
上野駅での一コマ。
東欧人らしい女の子の姉妹が、
なかよく傘を並べて歩いていた。
傘の絵柄といい、透き通るような存在感といい、
この写真のように、グレイッシュな東京の風景に異彩を放っていた。
なんだかんだ言っても
単一民族国家の首都なんだなあ…と実感。
竹野に住まう舞台写真家の地域自治。

上野駅での一コマ。
東欧人らしい女の子の姉妹が、
なかよく傘を並べて歩いていた。
傘の絵柄といい、透き通るような存在感といい、
この写真のように、グレイッシュな東京の風景に異彩を放っていた。
なんだかんだ言っても
単一民族国家の首都なんだなあ…と実感。

突然出くわした外人モデル。
あきらかに種がちがう。
セイタカアワダチソウとタンポポぐらいの違いを感じる。
ソフィア・コッポラじゃないが、「Lost in Translation」をおぼえても仕方がない。
これだけ腰の高さが違う人種同士、理解し合おうと考える事自体、まちがってないか?
もちろん、彼女たちがどんな気持ちで
この横断歩道をわたっているのか、知るよしもない。
(そりゃそうだ。会話してないのに…。)

スタバでの出来事。
月曜昼間のスタバは、閑散としていて
なんだか間延びした印象を受けた。
曇り空の下、肌寒いテラスで向き合っている男女。
その会話のやりとりをキャッチUP。
どうやら、初めて面と向かい合ったような感じである。
女「カラオケとか行く?」(妙に猫なで声)
男「もちろん行きますよ、歌いますよ」
女「ジャニーズ系なら、何が得意?」
男「ジャニーズ系っすか?仮面舞踏会かなあ」
女「いいなあ、少年隊」(るんるん)
意味がわからない。
なぜ午前中のスタバの、うすら寒いテラスのテーブルで
面と向かってカラオケのレパートリーを話題にしなくちゃいけないのか?
しかもどう見ても20代後半の男と30代後半の女だ。
そのバランスが妙だ。
…。
しばらく耳をそば立てて聴いていると、
どうやらテレクラで知り合った男女のようだった。
スタバで待ち合わせて、これからの行き先を探りあっている…。
妙な空気感は、行き場のない欲望の顕れだったのだ。
このあとふたりは、カラオケボックスにしけ込み、
仮面舞踏会をはじめとするジャニーズ系の歌を熱唱し、
湿った汗をさらに湿らせ、昼間から無造作に迸る欲望を、
無国籍な空間で、思いっきり泳がせることだろう。
東京らしいや…。
沖縄のカプセルホテルで昼間変死したノグチさんを思い出した。

こちらも錦糸町駅前。
全世代がケータイ片手に何かをやっている。
これは東京に限らず、日本津々浦々で見かける光景だ。
しかし、あまり美しいスタイルではない。
それぞれが個人的な思いを、相手に発信している。
見えない糸で、つながっている。
東京だから、なおさら目に付いた。

錦糸町駅前。
消費者金融の立て看板を持って
新聞を読む男性。
なにゆえここまで消費者金融が堂々としているのか…。
なにも立て看板を持たなくても…と思うのはこちらだけの良識。
1日立っているだけでも、それなりに効果が期待できるのだろう。
生き様が、たくましい…と思った。

朝の目黒駅。
ラッシュの時間帯はすでに過ぎている。
仲睦まじく寄り添うカップル…と思えば、
なんの違和感もないのだが…。
端から見ていて、どうもしっくり来ない。
その関係性が、いかがわしい…と言ってしまうと、
…ボクの夢想がたくまし過ぎるってことになるのだろう…か。
見ているこちらが寒くなる、妙な白々さがあった。

「Movin’Out」は
Billy Joelの出世作「The Stranger」の
1曲目を飾る名曲だ。
Billy Joelの詞のいいところは、
Human Watchingとも言える人物描写が巧みなところだ。
東京に来ると、
沖縄で年間遭遇する人間の数を
一日で体感できる。
電車で山手線をぐるぐる回っていたら、
それこそ沖縄県民と同じ数だけ接触できるんじゃないか?
それぐらい新鮮な時間だ。
電車に乗り込み、出て行く人々の背景が
とても、とても興味深い。
窓際でたたずむ人、疲れて眠り惚けている人の、それぞれの人生模様を夢想し、
立ち去る人の背中から、登場人物のその後の展開を組み立てたりしている。
それにしても、平日の東京は格別だ。
サラリーマンたちは、規則正しくも時間に追われながら、
与えられた職務を遂行することに集中しているけど、
その流れに乗り切れていない人々の姿が、
漂流しているようで、物哀しくも想像力をかき立てられるのだ。
…Billy Joelの歌に出てくる人物たちのように。

