
劇団態変 第64回公演
『ニライカナイ -命の分水嶺』@大阪HEPホール
作・演出・芸術監督 金滿里
写真UPしました〜!
【on_Flickr】0324_NIRAI_KANAI
[出演]
金滿里 小泉ゆうすけ 下村雅哉 向井望 松尾大嗣 小林加世子 田中喜基 廣川景亮 渡邊綾乃
[音楽]
サエキマサヒロ(各種弦楽器等) 児嶋佐織(テルミン等) SANgNAM(DJ・selector)
照明/三浦あさ子
音響/勝藤珠子
衣裳/坂本式子
メイク/倉橋かおり
宣伝美術/東學
今回大阪まで足を運んだのは、劇団態変の『ニライカナイ』を撮影するため。
主宰の金さんが劇団を始めるキッカケを与えた沖縄西表島。
大樹も蟻も同等に存在しているその島の自然に、
命あるもの皆等しく「尊厳」があることに気づいたと云う。
相模原の障碍者殺傷事件から8ヶ月。
優生思想の前に遺棄されたに等しい19人の命に代わって、
劇団態変の原点とも云うべき西表島での体験に立ち返り、
「来る者拒まず(拒めず)去る者追わず(追えず)」の島において、
善悪の境界を超えた境地でひたすら祈る…ニライカナイの心境を作品化。
障碍者と健常者の垣根もない生命そのものの全肯定…
「生命の尊厳」そのものがカタチとなった舞台でした。
ボクも西表島では大自然のフトコロの深さに畏れをなし、
自身の小ささを実感した口だったので、
西表の亜熱帯植林を背景にした態変メンバー
ひとりひとりの動きが恍惚となって見えました。
立てる者は立てる者として、
這いつく者は這いつく者として、
転がる者は転がる者として、
引きずる者は引きずる者として、
それぞれが同等に宇宙を内包し、命を湛えているのだ…と云う光景。
そこには優劣などという矮小な尺度は存在せず、在ることが尊い。
最終幕の「遙か向こうから」の
幽玄とした飽和の世界に、
心満たされました。
個々が充足することで世界が充足する…。
つまりはそういうことなのだ…と。
あまりにもさもしい現代社会の欠乏感。
欠けていると思うから欲しくなる。
その欠乏が幾重にも幾重にも積み重なっているのが、今なのです。
終演後、西表島の唄者・石垣金星さんが「節祭」の唄を披露。
誘われるように舞う態変メンバーの優美な姿と、
三線と唄の島の響きに、
HEPホール全体が飽和した瞬間でした。
いつでも満たされることが可能だと、
体感できたことが何より幸せでした。
大阪、良いとこでした。有難うございました。








