
7度「ビジテリアン大祭」
原作/宮沢賢治
東京バビロン演劇祭2017参加作品
2017年5月18~21日
@シアターバビロンの流れのほとりにて
写真UPしました〜!
【on_Flickr】0518_NANADO
構成・演出/伊藤全記
出演/山口真由、中山茉莉、後藤祥子、丹野晶子(ロリータ男爵)
宮沢賢治の特異な作品『ビジテリアン大祭』を全記さん的に料理した舞台でした。
暗がりの回廊を抜けると脳天気な白舞台が現れ、人工芝の緑が異様な雰囲気。
この仕掛けだけでも、賢治の躁鬱的な性格が見え隠れ。
実際、物語も菜食主義者たちの茶番が描かれていて、
意気高揚と結束力UPのために反菜食者たちをでっち上げ、
菜食者へ全員が寝返る…という顛末。
付和雷同に悔悟し寝返る様をみて、賢治は「ボンヤリ」してしまう…という話なのです。
その高揚と落胆の落差を山口真由さんが見事に演じていて、
何とも言えない寂寥感を味わいました。
ナチス政権下における政治家や裁判官が「法に従っただけ」だとして無罪放免された
【凡庸の悪】に通じるものがあり、数の論理で強行採決を続ける現政権の、
この国の民にも通底する話。
孤独を厭うゆえの集団性の怖さ。考えさせられました。
それにしても7度はいつも引っかかる。山口真由さんをもっと知りたいと思いました。