【麿赤児】灰の人


大駱駝艦初体験。

公演に先立ち、麿氏からのコメント。

 この度の、列島を揺るがす大災害。
 星のいとなみの一撃を凝視して、
 私は佇んでいます。 
 冷厳で無惨な荒野で
 一人の男がつぶやきました。
 「なるようにしかならん」と。
 絶望で憔悴した男の奥深くに、
 既に甦る命の種火が
 燃え始めているのを私は視ました。
 私ども大駱駝艦は
 多くの犠牲となった人々の
 ミタマシズメ、
 ミタマルフリの念を込めて、
 ただひたすら「をどる」のみであります。
 大駱駝艦 麿赤児

まさにその通りの
混濁とした良い意味で世俗塗れの舞踏だった。

【赤々舎】黒田光一トークショー


赤々舎でおこなわれた黒田光一さんのトークショー
お相手はフリー編集者の若松恵さん。

前回のトークショーで腑に落ちていなかった部分が、
今日はどんどん腑に落ちていく感じで、ハッピーな気分。

「写真という表現媒体は唯一学歴で左右されない芸術」

…と言ったかどうかはわからないけど、
初期衝動をどれだけ生々しく定着させるか…が
写真の善し悪しを決定するっていう点に、合点した。
(そんな雄弁に語る黒田さんじゃないんだけど)

どうしても世の先行するイメージに左右されてしまう「写真」。

そのテクニックの鎧を剥ぎ取って、剥ぎ取って、
対象としっかり対峙して、その心の揺さぶりそのままに
写真に定着できるか…。

音楽表現って若林さんも言ってたけど、
どうしてもテクニック先行な部分が大にしてあるんだけど、
写真はそれ以上に、肉体的な感覚が伝わる「バカ正直」な媒体だから、
鑑賞者の目になるっていうのかな、気配を消して、
鑑賞者の気持ちを代弁するっていうのか、

んん、言葉ってむずかしいのだけど、

そこに写真の真髄があるような。
黒田さんとは、もっと仲良くなれそうな、そんな予感がする
今日のトークショーだった。 感謝。

→とにかくよく写真のことを考えている人だと、心底思った。