
3月20日。
どんどん雪山を分け入る。
湿地帯なので、
人間の歩くコースは
すべて木の橋が渡されている。
…とはいえ、雪景色で
ここが湿地だか、平地だか、
まったくわからない。
ひたすら、
木々にくくりつけられている
オレンジの布を頼りに
雪山の中へ。
トイレもなければ、
休憩する場所もない。
平地なので、登る苦労はないが、
…このdirectionで合っているのか、
…とんでもない方向へ向かってないか、
…果たしてボクたちは起点に帰れるのか、
そういった不安は、常にあった。
しかし、信じて進むしかない。
ガイドをする人間もいなければ、
インフォメーションカウンターもないのだ。
あるのは、白い雪と青い空、そして針葉樹のみ。
途中でどうしようもなく
トイレに行きたくなった。
「小」ではなく、「大」。
誰もいないのをいいことに、
コースをはずれ、用を足すことに。
まさに自然と一体化。
こんな雪山で
白い臀部をさらすとは!
マイナスの冷気が
デリケートな部分を刺激する。
それもまた、
「旅の恥はかき捨て」な貴重な体験。
雪山に湯気がのぼった。








