The top of creators その3

        歩き 疲れては

           草に埋もれて寝たのです

               歩き疲れ 寝たのですが

                     眠れないのです

        山之口貘の詩が、やっぱり染み入る。
        この超越した世界を持つ人が、
        真のCreatorだと、あらためて思う。

        この人が、ボクにとっての目指すべき山だ。
        ピラミッドは、いらない。

The top of creators その2


そもそも、地元ビール会社の要望もキツイ。
臨機応変に対応するには、企業体力が必要だ。

クオリティの部分、表現の部分、
ビールCM特有の様式美があり、
そのテクニカルな到達を求めてくる。

ここでも疑問を挟む余地は、ない。

いかに職人たるか。

求められているのは、その手腕だけ。

「The top of creators」を得るために
どれだけの代償を払えばいいのか。
精神的な忍耐だけが、ものを言う。

真にCreatorと呼ばれる者は、
そのような型にはまった創造を良しとはしない。

しかし、沖縄の広告業界では、
ピラミッドを登攀することでしかCreator足れないのだ。

       「……。」

いやいや、そんなことはないけどね。
ちょっと追い込まれているだけだよ。

The top of creators その1


地元ビール会社のTVCMを手がけることになって、
紆余曲折・悪戦苦闘を繰り返しているのだが、

さまざまな場面で、
ビール会社のTVCMを経験することが、
クリエイターの証とでも言うようなセリフを聞かされて
半ば困惑している。

沖縄の広告業界が非常に小さな世界なため、
地元ビール会社のTVCMは、
金字塔として崇められているのが、その原因だ。

さまざまな制作会社の人間が一様に武勇伝を語る。
まるで戦場から帰還した兵士のように。
聳え立つピラミッドに登頂した登山家のように。

その経験則がすべてに通用するかのように。

ピラミッドを擁する地元ビール会社の広告担当は、
制作会社の歩兵どもを右に左に翻弄し、
あらゆるセオリーを突きつけ、「倣え!倣え!」と鞭をふるう。

その中で無事に登頂したものだけが、讃えられ
「The top of creators」の功名を得る。

どこの業界も似たようなものなんだろう。

沖縄だから、規模が小さいためにわかりやすいんだ、とも思う。

自分もその功名を得たいがために、辛抱強く踏ん張っていることも事実だ。
疑問をはさんでしまったら、たがが外れてしまう。

徒労にまみれて坐っている


表現者ってなんだろう。

表現力ってなんだろう。

アーティストは自分の世界を
他者に共感してもらえるよう、
その表現力を高める。

広告クリエイターは、クライアントの思いを
消費者に共感してもらうよう、
その表現力を高める。

似て否なり。

広告クリエイターは
翻訳業もしくは接客業。

翻訳業でしっかり思いが伝われば、
それは幸せ。評判にもなる。
接客業でしっかり思いを伝えれば、
それは徒労。非難ごうごうだ。

「伝われば」と「伝えれば」

この違いは大きい。
共感にワンウェイはありえない。
「伝えれば」にレスポンスはいらない。
つまりは…投げっぱ…だ。

クライアントの思いの丈を
そのまま押し込んだ広告は
完成度も落ちるし、表現力も落ちる。

吐露を受け止めれば、徒労に終わる。

そんなわけで、
こんな時間に徒労にまみれて坐り込んでいる。

ああ、表現力を高めたい。

沖縄、帰還。


午前中、那覇空港に降り立った。

今朝方20度を割り込んだ羽田空港から、
熱気が、地から立ち上る沖縄へ。

ム~っとする湿気が、まとわりつく。
微熱気味なのか、カラダ全体が火照っている。
歩くたびに足に熱がまとわるような、そんな感触。

朝一便にもかかわらず、
社員旅行だろうか…団体客がはしゃいでいる。

そのうわついた上気と、
立ち上る熱気とが、
旅の疲れを露わにさせた。

カラダにこもった熱が、体内をめぐる。
辺境の島、沖縄。

ここがボクの立ち位置。

東京レンタルオフィス その2


東京6日目。

日本橋のレンタルオフィスで、
