【May_05】黒い螺髪の「原発事故由来強制廃棄個人財産」


富岡町沿岸部。ギョっとする光景。
「放射線汚染廃棄物」の集積場。
中間貯蔵施設もこの近辺に建設予定。

『しゃへい』と描かれたフレコンバッグが、海岸線一帯に堆く積まれている。

一様な黒い塊は、見た目は大仏の螺髪のようなれど、
中身は『原発事故由来強制廃棄個人財産』だったりする。

つまり、放射線に塗れてしまった個人の家財道具だったり、
衣服だったり、書物だったり、するのだ。

故郷に住むことはおろか、
故郷での記憶さえも暴力的に奪われていくフクシマ。

棄てられた光景、棄てられた土地…と言わずして、なんと形容できようか。

フクシマにおける除染完了までの費用総額は5兆円強。
このフレコンバッグの直射日光下での耐用年数は5年。
30年後には県外で最終処分という公約も交わされている。

何事も待ったなしの状況…なのだが、
人目を避けるように黙して鎮座する数万個の螺髪。

この棄景と、併存するのか、東京五輪は。
併存できるのか、人の心を持ってして。
これでアンダーコントロールと、言えるのか。
放射能をナメては、イケない。