
地元ビール会社のTVCMを手がけることになって、
紆余曲折・悪戦苦闘を繰り返しているのだが、
さまざまな場面で、
ビール会社のTVCMを経験することが、
クリエイターの証とでも言うようなセリフを聞かされて
半ば困惑している。
沖縄の広告業界が非常に小さな世界なため、
地元ビール会社のTVCMは、
金字塔として崇められているのが、その原因だ。
さまざまな制作会社の人間が一様に武勇伝を語る。
まるで戦場から帰還した兵士のように。
聳え立つピラミッドに登頂した登山家のように。
その経験則がすべてに通用するかのように。
ピラミッドを擁する地元ビール会社の広告担当は、
制作会社の歩兵どもを右に左に翻弄し、
あらゆるセオリーを突きつけ、「倣え!倣え!」と鞭をふるう。
その中で無事に登頂したものだけが、讃えられ
「The top of creators」の功名を得る。
どこの業界も似たようなものなんだろう。
沖縄だから、規模が小さいためにわかりやすいんだ、とも思う。
自分もその功名を得たいがために、辛抱強く踏ん張っていることも事実だ。
疑問をはさんでしまったら、たがが外れてしまう。