【Dec_24】花岡金吾ふたたび、の雄大。


CEDAR Produce Vol.2『胎内』@SPACE梟門

2012年の演劇ユニット「僕たち私たち」でチラシVIから関わった『胎内』。

三好十郎の重厚な社会批判が織り込まれた作品で、
演劇の舞台写真を初めて撮影した作品でもあり、思い入れが深いのだけれど、
何より主演の花岡金吾を務めた雄大とは、大震災で共にボランティアをした仲。

佐知さんと共にピースボートの災害ボランティアに合流し、
石巻まで同行した貴重なつながりを持つ同志なのだった。

ボクはその石巻の作業中、廃材で膝に深傷を負う苦い経験もしたので、
3.11の記憶と共にオノレのカラダに深く刻まれている時間。

その延長線上にある『胎内』は、おそらく死ぬまで振り返る作品となるだろう。

今回も松森望宏さん演出の強烈な世界観で、まざまざと心を揺り動かしてくれた。
5年の月日で、政情はますます思考停止のインポテンツに成り下がっている。
どこまで「戦後」を引き摺り、「出口なし」を誤魔化し続けるのだろうか。
「大震災」の教訓は、どこに行ったのか。何度観ても絶望的な気持ちになる。

【Dec_14】藤松祥子


劇団チョコレートケーキ『あの記憶の記録@シアターウエスト

5年前の初演の衝撃は、相当なものだったのだろうと。

ゾンダーコマンドの存在は今ほど知られていなかったはず。
ナチスはユダヤ人大量虐殺の死体処理を同じユダヤ人に強いていた。
『サウルの息子』でその事実を知ってはいたけど、
『野火』や『ゆきゆきて神軍』のように、
戦場では人間の尊厳がどんどん壊れていくのだ。

生き延びてしまった故の苦悩たるや。

『熱狂』ヒトラーの人間味と、
『あの記憶の記録』の地獄を見知ったユダヤ人の凄味と。
「憎しみ」の応酬は人間社会の歪みを増幅されるだけ…だということを、
ガツンと見せられた。

骨太の2作。年末のこの時期にこそ、観る価値あり。19日まで。

ミラ役の祥子さん、写真は苦手です(笑)。

【Dec_12】大原研二&渡邊りょう


劇団チョコレートケーキ『熱狂』観劇。

ヒトラーがここまで生々しく迫ってくるとは!

記録映像で何となく接していた人物の一挙手一投足が、
「指導者原理」のフューラーそのものとして真近に現出する。

偏執狂で不寛容なイタイ人格も、
それなりの人間味を帯びて体感出来るのだから不思議なもの。

だからこそ、堅実に民衆の支持を得、
政権掌握まで登り詰めた軌跡がまぎれもない真実だと、腑に落ちるのだ。

政治とは独尊の悪しき欲を産むくだらないシステムである事、
民衆とは所詮「盲目な羊」であることを考えさせる良品。

19日まで、あと6ステ。チョーオススメ。

#劇団チョコレートケーキ
#熱狂
#photobybozzo

【Dec_06】マキーフン3『髪をかきあげる』


マキーフンvol.3『髪をかきあげる』
@新高円寺アトラクターズスタジオ

写真UPしました〜!
【on_Flickr】1206_MAKIFUN3

作/鈴江俊郎 
演出/島貴之(劇団 aji)
出演/藤井咲有里、遠山悠介、近藤隼、安楽将士、ナカノキョウコ、大重わたる、谷村実紀
音響/島貴之
照明/加藤九美(RISE)
制作/江間みずき
写真撮影/古川泰子
宣伝美術/川和田将宏
音楽/西山宏幸

劇団の稽古場の雰囲気をそのまま活用し、
演じることを自覚的に見せた演出。

俊郎さんの戯曲の、日常に在りながらもどこか此処に不在な、
その不安定な人たちを、そのような演出で見せることで
逆に地続きなものとして提示していたように思います。

わたしたちは未完成な実在であること、
そのことに客観的であり続けること。

そのスタンスが、慈しみを育むのだ…と思いました。

優れた珠玉の逸品を、
マキーフンは丁寧に見せてくれました。
沁みました。

【Dec_06】新高円寺アトラクターズスタジオ


マキーフンvol.3『髪をかきあげる』
@新高円寺アトラクターズスタジオ

写真UPしました〜!
【on_Flickr】1206_MAKIFUN3

作/鈴江俊朗 
演出/島貴之(劇団 aji)
出演/藤井咲有里、遠山悠介、近藤隼、安楽将士、ナカノキョウコ、大重わたる、谷村実紀
音響/島貴之
照明/加藤九美(RISE)
制作/江間みずき
写真撮影/古川泰子
宣伝美術/川和田将宏
音楽/西山宏幸

【Dec_01】「天地創造の発端」by川口隆夫


川口隆夫『大野一雄について』
@彩の国さいたま芸術劇場

ABOUT KAZUO OHNO/TAKAO KAWAGUCHI

演出・出演/ 川口隆夫
振付/土方 巽 大野一雄

ドラマトゥルク・映像・サウンド/飯名尚人
照明/溝端俊夫
衣装/北村教子
映像出演/大野慶人

写真UPしました〜!

【on_Flickr】1201_KAZUO_OHNO

【Dec_05】新高円寺アトラクターズスタジオ


マキーフンvol.3『髪をかきあげる』@新高円寺アトラクターズスタジオ

本日初日〜!
鈴江俊郎さんの90年代の戯曲を等身大な演出で見せる意欲作。
いまなぜ咲有里さんはこの戯曲と向き合うのか。
「まっとう」に生きようとしながらも「ズレ」てしまう愛すべきキャラの群像劇に、
世の中を広く見渡し観察すること、そして考えることの大切さを感じたのかも。
なんとも心に引っ掛かる作品です。今週いっぱい10日まで9ステ!

作/鈴江俊朗 
演出/島貴之(劇団 aji)
出演/藤井咲有里、遠山悠介、近藤隼、安楽将士
   ナカノキョウコ、大重わたる、谷村実紀
音響/島貴之
照明/加藤九美(RISE)
制作/江間みずき
写真撮影/古川泰子
宣伝美術/川和田将宏
音楽/西山宏幸