おはようまだやろう/ゆらゆら帝国


ぼくらが起きる と彼らは眠る
ぼくらが眠りだすころ に彼らは起きる
地球の裏にはいる 友だち たくさん

夜空をかざる 星たちが消える
朝日がまたのぼるころ に彼らは眠る
地球の裏にはいる 友だち まだ見ぬ

夜をさがして ときめきを越えて
すべてをあきらめたあとで かすかに響く
ビートがノックをする 君の窓を

さあ
おはよう
まだやろう
おはよう
まだやろう

誰かが笑う 誰かが悲しむ
どこかで笑いあう声 どこかで悲しみ
地球の裏にはいる 友だち

ああ もう 何も求めず 何も期待せず
全てをあきらめたあとで まだまだ続く
ビートがノックをする 君の窓を

さあ
おはよう
まだやろう
おはよう
まだやろう

HOLGAの魅力


中国製カメラHOLGAを使用しはじめて1ヵ月。
その魅力に、ぐいぐい引き込まれている。

露出固定。
⇒シャッタースピード固定、絞り固定。
ピント適当。
⇒4種類の人物マークで合わせるしかない。
レンズ不明瞭。
⇒四隅が必ず露出不足となって翳る。
巻き取り適当。
⇒撮影した後に巻き取りを怠ると、多重露光となる。

カメラとしては、「ないないづくし」な機能性。
あまりにもアナログで戸惑ってばかりだったが、
上がってきた写真を見て、頭が下がった。

このアナログ感覚は、見事だ。
確かに撮影をする時は、かなり適当。
できるだけ被写体に意識はするが、
ピントも合わせられない、露出も合わせられない…じゃ
ほとんど「念写」に近い。

だから、空気がそのままそっくり写り込んだような仕上がりになる。

この蓮池の写真も、夕暮れ時にとりあえず撮ってみた。
予想通りの露出不足で、がっくりしながらも
よくよく見てみると、んんんん。
どこにもピントは合っていない。
全体的にぼやけた…記憶を辿るような仕上がり。

それがまた、モネを彷彿とさせるような出来映え。

この偶然性が、HOLGAの魅力。
もしかするとRolleiFLEXより相性が良いかも。

今後の撮影が楽しみ。

沖縄県カリフォルニア州


日本に居ながら、アメリカを感じることができる…。
それが沖縄の良い面だと、皮肉を込めて思う。

もっと英語力があれば、双方の国の事情が
手に取るようにわかって、国際派なポジションになれるだろう。

思いやり予算も継続予定のうえ、
米軍は、光熱費の大幅増を要求しているらしい。
中日新聞

3万人もいる住民の光熱費を肩代わり…といった
「思いやり」も面白い切り口だな、と思いながら
いつものようにA-FMをつける。

沖縄県カリフォルニア州向けラジオ放送局だ。

最近はリスニング力も高まってきて、
ラジオCMもなんとなく理解できる。

「ゴルフトーナメントが10月28日に開かれるよ、登録しよう」
基地内では、ゴルフトーナメントまで行われているのか…。

「Navy,Marineはただいま兵士募集!グリーンカードを取得のチャンス!」
…これっていったい、誰に向けた募集広告?
基地内に従事する日本人?まさか。

たしかに3万人も住んでいれば、さまざまな情報も飛び交うだろう。
フェンスの向こう側では、まったく違った国家が成立していて、
まったく違った時間軸(常識)で生活が営まれている…なんて。

