
北海道の東、標茶→標津→羅臼と巡ってきました。
北の最果てに思いを馳せていたのですが、週末実現してきました。
知床の自然、最果ての地特有のうら寂しさはさておき、
まずは桑原康生さんの『オオカミの森』へ。
21年前に生態系のピラミッドを再生しようと、
20頭ものオオカミを敷地に放し、
ナラ林の森と共に本来あるべき北海道の姿を視覚化。
食物連鎖の頂点であるオオカミ復活の夢を
実現させようと普及に努めてきた桑原さん。
残念ながら先月モンゴルオオカミの1頭も老衰で亡くなり、
残るはその片割れ、15歳のブルトーだけ…と、
『オオカミの森』存続もあぶない状態ではあったのですが、
星野道夫さんの意思を受け継ぐそのアラスカ仕込みの思想は、胸熱くさせるものでした。
明治政府の開拓使が北海道に配置され、薩摩藩が主にその開拓を担い、
エゾシカ保護を名目に150年前に毒殺により全滅させられたエゾオオカミ。
先進国アメリカの思想を受け売り、理屈なしに貫徹された愚行を、
アメリカ自身は振り返り1995年から生態系再生へと動き出した。
イエローストーン国立公園にはいまや1700頭のオオカミが復活。
頂点捕食者としての役割をしっかり果たしている。
かたや日本は?
未だにハンターによる人力捕獲で、シカもイノシシも増加の一途。
日本オオカミ協会が署名を集めて請願しているが、
歯牙にも掛けない愚鈍さで、行動に移る気も無し。
これも偏に『人間も生態系の一部』であることを理解しようとしない、
人間本位の西洋かぶれが幅を利かせているせい。
知床の大自然を体感すると、人間なんてちっぽけなもんだと。
アイヌの思想がホントすばらしくて泣けてきます。