【Jul_12】移民はいないことになっている世界4位の移民大国日本


島国ゆえ渡来人を多く取り込み、多様な価値を育むことで
世界との照応を心掛けてきた日本。
ダイバシティとは「世界で生き残るための戦略」
であることを、近年の排斥志向は見失っている。
これは「不都合なものは見たくない」
認知的整合化な感性ともリンクしてて、
不寛容社会と感受性劣化は同根なのだ。

(『移民はいないことになっている世界4位の移民大国日本』より宮台真司)

日本の政治文化は若い人であればあるほど安倍支持、現状維持派が多い。
なぜ安倍か?見たいものだけを見る、不都合なものは見ない、認知的整合化で生活満足度は90%以上。
期待値を下げて免疫化。「政治」「性愛」「嗜好」を語らず、つまり自分を語らず裡に籠もることで、
共同利害をキープしようとしているのだ。

ダイバシティ(多様性)とは本来、多種多様なものを取り込むことでの免疫力を上げる
「世界で生き残るための戦略」であったが、
内向き化で刺激を遠ざける傾向の現代では、
異物排斥で多様性の意味がマイノリティ容認に矮小化されてしまった。
ヘイトがこれだけ蔓延しているのも、結局自己保身ファーストゆえ。

認知的整合化と同じく「わかりやすさ」を求める傾向も、
「わかりにくさ」「わからなさ」を容認できない感受性劣化で、
ダイバシティの履き違えと同根。
それでいてコロナ陽性者数の非科学的背景を容認できてしまう思考の劣化は、
【安心厨】ゆえの思考停止と、「不都合なものは見たくない」整合化の思考停止ゆえか。

写真作品/Barber Pole by 中村政人

#photobybozzo
#サル化する世界

【1991Oct_08】「The Umbrellas」 by Christo and Jeanne-Claude@Hitachi,Japan


The Umbrellas」 by Christo and Jeanne-Claude@Hitachi,Japan_1991.OCT.08-29

クリストの思い出はなんと言っても茨城県のアンブレラプロジェクト。
6mの青い傘が全長19kmの川沿いに計1340本、3週間だけ設置された。
当時の写真がコレ一枚しか見当たらないけど、
バブル期と相俟ってそのスケールに圧倒されたこと、
今振り返ると、ある種の業の深さみたいなモノも感じるけど、
社会を開かれた状態に揺さぶる行為だったのだなと思う。

現代の監視や処罰でガチガチのロゴス社会では到底実現できないな。
この光景を体感出来たことに感謝。そして、RIP。

#photobybozzo

【dEC_29】アートコンプレックス運動について


建築は思想の物化だとハンナ・アレントは言った。
物体化した思想が反射し、人間の思考領域が形作られるとすれば、
梵寿綱が言うところの「日常と非日常の相補的枠組み」を往還することで、
生命活動もより深遠さを増してくると言えまいか。

現代社会を縁取るあらゆる事象がますます予定調和に萎縮すれば、
おのずと生命活動も萎縮することは必然なのである。

梵寿綱の建築物は、そのことを静かに表出している。

以下、梵寿綱のアートコンプレックス定義。

我々にとって生活の便宜でしかない筈の社会システムによって、
我々の日常生活は予め与えられた役割を果たす為に
制御され、階級付けされ、義務づけられています。
社会的、経済的、政治的構造の中で我々全員が抑圧され、
不安定な存在として精神的にも感情的にも阻害されています。

人間の特質の一つは自我の目覚めです。

しかし、自我は他者や状況との関連の中で
一時的に位置づけられるもので本質的なモノではありません。
我々自身安定を得るには、日常の生活環境への帰属の意味を問いただすか
超越的な存在を心の中に作り上げて、我々自身の生活の中に確からしさを追求しなければなりません。

しかしながら、我々の宿命的な命について考えてみると、
昔も今もやがて死を迎える身体に囚われている囚人でありそれでも尚、
一人ひとり生き、それぞれの夢を追い続けています。

この事実に文化的伝承の存在意味が由来しています。
表層と深層、意識と潜在意識、存在と超越、現実性と超現実性、此岸と彼岸など
これらは相対立するのではなくて、全体を相補的に働いているのです。

(羽深隆雄&梵寿綱共著『生命の讃歌』より)

【Dec_29】生命讃歌宣言by梵寿綱


生命讃歌宣言by梵寿綱

人類の歴史の中で、建築は常に日常の社会に深く根を下ろしながらも
さらにそれを超えた次元への架橋の役割を果たし
永遠の実在への人々の理念と信念とを象徴する
文化的装置として創造されてきた。