雑貨屋で働くアンソニー
将来のために せっせと金を貯めている
ママ・レオーネがドアに残した走り書き
「息子よ 田舎へお帰り」
ボクは働き過ぎで
心臓麻痺でも起こしそうだよ
もう分かってくれてもいいと思うな
ハッケンサックに家を持ってどうなるんだい?
大事な金をそんなものに使うつもりかい?
そんなの時間の無駄というものさ
もし それがすべてならね
それが出世というなら ボクはゴメンだね
受け持ち区域を歩いていくオリアリー軍曹
夜になると バーテンダーに早変わり
サリヴァン・ストリートの
医療センターの向かいにある
ミスター・カチャトーレの店で働いているのさ
シェヴィをキャデラックに買い換えたくて
ウズウズしてる
もう分かってくれてもいいと思うな
もし 痛めた背中で運転が無理だとしても
フェンダーを磨くぐらいできるさ
そんなの時間の無駄というものさ
もし それがすべてならね
それが出世だというなら ボクはゴメンだね
くるった考えの奴とはいくら議論したって無駄なこと
もう分かってくれてもいいと思うな
時間外手当で税金を支払ってもいいけど
働いて得るものは たったそれっぽっちなの?
そんなの時間の無駄というものさ
もし それがすべてならね
それが出世というのなら ボクはゴメンだね

Anthony works in the grocery store
Savin’ his pennies for someday
Mama Leone left a note on the door,
She said,
”Sonny, move out to the country.”
Workin’ too hard can give me
A heart attack
You oughta know by now
Who needs a house out in Hackensack?
Is that what you get with your money?
It seems such a waste of time
If that’s what it’s all about
If that’s movin’ up then I’m movin’ out.
Sergeant O’Leary is walkin’ the beat
At night he becomes a bartender
He works at Mister Cacciatore’s down
On Sullivan Street
Across from the medical center
He’s tradin’ in his Checy for a Cadillac
You oughta know by now
And if he can’t drive
With a broken back
At least he can polish the fenders
It seems such a waste of time
If that’s what it’s all about
If that’s movin’ up then I’m movin’ out.
You should never argue with a crazy mind
You oughta know by now
You can pay Uncle Sam with overtime
Is that all you get for your money?
It seems such a waste of time
If that’s what it’s all about
If that’s movin’ up then I’m movin’ out.

「言葉にできない思いがあるから、ボクは音楽をやっている」
秋葉原goodmanのライブの模様を収録したDVDで、
城直樹はそう語ったあと、一番好きな曲だという「深海」を演奏し出した。
深い深い海の奥底に、ゆるやかに漂う海流のように、
人それぞれが持つ、言葉にならない思いを、城は一音一音、丁寧につま弾く。
「Perfect World」といい、「深海」といい、
城が持つ音のイメージは、深閑としていて、饒舌だ。
中学3年からおのれを表現する手段として、ギターを抱えてきたからか。
世界各地をギター一本で巡り、土地土地の空気を取り込んできたからか。
音のイメージを「タイトル」として言葉に変換することを、
彼はとても慎重に行う。
それはつまり、それだけ言葉にならない思いが楽曲に詰まっていることを意味する。
Instromentalは、聴く者のイメージを膨らませる音楽だ。
メロディとハーモニーとリズムで、音の空間を構築し、
画家がキャンバスを色付けするように、一音一音にイメージを付加する。
そこに、言葉は存在しない。
言語中枢を介さず、漠然とした脳のイメージが直接、音の配列を決めていく。
だからこそ、言語では把握できない「深海」に流れる「メタイメージ」が立ち顕れてくるのだ。
その城直樹が、ふたたび沖縄でライブを行う。
ライブで語られる彼の饒舌な音楽世界を堪能できるチャンスだ。
2007年4月9日(月)21:00~
沖縄首里MUSIC BAR SING
ワンマンライブ
2ステージ、入れ替えなし
ゲスト 高橋在也
開場 20:00 開演 21:00~
料金 2000円
予約 098-885-2228(SING、20時より深夜まで)
住所 那覇市首里当蔵町3-23