クリエイティブの構築作業。

一週間も東京に滞在すると、
電車内でつり革にぶら下がっている自分に
違和感がなくなってくる。

海岸一丁目の倉庫街で打ち合わせを済ませ、
散らかったアイディアソースを固めるべく、
ひとり簡易なオフィスで言葉のキャッチボール。

八重洲の地下街を行き交うサラリーマンやOLに、
勤勉な日本人を思う。

これだけの人間がうごめいているんだ。
どれだけのドラマが個々に展開されているのだろう。

おとといは山形の奥地にいた。
きのうは仙台にいた。
それだけでも相当な移動距離だ。

山形ではドラマ撮影中の「菊川怜」を垣間見た。

うごめくスパイラルの交差。
東京で沖縄の仕事を試行錯誤している自分。
山形までドラマ撮影にきた女優。

同じ時間軸で、まったくちがったスパイラルが交差する。

八重洲地下街で、とぐろを巻くサラリーマン。
新たな広告プラン構築で、今日も眠れないプランナー。

共時的だから、おもしろい。
共時的な目線で見るから、さらにおもしろい。

明日は、どんなドラマとめぐりあうのだろう。

東京レンタルオフィス


東京4日目。

仕事を進めつつ、
実家生活。

遅めの夏休み???のはずが、
ひとりレンタルオフィスで
メールやスキャンをしている。

なんともちぐはぐな思い。

「いいかげんにしなさい」

仙台の親には諌められ、
妻にはあきれられ、
会社には疎んじられ、
東京のブレーンは頭を抱え、

まったくもって出口なし。

しかし、与えられた責務を
安倍首相よろしく放棄できるわけもなく、
前へ進まなければ、ボクの未来もない。

こんなときこそ、大音量でROCKを聴く。
それも、とびきりの激しいヤツだ。
ワケも分からずバスドラがドコドコとなり、
絶叫のハイキーヴォーカルが
耳をつんざく。

MOTLEY CRUEなんかがちょうどいい。

…「でもそんなの関係ねぇ~」
ヘッドバンキングでリズムを体に刻む。
Shout! Shout! Shout! Shout at the Devil!
ギターのリフが気持ちいい。
単純に繰り返されるフレーズ。
ガジガジに効いたディストーション。
Too Young To Fall in Love!
スケールを上下するだけのギターソロ。

(^-^)/
…昔の記憶が甦る。

髪を背中の中程まで伸ばし、
安物のブリーチ剤で脱色を施し、
真ムラサキへ自ら染め上げた。

ヘビメタバンドのヴォーカル【Ronny】として
55キロの痩身なカラダをくねらせ、
Shoutし、こぶしを振り上げていた。

(T_T)

何にREVELしていたんだろう。
行き場のない反逆スピリット。

あのスピリットを
今こそぶちかまさなきゃ
いけない…はずなのだが。

大音量で聴くのが
精一杯な自分。

6回目の0911


琉球エアコミューター

話題のボンバルディア社製、DHC-8-100である。
39名乗り。

久米島から那覇の航路で乗ることになった。

プロペラがものすごい勢いで回転する。
この2つのプロペラでこの機体が飛ぶのか…と
不安にもなったが、飛んでいるのだから信じるしかない。

25分という短い時間。
CAもたった1人。
何かあった時の対応が、
1人でも大丈夫なのだろうか…と考える。
1人だからこそ、鍛えられているのだろう…とも思う。

しかし、着陸時に車輪が出なかったら、どうするのだろう。
デンマークでも同じような事故が起きたようだ。
なんてったって、今日は0911だ。
飛行機会社にしてみれば、暗黒のアニバーサリーじゃないか。

ニコニコしながら、救命胴衣の説明をくりかえすCA。

久米島から那覇へ。
そして、東京へ。

0911も6回目を数えると、
記憶の外へと寂滅していくのか。

意識しているほうが、不自然なのかもしれない。

ただいま、TVCM編集中。


ただいま編集中。(T_T)

あいにくの雨、しかも日曜日。

夜の10時にはクライアントもやってくる。
ふう。(>_<) 撮影中のテンションはとても高くて
そのままの勢いで編集もガッツリと仕上げていくつもり…なんだけど
ここに現場の流れを把握されていないクライアント様が
あらぬ方向からご意見をズバッとお吐きになり、こちらはアタフタしてしまう。

やれやれ。(-_-)

本日は、どんな直下型地震が起こるか。
嵐の前の長雨って…感じ。