夏の西日は、郷愁を生むと思う。


そんな「アナーキスト」の夏休み。

夏の夕暮れのオレンジの光は、
人々をノスタルジックにさせる…と思わないか?

強烈な西日に浮き上がった子供たちのシルエットを見てると、
かつての自分がオーバーラップしてくるから、不思議だ。

遊び疲れて、家路をトボトボ、放心状態で歩く。
その日に起こった感情の起伏を反芻し、自分の胸の内に納める。

そんな子供なりの気持ちの整理に、西日は最高の演出だった。

湧き上がり蠢く欲望ゆえの、失意や齟齬。
友だちの裏切り…異性へのあこがれ…先輩からの圧力…。
子供社会にも、それなりの人間関係があって、
欲望が噴出する季節ゆえの衝突も多かった…と思う。

そんな火照った感情を、強烈な西日が帳消ししてくれた。
がつんッと鮮やかなオレンジ色が、落ち着かせてくれたのだろう。

そんな夏休みの西日が、ボクは好きだ。