【Mar_20】牛舎につながれたままの牛は3,000頭も餓死したんです!by中洞正


【特別対談】「これ以上、人は自然から離れてもいいのか?」
〜山地酪農家・中洞正 × 東北食べる通信編集長・高橋博之

24時間365日牛を放牧し、日本一高い牛乳で知られる
「なかほら牧場」の中洞さんとの対談は、
自然放牧と牛舎における牛が、
山生活と都会生活の人のようだ…と始まった。

“牛なり・山なり・自然なり”の信念で40年
キレイゴトを言い続けてきた中洞さんのひと言ひと言が痛烈。

しかしその中身は至ってシンプル。

“人間は自然の一部”である、そのことの認識だけ。
だから牛だって牛舎につなげず放牧したほうが良いに決まってる。
それを国はあたかも工業製品のようにつなぎ止め、
穀物を与え続け、搾乳を繰り返し、大量生産の「命の使い捨て」を推進してきた。

近代化とはなんだったのか?

大規模化効率化の果てに到達した現場は、
未来のない現実に直面している。

飼料代に6,000万円もかけ、糞尿処理に億単位の設備投資をし、
ストレスを抱えた牛の対応に神経をすり減らせ
それでも儲からず後継者不足に頭を抱えているではないか!

原発事故による死者はひとりも出なかった…と政府は云う。

「いいですか?牛舎につながれたままの牛は3,000頭も餓死したんです!
餌をくれ、餌をくれ、と同じ方向に頭を向けて死んでいったんです」

近代化によって自然と分断された人間は、
食い物をつくる仕事に穢れを感じ、
恥ずかしいという感覚すら常識になってしまった。

どこまで間違い続ければ済むのだろう。

“人間は自然の一部”であることの、その認識に立ち戻り、
ゼロからこの社会を建て直していく。

「なかほら生き物学校」の【規格外】な生き様に、
オノレの尊厳を貫くことの真っ当さを見た。

シビれました。