小さな島で、そんなラジオが流れている現実。

ウラ返してみれば、
日本の時間軸(常識)も、強固なモノでは決してなく
いつ揺らいでも、おかしくはない。
誰も疑問を挟まないだけ…。

仕事に翻弄されていると、
いろんな部分に、ふと疑問が湧いてくる。

The top of creators その3

        歩き 疲れては

           草に埋もれて寝たのです

               歩き疲れ 寝たのですが

                     眠れないのです

        山之口貘の詩が、やっぱり染み入る。
        この超越した世界を持つ人が、
        真のCreatorだと、あらためて思う。

        この人が、ボクにとっての目指すべき山だ。
        ピラミッドは、いらない。

The top of creators その2


そもそも、地元ビール会社の要望もキツイ。
臨機応変に対応するには、企業体力が必要だ。

クオリティの部分、表現の部分、
ビールCM特有の様式美があり、
そのテクニカルな到達を求めてくる。

ここでも疑問を挟む余地は、ない。

いかに職人たるか。

求められているのは、その手腕だけ。

「The top of creators」を得るために
どれだけの代償を払えばいいのか。
精神的な忍耐だけが、ものを言う。

真にCreatorと呼ばれる者は、
そのような型にはまった創造を良しとはしない。

しかし、沖縄の広告業界では、
ピラミッドを登攀することでしかCreator足れないのだ。

       「……。」

いやいや、そんなことはないけどね。
ちょっと追い込まれているだけだよ。

The top of creators その1


地元ビール会社のTVCMを手がけることになって、
紆余曲折・悪戦苦闘を繰り返しているのだが、

さまざまな場面で、
ビール会社のTVCMを経験することが、
クリエイターの証とでも言うようなセリフを聞かされて
半ば困惑している。

沖縄の広告業界が非常に小さな世界なため、
地元ビール会社のTVCMは、
金字塔として崇められているのが、その原因だ。

さまざまな制作会社の人間が一様に武勇伝を語る。
まるで戦場から帰還した兵士のように。
聳え立つピラミッドに登頂した登山家のように。

その経験則がすべてに通用するかのように。

ピラミッドを擁する地元ビール会社の広告担当は、
制作会社の歩兵どもを右に左に翻弄し、
あらゆるセオリーを突きつけ、「倣え!倣え!」と鞭をふるう。

その中で無事に登頂したものだけが、讃えられ
「The top of creators」の功名を得る。

どこの業界も似たようなものなんだろう。

沖縄だから、規模が小さいためにわかりやすいんだ、とも思う。

自分もその功名を得たいがために、辛抱強く踏ん張っていることも事実だ。
疑問をはさんでしまったら、たがが外れてしまう。

大西さん&真妃さん、おめでとう


時間の流れを感じる…という意味では、
10年来の友人たちと旧交を温めると、
この上ない充足をもたらしてくれる。

10月08日、沖縄で大層お世話になっている
デザイナーの大西さんが結婚をする…というので、

今までそのデザイン事務所に所属していた
12名のメンバーと祝宴を催した。

デザイン事務所立ち上げ当初のメンバーは
8年前、20歳。

第一期、第二期、第三期、第四期、そして現役と
10年あまりの時間の流れを内包して、大西さんと対面する。

それぞれが成長し、それぞれが歳を重ねた。

しかし、その祝宴がもたらす共鳴は、
何事にも代え難い、人と人とが織り成す時間の業だった。

お互いの笑顔に、お互いの時間の堆積を感じつつも、
変わらぬリスペクトをお互い発している。
それが、すばらしかった。

同じ方向を向いて、同じ世界で切磋琢磨し、
自分を高めようと踏ん張っている。
苦しいことも辛いことも、
語らずして伝わる空気。

その場に席を置いて、こみ上げてくる感情の起伏に、
カラダが熱くなり、じんわりとした幸せを感じた。

これこそが、生きている証。

人と人とのつながりが、何よりも宝だと
改めて思った夜だった。

大西さん、真妃さん、末永くお幸せに。
ホントに素敵な時間でしたよ。

山形銀山温泉 その5


温泉街を突き抜けて、
そのまま奥へ進むと、
轟々と迸る滝と対峙する。

雪解け時には、
どれだけの水量で地面を叩きつけているのだろう…
…と思えるほど、威勢良く水が落ちていた。

1912年には、温泉街一帯が浸水するほどの大洪水があったらしい。

これだけ近場に自然を抱かえて生活していると、
人生観もそれだけビッグになるだろうな…などと考える。

ひとたまりもなく流れゆく家財を見送りながら、
「またイチからはじめるさ」
…と受け入れる大きさが、おそらく備わっていたのだろう。

毎日を分単位で一喜一憂し、
明日の締め切り、あさっての締め切りと
区切ることで生きる指針を得ている身には、

ときおり大自然に抱かれ、
地球単位の時間の流れを感じることが、
どれだけ大事なことか。

ちっぽけな自分を知る。

ただそれだけで、足るを知ることができる。

山形銀山温泉 その4


藤屋

隈研吾が設計した建物らしく、
その統一されたデザイン空間は、
大正時代の他の旅館とは、趣を異にしていた。

しかも、一泊5万円。
安いと見るか、高いと見るか。

妻はひとこと。
「デザインホテルだったら、別に銀山じゃなくてもいいんじゃない?」
なるほど。
大正時代からの脈々とした時間を共有できるからこそ、
銀山温泉でひとときを過ごす価値もある。

山形銀山温泉 その3


それぞれの旅館の創立者の名前が
このような木彫りの看板になって
入り口に掲げられている。

「能登屋」のこちらの看板は、
銀山温泉の顔。

この書体、この意匠。
古き佳き日本を感じた。