【Apr_03】厳格主義と寛容主義


不安社会が続くと人々はますます白黒付けたがり、
異質なものをどんどん排斥してしまうだろう。

不安は常に緊張を強い、身体は硬直し、感情の劣化を伴う。
寛容は気持ちを緩やかにし、身体に余裕が生まれ、感情に幅が出来る。

目指すべきはどっちだ?

以下。

ルールが厳格化するほど、異質さに触れる可能性が減ります。
すると、異質さに対してますます神経質になって、不安ゆえにルールが厳格化されます。
こうした悪循環が回っているんじゃないでしょうか?
不安ベースよりも信頼ベースの社会が、やはり良いと思うんです。

厳格主義の社会では、人々からの承認が減る分、重い罰を畏れて、人は悪いことをしなくなる。
寛容主義の社会では、人々からの承認がみずからを支えているからこそ、人は悪いことをしなくなる。
処罰をあてにするより、承認をあてにする社会が、良いと思いませんか?

(宮台真司『教育をめぐる虚構と真実』より)

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