
3月13日。木曜日。すでに雨。
静まった公園に、
ほんとひっそりと
ミヒャエル・エンデ博物館はあった。
1階は国際青少年図書館になっていて
世界各国の絵本が、相当量置いてあった。
「これはこれで、一日過ごせるな…」
かなり興味深い空間だったのだけど、
まずはエンデ…ということで
3階にまで上がる。
屋根裏のようなこじんまりとした空間。
斜めになった天井がまた居心地よく、
エンデだけでなく、エンデの父や母の作品まで
キレイに並べられて、日本の和室を模した空間まであり、
静かな雨の日に訪れるには、最適な場所だった。
父エドガーの絵をまじまじと眺めたのは
初めての経験だったけど、
ミヒャエルがどうして根源的な問いを好むのか
父の絵をみて、合点がいった。
心の中で膨らんだ映像を忠実に再現すべく、
父はデッサンと称して一日中アトリエに籠もるらしいのだが、
そこからあぶり出された絵の断片を、
繰り返し繰り返し描き直すことで、ひとつの作品に昇華していく作業は、
何度も自問自答を繰り返し、削ぎ落としていく過程が伴う。
そこから導き出されたシュールレアリスムの絵画は、
たしかに万人の理解を超えた世界になっているが、
観る者になにかしらの「ひっかかり」を残す力があった。
そんな精神力の持ち主である父エドガーと対峙していたのだ。
考える力が宿るはずだ。
