今年は、手術か?


「放って置いても、復活したりしないんですか?」

半月板の断絶。

たかがジョギングで?
2キロ走っただけだぜ?

「軟骨なので、縫い合わすか、削り落とすしかないんです。」

「つまり…?」

「手術をオススメします。」

「最短2泊3日で大丈夫です。間接鏡を使って…内視鏡ご存じですか?
 膝の脇から穴をあけて、関節の間にある半月板の状況を確認しながら、作業します。」

「はあ…」

突然の宣告に、こちらのアタマはついて行けてない。
「手術」という単語が、うまく飲み込めないでいる。

「まあ、今すぐに決定されることはないですよ。
 仕事のご都合も、家庭のご都合もございますでしょうから。」

「手術をしないで、治す方法はないんですか?」

「リハビリだけで治す方法はありますが、半月板が元に戻ることはありません。」

悪夢だ。
削り落としてしまったら、膝はどうなるんだろうか?
ジョギングどころの話じゃなくなるのでは?

「とりあえず、持ち帰らせてください。」

速まる動悸に、息が詰まりそうになる。