【Jan_28】マキーフン『胎内』

マキーフン旗揚げ公演『胎内』@SPACE梟門
http://maki-fun.jimdo.com/

2日め、しっかり観劇してきました。

終演後、藤井さんにマキーフンの立ち上げ主旨を聞いたら、
「役者が行動しなくては思い通りの役にありつけない。
マキーフンは役者がやりたい役をつくる“工房”であり、
公演はその“プレゼン”の場なのだ」と。

演出家竹内敏晴さんが
「近代劇を乗り越えるのは俳優の問題であり、演技の問題」だとして「竹内レッスン」を始め、
「演技とは、からだ全体が躍動することであり、意識が命令するのではなく、
からだが自ら発動し、みずからを超えて行動すること。
また、ことばとは、意識がのどに命じて発せしめる音のことではなく、
からだが、むしろことばが自ら語り出すのだ」

という指針に同調するかのように、
三好十郎の『胎内』を役者は血肉化して体現された舞台でした。

仕切られた舞台を暗闇の壕に見立て、七転八倒し、
人間のサガを剥き出しにするサマは、
竹内さん曰く押さえ込まれたカラダを解放する行為。

解放の限りを尽くし、人間の可能性を押し広げることが、
役者の使命でもある…と云わんばかりの、レンジの広い演技には、ホント感服。

あらためて十郎の戯曲は、料理次第で役どころの幅を、役者の幅を見せられる作品なのだ…と思った次第。

それにしても佐山最期の独白「人間讃歌」は、何度聞いても額面通りには受け取れない。
肯定することで問題と対峙するのを避けている印象がある。
「冒した者」の結末もそうだった。須永の自死は納得できない。
突き詰めることを諦めたような哀しみがある。

その二律背反をもっともっと思考してみたくなる三好作品。
『胎内』は特に密室劇として秀逸です。

マキーフン明日からマチソワ3連日!!
この人間肉薄の戯曲をお見逃しなく!

【Jan_27】SPACE梟門


マキーフン旗揚げ公演『胎内』@SPACE梟門

作/三好十郎  演出/船岩祐太
【出演】土田祐太、藤井咲有里、遠山悠介

新宿三丁目駅前にある梟を象った入り口の「SPACE梟門」。
実質柿落とし公演となるマキーフン『胎内』本日初日迎えました〜!

藤井さんと遠山さんは新国演劇研2期生。
4年前に撮った『胎内』も4期のメンバー。
やはり三好十郎は演劇の基本なのね。

『胎内』『浮標』『冒した者』と三好作品に触れてきたけど、
敗戦時の日本の自己欺瞞を、
三好さんなりに演劇的解決へ導こうとしているのが
ガンガン伝わってきて、胸迫る思い。

その欺瞞が与えたカラダの歪みを、
役者は体当たりでもって表出する。

観ているコチラが苛まれる作品です。

31日まで。必見。