【Dec_23】高円寺「抱瓶」


ボクの中での高円寺は、沖縄と皮膚一枚でつながっている。
高円寺に降り立つと、この空間の薄い皮膜の向こう側には、沖縄が広がっている…と
そんな確信を文字通り皮膚で感じるのだ。

高円寺で13年、沖縄で12年。
ボクの人生の半分以上は、この2つの町に依っている。

だからなのか、どこかに風穴があって、
高円寺と沖縄をつないでいるような、
そんな感覚を、持つのだ…、高円寺を歩くと。

「抱瓶」は高校時代、家族の団らんでよく来た居酒屋。
単身赴任だった父を迎えて、「抱瓶」で過ごす家族4人の団らん。

「沖縄そば」も「ふーちゃんぷる」も、「らふてぃ」も。
みんなここ「抱瓶」で体感した。

ボクにとっての沖縄は、ここ「抱瓶」から始まった。
この暖簾の向こうには、至福の沖縄が開けていたのだ。