【works】年末は短期決戦!


12月8日。火曜日。
今日も朝から清々しい天気。
澄み渡って、恨めしいくらい。

朝陽が鋭角に東から注ぎ込み、
すべての事象が縁取られて、
誠にもって美しい。

このような陽差しの中で、
思う存分撮影出来たら…などと思う。

…のだが、

ま、やはり、撮影の仕事で喰っていける訳もなく、
年末なので、何かと入り用な時期でもあり、
まずは短期のバイトを…と始めたのが、
「お歳暮の仕分け」。

ヤマトは駄目でもペリカンがあるよって
朝から晩までひたすら同じコトをやらされる。

振り分けられたのが流通のコーナーだったから、
映画「Rookie」のDVD発売に合わせての初回限定フィギュア付きだったり、
ポスター付きだったり…を100単位で梱包する作業だったのだけど、

まああ、見事に終日同じコトを永遠と。

これがなるほど、機械のように作業する
…あのライン作業ってやつっすね。

決められた分量をこなすまで
ひたすら100単位で詰める、詰める。
紺の制服を着て、紺の帽子をかぶって、
ひたすら100単位で詰める、詰める。

まるで囚われの身のようでした。

日給9,000円。

      ●

今日はまた違った派遣先で、
行ってみると○○薬品のピッキング。

「ピッキング」って検品かなにか?

…と思って作業に入ってみたら、
なるほど、全国の薬局から入ってきたオーダー票に合わせて
その品番のブツをそのオーダー通り揃えて、詰める人に渡すこと
…だったようで。

「DVD」の詰めものは、オプションの種類が限られてたから
ライン作業で出来たけれど、
薬品のオーダーは千差万別だから、(およそ200!!)
ま、トランプの神経衰弱のようにひたすら品番とにらめっこで、
この品番はどのエリアにあったか…ということを思い出すのが、一苦労。

昔の活版印刷で活字を拾うような感じ…といえば、
少しは文学的に聞こえるだろうか。
(そう、銀河鉄道のジョバンニのように)

これもまた8時間、
ひたすらオーダー票と品番とのにらめっこで、
重たい荷物があるわけではないから、
このミニマリズムに浸ってしまえば、快楽にもつながるのだろうけど、
決して生産性のあるお仕事では、ない。

動き回れる分、囚人のような錯覚は起きなかったけど。
日給8,000円。

       ●

明日も朝から、○○薬品へ。

【病】突発性難聴


実は沖縄から東京へ引っ越すあいだの
およそ前後2ヶ月あまり、
左の耳の聴覚が
突然おかしくなる病気に罹っていた。

原因不明な症状なので、医者は都合よく
「はい、突発性難聴だね」
…と一言で片付け、処方箋を出した。

耳慣れない病名にこちらは蒼白となって
すぐさまインターネットで現状把握してみると、
あの「浜崎あゆみ」が聞こえなくなった病気ではないか。

突発性難聴

しばらく耳鼻科通いと
末端神経を活性化させる薬を
飲み続ける日々。

どんな症状かって?

左耳だけ、水が抜けてない感じ…と言ったらわかりやすいか。

うわん…うわん…と
波紋が広がるように
残響のディレイ効果が左耳だけに宿る。

人混みのところ…たとえば
中華料理のお店や居酒屋などに行くと
廻りの会話が八方から巡るめく感じに
かぶさってくるので…音の洪水となり、
結果、まったく聞こえない。

トンネルの中で道路工事しているような、そんな状況。

2ヶ月ものあいだ、意味もわからず、
その音の波紋を抱きかかえていた。

一抹の不安…恒常的になるのではないか…を残して。

      ●

ま、ここでこうやって
カミングアウト出来てるのだから、
もうすっかり良くなったのだけれど、

それでも時々、過度の緊張を強いられると、
左耳に高音の耳鳴りが起きたり、
脈拍の音が鼓膜の奥から聞こえたりする。

過度な意識を向けないようにはしているが。

この「突発性難聴」、
ストレスに因るところが大きいらしい。

沖縄から東京への移動が
知らないあいだにプレッシャーを与えていたのか、
甘えの構造から脱しきれなかったのか…
ま、本人も知るよしもない。

とにかく早期発見、早期治療しか
救いようがない…らしい。

「あゆ」は放っておいたから、聞こえなくなった…と。
耳鳴りが始まったら、まずは耳鼻科へ。

【bozzo】こぢんまりした同窓会


12月7日。月曜日。
師走の一週目終了。
すでにカウントダウンモード。

しかも絶好の行楽日和。
晴れ渡る空。張りつめた空気。

6日の日曜日はNAHAマラソン
去年の今頃は、58号線を行ったり来たりしていた。
あれから1年。今年はどんな大会だったのだろう。
もう、遠くを見つめる目になってる。

