
深谷正子ソロ『棘を呑む』@俳優座劇場
初俳優座劇場で、観客として初めて深谷さんのソロに対峙し、
2018年末の今、この舞台にて60分間ソロを提示する深谷さんの気持ちに思いを馳せる。
300名のキャパ、最後列からも足先まで見える設計の舞台で、
上野雄次さんの花道作品と、奥野美果さんのガラス作品を相手に、ドラマ性を極力排除した振り。
わなわなと四肢を震わせ、転倒し這いずり、転げ、宙を見つめる。
やがて壁を支えに腰を伸ばし、四肢の震えが収まり、自信すら漲る立ち姿に。
総てを呑み込み、咀嚼し、血肉化し得たようなその振舞に、
71年の歳月を刻んだ「身体」そのものへの自負すら漂う。
総てを請け負い、共に進もう…という、その漲った力に、
観る者はパワーをもらったのではないだろうか?
なんとも清々しく、愛に溢れた作品だった。
#photobybozzo