サバニ乗り合い船


バタンガスからホワイトビーチまでの2時間、
バンカーボートと呼ばれる両舷に支えのついた舟で航海する。

幌はついているものの、両脇から波しぶきが
ビシャー、ビシャーと入ってくるから、たまらない。

波のうねりを直に受けるから、
乗り心地も最高に悪い。

おまけに2時間の長旅…。

まわりは異国の人ばかり。
この時は韓国人のツアー客が
ドドドドっと乗り込んできたので
飛び交う言葉はハングル語。

モーターの爆音と波しぶきで聴覚が完全に奪われて、
うねりで平衡感覚も危うい状態だから、
いつ吐いてもおかしくないな…と思っていたら、
突然、前方の中国人がゲエイゲエイやり始めた。

…おお。

視界をよそへ移して
平静を装う。

すると、右側に座っていたイスラム系の男の子も
…ゲエイゲエエイ。…なんと鮮やかなピンクの吐瀉物。
…何を食べたら、そんな色になるんだ…。

…うっ、おおっ。

これは効いた。胸倉を回遊する吐き気に襲われる。
…上空を仰ぐ。目をつぶってはいけない。一挙にうねりと同化してしまう。

…と、左を見ると、妻が顔面蒼白になっている。
言わんこっちゃない。…すぐさまビニール袋を口元に。
…ゲエイゲエエイ。背中をさすりながら、楽になることを願う。

…。

その後、うねりは収まり、
なんとか航海は乗り切った。

港に上がって感じるコンクリートの堅さが、うれしかった。

…なんだかんだ言っても、これも旅の醍醐味。

Puerto GalelaのWhite Beach


マニラから乗り合いバスに揺られて2時間、
Batangasというルソン島南端の港から
さらに乗り合い船(?)に文字通り揺られて2時間。

ミンドロ島のプエルトガレラという
ダイビングでは超がつくほど有名なエリアの
ホワイトビーチに辿り着いた。

北も南も西も東も
まったくアタマに指針のない状況で
とにかく言われるがまま、バスに乗り込み
ひたすら走り続け、着いたら着いたで
あらゆる種類の勧誘も無視して通り抜け、
バタンガスという物騒な名前の港で
これまた不安定なデカいサバニに乗り込み、
波の揺れをモロに受け、アタマの中がゆしどうふ状態。

意識朦朧の状態で降り立ったビーチがここ、ホワイトビーチ。

白浜に隣接するさまざまな種類のホテルから
自分のふところと好みに属したホテルを選び出し、
落ち着いたのが、午後の3時。朝の8時からの長旅だった。

…フィリピン版サバニの揺れで
軟化した脳みそをゆるやかに硬化しながら
ホワイトビーチを散策してみると
…これが、意外といいところ。

海の透明度も申し分なく、ビーチの賑わいも
ほどよい感じ。何より、ゆっくりとした雰囲気が、
あのマニラの喧噪とは対照的だ。

もちろん、相変わらずの勧誘の応酬だけれども
子供たちの目に悲壮感はなく、
どこまでも豊かな島の効能に自らを預けている。

フィリピンのイメージが
すっかり変わってしまった。

Malingayang Pasko at Manigong Bagong Taon


クリスマスから新年にかけて、
フィリピンのマニラで過ごした。

タイトルは現地のタガログ語で
「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」の意。

写真は1日(元旦)の夕方。
マニラベイと呼ばれる海岸沿いでのひとときだ。

これからNew Year Festが開かれる。
フィリピンは夜になってから、盛り上がる。

年末年始のマニラとプエルトガレラの写真を
これからupしていこうと思う。

新年はフィリピンで始まった。