【MUNICH】父エドガーエンデ


3月13日。木曜日。すでに雨。

静まった公園に、
ほんとひっそりと
ミヒャエル・エンデ博物館はあった。

1階は国際青少年図書館になっていて
世界各国の絵本が、相当量置いてあった。

「これはこれで、一日過ごせるな…」

かなり興味深い空間だったのだけど、
まずはエンデ…ということで
3階にまで上がる。

屋根裏のようなこじんまりとした空間。
斜めになった天井がまた居心地よく、
エンデだけでなく、エンデの父や母の作品まで
キレイに並べられて、日本の和室を模した空間まであり、
静かな雨の日に訪れるには、最適な場所だった。

父エドガーの絵をまじまじと眺めたのは
初めての経験だったけど、
ミヒャエルがどうして根源的な問いを好むのか
父の絵をみて、合点がいった。

心の中で膨らんだ映像を忠実に再現すべく、
父はデッサンと称して一日中アトリエに籠もるらしいのだが、
そこからあぶり出された絵の断片を、
繰り返し繰り返し描き直すことで、ひとつの作品に昇華していく作業は、
何度も自問自答を繰り返し、削ぎ落としていく過程が伴う。

そこから導き出されたシュールレアリスムの絵画は、
たしかに万人の理解を超えた世界になっているが、
観る者になにかしらの「ひっかかり」を残す力があった。

そんな精神力の持ち主である父エドガーと対峙していたのだ。

考える力が宿るはずだ。

【MUNICH】ミヒャエル・エンデ博物館


3月13日。木曜日。
午後になって、雨が降ってきた。

郊外にある「ミヒャエル・エンデ博物館」へ。

Tram17番でAmalienburgstr.まで行き、
143番のバスに乗り換え、Schloss Blutenburg下車。

(おそらくこの写真に映っているのが、Blutenburg城)

これでもか…というぐらい、郊外まで来た感じ。
同じミュンヘンとは思えないほど、交通量も多く、
幹線道路をドイツ車がびゅんびゅん飛ばしていた。

地名だけを頼りに、お城と思しき公園へ。

雨が降り始め、どんよりとした空気に
心身ともに震えていた。心細くもあった。

しかし、エンデを見ずに帰るわけにはいかなかった。

「モモ」「果てしない物語」など
彼の影響は計り知れない。

晩年には「エンデの遺言」として
根源からお金を問うことで、資本主義に警鐘を鳴らした。

「続・エンデの遺言」