【feb_13】こまばアゴラ劇場


三浦直之主宰の劇団ロロ「LOVE02」を観に、駒場東大前のこまばアゴラ劇場へ。

ここは平田オリザさんが「劇場を通じての若手劇団を支援する」カタチに則り、
通常の貸し小屋業務(賃貸料を取って劇団に劇場を貸す日本の従来のシステム)は行わず、
全公演を「こまばアゴラ劇場プロデュース」として劇団と協同で制作進行するハコ。

十年目を迎え、事業仕分けの影響で助成金も大幅カット、
支援会員の力だけでは存続も危うい状況になっている模様。

なんとも嘆かわしい。

東京でこんな状況なのだから、
演劇人たちの生活は貧に窮しているのが、実情だろう。

オリザが言う。
「一番の誤算は、追随する劇場が少なかったことです。
 私たちは、若手芸術家を支援するこの優れた制度が、すぐにでも日本全国の、
 特に公共ホールに広まるものだと確信していました。
 しかし残念ながら、人材を育成することが公的な劇場の責務であると認識するほどには、
 日本の公共ホールは成熟してはいませんでした。
 このことは、まだまだ時間のかかることなのだろうと実感しています。」

「劇場を通じて若手劇団を支援する」システムに
 事業仕分けなどという頭ごなしな改革で芸術の芽を軽々と摘もうとしている。

文化の多様性が、より複層的な人間を育むということを
なんで理解することができないのだろう。

呆れてしまった。

【たゆたう】家々のいえ


先週末の山中湖畔ホトリニテでおこなわれた大新年会「大ハップニング!」
およそ3年ぶりに再会した京都の音楽ユニットたゆたう

昨日まで展覧会を開催中だったのだけど、
本日01/21、神保町スタジオイワトにて1600から
朗読&ライブがある。

 1部:朗読ライブ
   朗読:にしもとひろこ
   演奏:tori(イガキアキコ+田辺玄)
 2部:たゆたうライブ
 =スペシャルゲスト=
 田中馨 contrabass(from ショピン)
 野々歩 chorus(from ショピン)
 内田武瑠 drums(from ショピン)
 森ゆに chorus

時代の空気に敏感なふたりが
「家」を題材に再構築した「家々のいえ」展覧会。

4つの物語とともに
アルバム「糸波」のアートワークのような絵が
壁一面に貼られている。

世の中の閉塞感を
写し取ったようなそれぞれのストーリー。
でも「たゆたう」なりに大事なモノを見出そうとしている。

前作「いちにちのながさを、はなうたできめる。」よりも
より明確にメッセージが浮き上がった「糸波」のように
彼女たちも創ることで、もがいているんだ…という共感があった。

【sep_10】喜多六平太記念能楽堂


目黒の喜多六平太記念能楽堂へ。

ここでも「井筒」と「葵上」を鑑賞。

いやあ、すばらしかった。

能が制約された舞台芸術だということを
まざまざと思い知らされた。

そぎ落とせるだけそぎ落としてこそ、
真実が見える。

ニッポン人がなぜ五七五の俳句に
こうも心奪われるのか、
そぎ落とすことの美徳というのだろうか、

質素の本質を見た…と思った。

女の情念が生き霊として顕れる「葵上」。
そのすざまじさ。

般若の面は女のジェラシーの顕れであることを
この舞台でしかと確認。

仙台の母方の実家に
なぜ般若面があったのか…

その般若面で叔母に泣かされた記憶が
今になって甦ってくる。

あれは女の嫉妬がツラに定着したオモテだったのね。
吉原といい、般若といい、
ボクはそういった女の「浄・情・貞・醸・擾」といったものに
強く惹かれる性癖があるのかもしれない。

【Match_Up_Pomp】内田周作


「マッチ・アップ・ポンプ」
初演後の周作君。

すばらしい演出と構成、
テンポのよいやりとり、
それでいて、現代を写すストーリー。

役者ひとりひとりの個性が光っていたし、
会話ひとつひとつがウィットに富んでいて
90分、しっかり没入できた。

その舞台に、周作君。

はじめは見てるこちらがドギマギしたけど、
5分もすると、すっかり役の「コイズミ」として見ていた。

ダメ男、コイズミ。

登米さんは役者の個性から
台本を書き加えたりするらしいけど、
きっと力まない役作りってことで
あんな演出になったんだろうな。

今日も今頃舞台上だけど、
どんどん飛躍してほしい。

「マッチ・アップ・ポンプ」見て思ったけど、
ボクの大好きなプランナー「バッシー」は
きっとこういう脚本に向いてるんじゃないか…と。

ぜひとも書いて欲しいな。
演劇向きかもよ、バッシー。

【登米裕一】Match_Up_Pomp


キリンバズウカ vol.8
「マッチ・アップ・ポンプ」
脚本・演出:登米裕一

日本のオヤジは強くて弱い。
だから哀しいでも優しい。

 男ってのはどうしようもない生き物だとお母さんが言っていた。
 そんなどうしようもない生き物と結婚したお母さんの方がどうしようもないんじゃないかと私は思った。
 お母さんが家を出てからもう10年近く経つ。
 最近はお父さんの顔をみるだけで腹が立つ。
 これはどうしようもないくらいにくだらなくて
 だけど愛しい我が家のお話。

【 公演スケジュール 】
2011年8月6日(土)~14日(日)※8日(月) 休演
開演時間
8/6(土) 15:00
7(日) 15:00★
8(月) 休演
9(火) 19:30
10(水) 19:30
11(木) 19:30
12(金) 19:30
13(土) 15:00 19:30
14(日) 15:00
★アフタートーク開催 加納幸和(花組芝居)× 登米裕一×牧野エミ

【 出演 】
日栄洋祐
渡邉とかげ(クロムモリブデン)
根岸絵美(ひょっとこ乱舞)
平田裕一郎 
田中こなつ
金丸慎太郎(贅沢な妥協策)
小笠原結(劇団兄貴の子供)
内田周作
深貝大輔

牧野エミ (愛情出演)

【永岡大輔】森/バス停/最も古い記憶


7月22日(金)の夜は
永岡大輔くんの個展オープニング。

hpgrp galleryにて。

ドローイングの行為そのものを映像に納め、
その蓄積された時間に目を向けた作品。

作家いわく「とても内省的」とするだけあって、
「生きていること」そのものの提示をしている印象があった。

そうなるともはや
描かれているテーマは仮の姿で、
実は何度も何度も出てくる大輔くんの「手」が
主題であったりする。

8月21日まで。