


翌日、マイナス1度の久留米から高速バスで福岡空港へ。
ぶるぶる震えながらのフライト。
しかし那覇空港についてみると、この陽気。

その気温差、20度?

沖縄の位置と、日本列島の南北の距離を実感した瞬間。
「日本って、広いねえ」

鳥栖は冬将軍


福岡空港から博多に出て、九州新幹線で20分、佐賀県鳥栖市に着く。
佐賀県には初めて足を踏み入れた。
ものすごい寒波である。雪が舞う。

体感ですでに氷点下を越えている。

ここまでの寒さを体感するのは、久々である。
吐く息が白い。足元から容赦なく冷気が忍び込む。

沖縄から1時間30分。
それだけの移動距離で
これだけ強烈な冬の洗礼を受けるとは…。

水戸岡鋭治の「つばめ」


福岡から佐賀の鳥栖までの道のりに
はじめて「九州新幹線」に乗った。

水戸岡鋭治の「つばめ」である。

はじめはわからなかったが、
旅客機のような洗練されたデザインと、
シートの斑模様から、ピンときた。

水戸岡さんのデザインは
仙台のデザイン事務所で働いていた時代に
社長からたたき込まれたものだった。

主に不動産の広告全般を請け負っていたので、
パースやロゴなどのデザインの度に、
水戸岡さんの仕事を参考にさせてもらっていたのだ。

ロットリングを使って精巧に描かれた
水戸岡さんのパースそのままに、
「ツバメ」は細部まで美しかった。

ロゴがまた繊細だった。

朝4時からのshooting


月末のauショップは忙しい。
その月の売り上げが、評価につながるからだ。

だからTVCMの撮影もオープン前にしてほしい…と。

そんなワケで夜明け前のshootingとなった。
暗闇に煌々と浮き上がるauショップ。
せわしなくスタッフが走り回る。
オープンまで6時間しかない。
香盤と進行状況をにらめっこしながら、
効率よく進めるため手際の良いディレクションが求められる。

明日から2月。

最大需要期を迎えるケータイ市場。
3社とも「春」と「新生活」をキーワードに
どろどろのユーザー獲得合戦を展開する。

「書き初め」後の慌ただしい週明け


連休明け、本格始動。
いきなり、年始休みのツケが回ってきたような感じだ。

TVCMや制作物をイチから組み上げる。
クライアントの要望を受け入れながら、学生向けにどう演出するか…といった
クリエイティブとトラフィックのハザマに頭を悩ませている。

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昨日は友人を集めて、書き初め大会。
2007年を占う漢字一文字を色紙に書く。

半紙や新聞紙で、何度も練習を重ね、いざ本番。
墨汁が染みこまない色紙にとまどいながらも、
思いの丈を込めて、漢字一文字を書き切った。

この集中力たるや。
筆捌きに全神経をあつめると、
自然と心が安らいだ。…至福の時間だ。

ボクは2007年の大きな跳躍を願った「躍」。
妻は初心に返って、確実な動きを願って「歩」。

それぞれのスタンスで、しっかりと2007年を進みたい。

…とは言うモノの、いきなり苦しんでいる自分がいる。

【年末年始】悠真くん


やっと、ご対面、甥っ子の「悠真くん」だ。
2006年8月18日生まれだから、まだ4ヵ月ちょっと。

まんまるとして、とってもかわいい。

まだまだ自発的な行動はないが、
ちょっとした仕草が、愛くるしかった。

ぎこちなく抱いてみる。

むずむずと動きだし、
やがて…居心地が悪くなったのか、愚図りだした。
その一挙手一投足が、おもしろい。
     (本人はいたって真剣だ)

時折、ごきげんがイイと

  「アアッ」

と言って、笑ってくれる。
100%、混じりっけなしのピュアなのである。

【年末年始】姫路城


姫路といえば、なんといっても姫路城。
この城は世界遺産としても登録されている。

白壁が美しい。
まさに白鷺の名を持つ名城だ。

敷地がとにかく広い。
おじさんが凧揚げを楽しんだり、
子どもたちが走り回ったりしていた。

この日は年末のため、城内入場はお休み。
城のカタチはしていても、中身はビルヂィング…なんてのが多いが、
ここは正真正銘の木造建築物。
その栄華を堪能したかった。

次回に期待。