しかし、なぜか昨日は発熱。
一日寝込んでしまった。飲み過ぎたせいだろうか。

     ●

12月5日。土曜日。
飲み過ぎた原因は、
大学時代の友人が4人遊びに来たからだ。

こんなことでもないと集まらないだろうって、
沖縄から東京へ帰還した祝いと忘年兼ねて集った。
当初は7人参加の予定だったけど、
やはり年の瀬、仕事がうまく回らなかったり、
体調を悪くしたり…と、結局4人となった。

ま、それでも4人集まれば、昔話に花が咲く。

「何年ぶりに会ったんだ?」から始まって、
「最近、どうなの?」「子供いくつ?」と
生活主体の話題に終始。

個々の仕事がどう…とか、あいつはどうした…とか、
そういった込み入った話はまったくせず、
現実生活に追われている自分たちの話で盛り上がる。

…とは言いつつ、学生時代に連んでいた連中だから、
話はとりとめなく進行し、いつのまにか話題は大学のことに。

学生が減って、入試の倍率が低くなった…から始まって、
科目が細分化された…とか、施設が充実した…とか、
学生がやる気ない…とか、覇気がない…とか、
ま、実際に大学に出入りしているから出来る話。

その友人が最近バイクにはまっちゃって…と語った話が、なんとも目からウロコ。

反射神経など身の衰えを体感すべく中型免許を取得して、
サーキットでバイクを走らせるらしいのだが、

革のつなぎを着てフルフェイスで、レースでもやるのか?…と聞くと、
「いやいや、危ないから」やらない…という。

じゃ、サーキット限定でなぜ走るのか?…と聞くと、
「公道じゃ危ないから」いやだ…と。

ではサーキットでひたすら走るだけ?…と聞くと、
「そう、スキーみたいにひたすら走る」のが気持ちいいのだ…と。

ゲレンデに集うスキーヤーが滑降をただ繰り返すように、
その友人はサーキットに出かけ、ひたすらバイクを周回させるのだ…という。

スピードと一体化することで、
日頃の鬱憤を吹き飛ばす。

目的がはっきりしていて、理にかなっていて、見事な話だった。

ただ、あまりにも自分の思考から文脈がずれていて驚いた。
なるほど。そういった快楽の得方もあるんだな。

20年来の友人と集う。
そこにはやはり、言葉だけじゃない、
空気全体から和むものがある。

面白いもんだ。

【Theatre Brook】心臓の目覚める時


悲しみは 人見知りしない
放たれた矢は 突き刺さるまで
飛び続けようと 祈るように
風を切ってまっすぐに 光る跡を残す

傷付けることに慣れる日と
傷付けられることに慣れる日と
戦う前に戦おうぜ
そこにいる君の上で 星も月も太陽も

見つめてるぜ 動かないで
君のことを 守るように 時には連れさらうようにして

悲しみは 人見知りしない
放たれた矢は 突き刺さるまで
飛び続けようと 祈るように
風を切ってまっすぐに 光る跡を残す

ずっと待ってた 終わることのない夜明けと
君のキスを ずっと待ってた 心臓の目覚める時

許せないならポケットの手を出して
思い切り抱きしめてやれ そこで

ずっと待ってた 終わることのない夜明けと
君のキスを ずっと待ってた 心臓の目覚める時

             詞・曲/佐藤タイジ

【YouTube】Theatre Brook/心臓の目覚める時

     ●

沖縄移住と同時期に夢中になったバンド、Theatre Brook。
1995年の「ありったけの愛」でデビュー以来、
バンドリーダー佐藤タイジの動向は気にかけていたし、
新譜は必ず初回版を手に入れ、
掛けもしないのに…アナログ版は鴨居に飾って、
さらにはファンクラブまで入る熱の入り様だった。