そして決して便宜的な社会や経済の要求の為にではなく
生きる時代の文化や風土や民衆を讃歌する
記念的構築物として築かれてきたのだ。

今日の如く多様に変化する便宜的な社会の枠組みを
弥縫するためのコンセプトに汲々とする現代建築に
根源的な創造性を期待することは不可能である。

この失われた時代の仲で、建築家・梵寿綱と羽深隆雄は
夢と神話を象徴し芸術と工芸を建築空間に統合する手段を模索し、
ささやかながら実践を通じて営為の成果を社会に問いかけ続けてきた。

機能主義の旗印の下に金融経済や産業構造に
奉仕するビルディング・デザイナーたちは、
狂信的な伝道師として、国際的な表現というコンセプトを旗印に、
人間にとって不可欠な文化や習俗の伝承を否定してきた。

しかし、人間の生命の衝動は、歴史や文化や地域や伝承の形式の
相違を超えて通底しており、人類が存在する限り変わることはないのだ。

いつの時代でも予言的な創造者や革命的な思索家は、
人々に直接働きかけ、日常生活の価値転換という
神秘的経験へ人々を目覚めさせようと努めてきた。

人々の心を彩っているものは、宇宙にあめねく響く生命の鼓動である。
しかしこの彩りや響きは、五感や思考による理解を超えていて、
創作の役割を担う者たちの心の鏡に映し出され、
造形の姿や反映する光芒や共鳴する響きを得て初めて、
人々の身体に所在する生命の泉・心と響き合う。

現実を超えたものに現実の姿を与えてその彼方にこそ
至福な世界の開示を信じる故に
建築家・梵寿綱と羽深隆雄は生命に従い天職を全うして
今ここに建築における「生命讃歌」を宣言する。

(羽深隆雄&梵寿綱共著『生命の讃歌』まえがき)

【May_15】関根伸夫さん


関根伸夫さんがお亡くなりになりました。享年76歳。

2017年の校友会ではTV電話をつなぎ、元気な姿を見せていただけに。
関口伸夫さんの『空相』が多摩美八王子校舎の入り口にそそり立っているのは、
それだけ【もの派】というムーブメントが多摩美にとって重要だったことの顕れかと。
ご冥福をお祈りいたします。

#photobybozzo

【May_15】関根伸夫『空相2004』


関根伸夫さんがお亡くなりになりました。享年76歳。

2017年の校友会ではTV電話をつなぎ、元気な姿を見せていただけに。
関口伸夫さんの『空相』が多摩美八王子校舎の入り口にそそり立っているのは、
それだけ【もの派】というムーブメントが多摩美にとって重要だったことの顕れかと。
ご冥福をお祈りいたします。

#photobybozzo

【Apr_25】束芋『出会い』


束芋『透明な歪み』@POLA MUSEUM ANNEX

本日レセプションでした!
束芋さん終始ゴキゲンで、そのステキな笑顔からあの作品群が出てくるのかぁ、と驚きひとしおでしたが、
タイトルがとにかく秀逸で、この現代の有り様を見事に射貫いていて、
設えられた部屋の一部となった作品たちが、
静かに『歪み』を提示している感じが、もうこの国そのものでした。

6月2日まで。
ギャラリー小柳とアーツ千代田でも展示あり。

#photobybozzo

【Apr_25】束芋『透明な歪み』POLA MUSEUM ANNEX


束芋『透明な歪み』@POLA MUSEUM ANNEX

本日レセプションでした!
束芋さん終始ゴキゲンで、そのステキな笑顔からあの作品群が出てくるのかぁ、と驚きひとしおでしたが、
タイトルがとにかく秀逸で、この現代の有り様を見事に射貫いていて、
設えられた部屋の一部となった作品たちが、
静かに『歪み』を提示している感じが、もうこの国そのものでした。

6月2日まで。
ギャラリー小柳とアーツ千代田でも展示あり。

#photobybozzo

【Apr_14】穴から覗いてみた。


小金沢健人『Naked_Theatreー裸の劇場-』本日初日。

劇場という異質な空間を、素直に異質なものと受け止めて、
その非日常な要素を浮かび上がらせた今回の展示。
作家が純粋にこのブラックボックスを
好奇心でもって料理したことが伝わってくる。
劇場で仕事をしている人にこそ観て欲しい、そのワクワク感や不気味さ。

オープニングパフォーマンス
鈴木昭男×宮北裕美×小金沢健人

空間の不気味さを、鈴木昭男さんと宮北裕美さんが音と舞で引き出すパフォーマンス。
スモークで先が見えなくなるほどの密度の中、剽軽な音色で異界を劈き、
ぬめっとした振りでおびき寄せる。

タケちゃんの目指してる世界観がとても日本的感覚であること。
その一貫した姿勢に深く共鳴した時間でした。5月6日まで。

#photobybozzo

写真UPしました〜!
【on_Flickr】0414_NAKED