【Jan_22】バナナン大将


劇団黒テント公演「飢餓陣営」@RAFT

【on_Flickr】0122_kiga

小さな劇場。
小人から大人まで楽しめる
演劇小作品集。
役者の声と体主体で物語る
宮沢賢治の世界。
あなたのまわりでも
こんなことは おこっている
かもしれません。

戯曲『飢餓陣営』…
腹ぺこ兵士達と、バナナン大将の
滑稽な歌芝居。
童話『種山ヶ原』…
種山ヶ原に迷い込んだ少年・達二が
出会った不思議な夢と思い出たち。

【Dec_18】スーパープレミアムソフトWバニラリッチ


チェルフィッチュ「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」@KAAT

映画「わたしたちに許された特別な時間の終わり」の監督、
太田信吾さんが役者で出ていることもあって、足を運んできました。

コンビニを舞台にすることで、コンビニを相対化したい…という岡田さんのアプローチにやられました。
ドイツ初演後、ロンドン、リスボン、バーゼルと世界5都市を回ってきた作品だけあって、
見事に「今のニッポン」が相対化されていると思いました。

バッハの48の楽曲に合わせて役者がそれぞれ独白する、対話のない世界。
それでいて、互いの存在を過剰に意識し、「空気を読めよ」と揶揄する視点。
コンビニ本部のスーパーバイザーはどこまでも企業目線で、ポジショントークに終始。
客は客で、コンビニに囚われた日常の中、消費者意識を剥き出す。

すべてがどこまでいっても決して交わらない。

「チャラチャラーとやったって〜!」と冒頭バイトのいがらしが発するセリフが、
そんな空気をあらわしている。

蛍光灯で浮かび上がったふわふわっとした陰翳のないフラットな空間で、
無意味にカラダを動かしながら当たり障りのない発言を積み上げていく。

ホワイトキューブはとても傷つきやすいのだ。

バイトのうさみが言う。
「ここはイイ感じに成り立っている神聖な空間なんです。個人的なうっぷんはよそで吐いてください(セリフ違ってますが)」

予定調和に成立している表層的な、どこまでも表層的なコンビニで、
「和」を重んじて日常の平穏を求め、決して突っ込まない…のが、今のニッポンの有り様なのだ。

解決できない色んな問題も「チャラチャラーとやったって〜!」とやり過ごしている。

それでも均衡は少しずつ、少しずつ過重に耐えきれなくなっていて、
パンパンの風船みたいに一触即発の体だっていうのに。

目の前の事象に一喜一憂して、無意味にカラダを動かしている。
ああ、なんという情けない様態なんすかねえ。
岡田利規さんのそんな気分が見事にカタチになった作品でした。

終演後は太田さんともお話できて、映画の感想も伝えられてよかったです。
鋭敏な感性にびんびんとなったKAATでした。