1996年6月24日、1stAlbum「TALISMAN」発売。
1997年10月22日、2ndAlbum「TROPOPAUSE」発売。
1999年2月20日、3rdAlbum「VIRACOCHA」発売。

それらのデザインディレクションが平野文子ということは
当時からチェック済みではあったし、
厚めのブックレットの写真で埋め尽くされた世界観には
当時から「カッケエ~」と小四のガキのように見とれていたものだった。

しかしもって、その和室の鴨居に飾るほどの熱の入れようだった
Theatre Brookのジャケット写真のクレジットが「大森克己」と知ったのは、
2005年のworkshopに参加してからのこと。

そして、今知った……3rdAlbumは「藤代冥砂」だ。。。
あの牛の写真は「冥砂」だったのね。

      ●

年末は何かとカネが入り用だってことで
短期のアルバイトもしなきゃな…なんて

けっこう真剣にそんな「思い」も熱く、
月曜配布のバイト情報誌のフリーペーパーかっさらって
いの一番に「お歳暮仕分け」の日払い仕事へ電話。

有明埠頭のドデカい倉庫へ、面接用の送迎バスまで利用して
「履歴書」と「筆記具」持参で乗り込んでみたはいいけど、
事務用テーブルが整然と並んだ、大学の講義室みたいな空間には、
グレイッシュの空と似たようなどんよりした表情の無彩色な男たちが、
テーブルにあごが付かん…とも思しき重たい姿勢で「仕事の説明」を待ちわびている。

「おいおい、こっちまで配給に行列している気分だぜ」

って口に出しては言わないけれど、
明らかにそのまま「年越し派遣村」へ移動しそうな雰囲気。

「派遣切り」じゃあるまいし、この覇気のなさはなんなんだ!?…と
少しうわずった気分が下手な刺激を与えたのか、
ただたんに戦力外と見なされたのか、その真意は知らないけれど…

「お歳暮仕分け」のバイトは見事不採用。

その覇気のなさが気に入られたんだな…と
悪態ついたりして、どこまでいってもクサクサした気分は抜けず、
…かといって「背に腹は代えられぬ」状況だから、
懲りずに明日も「履歴書」持って埠頭の面接会場へ。

世はクリスマスだろうが、なんだろうが、
「悲しみは人見知りしない」わけで。

明日も空っ風はすね毛を顫わせて、フトコロを悲しませて、
街中は反比例するかのように、ネオンも華やかに、逆撫でを繰り返す始末。

あああああ、年末。あああああ、年末。
一年の「何を」忘れようとするのやら。

「心臓を目覚めさせて」やれよ。

【内藤未映】BIGTIME@六本木EDGE


12月1日。火曜日。
晴天。映画の日。

東京に来てから銀幕の世界に浸ってない。
ものすごく渇望しているのだが、沖縄のように気楽に行けなくなった。

金額もそうだが、アクセスも非常に面倒。

そこに行けば、とりあえず見たい映画に出会える。
TSUTAYAへ行くのと同レベルに映画館があった。

      ●

11月27日金曜日。
六本木EDGEで行われたパフォーマンスイベント
BIG TIMEに赴く。

パフォーマーに発表の機会を!…と今回から始まった
ダンサーやボーカリストたちのイベント。

実に様々な若手表現者が、自分の世界を構築し
10分枠の中で最大限のアピールを展開する。

17組もの演者それぞれが、とても興味深かった。

バスケットボールを使った男性のショウや、
タップダンス、お笑いマジック、ポールダンス…。

はたまた舞踏のような奇態な虫の動きを見せる裸体の男、
コンテンポラリーダンスの素早い動きで魅了した女性、
ブラジルのサンバの出で立ちで全く新しいショウを展開したグループ。

ミュージカルを思わせるキレの良い展開で歌ありダンスありの女性4人組、
見事な肢体で、丸みのある柔らかい動きをみせた女性ソロダンサーには、ドラマがあった。

そして、ラストを飾った内藤未映のベリーダンス。

オリエンタルな魅力とは、一種不可解な妖しさだと思うが、
その憂いを帯びた表情と動き、10分間の中で魅せた高揚感。
シャッターを押しながらも、その高みに陶酔してしまった。

表現することのすばらしさを味わった3時間だった。