【Jul_19】ニッポンはどこへ向かっているのか?


いよいよ明後日が参議院選挙の投票日である。
マスコミの電話調査によると、与党圧勝との4文字が紙面に踊っている。

都議選の悪夢がまたもや22日にやってくるのだろうか?

安倍晋三の鼻の下が伸びた締まらない顔が、報道を埋め尽くすのだろうか?

___事態は深刻だ。

打つ手がない。

民主党が政権を取り得たのも、アンチ自民で浮動票が動いたのと、
「政治が変わる!」との声に賛同した人間が投票率を高めたからで、
2009年以前と2013年で自民党支持層が大きく動いた訳ではない。

単純に浮動票が政党乱立で散逸したのと、
「政治は変わらない」と投票に足を運ばない人が増えたために総数が減り、
結果として自民党票が残っただけなのだ。

…とのお慰みを言ったところで、自民党圧勝であることに違いはなく、
バラバラに収まったリベラル票は死に票となって、またもや民意は宙ぶらりんの状態へと。

ある政治評論家の読みでは、
生活面での大きな変化が伴わない限り、
政治はどんどん民意剥離を進むこととなる。

1998年の沖縄県知事選。

普天間基地返還を争点に沖縄のアイデンティティを訴えた大田現知事と、
「県内不況」というワードで経済問題に争点をすり替えた稲嶺県経団連会長との対決は、
熾烈な争いの末、新人の稲嶺氏が勝利を収める。

その現場に立ち会った時は、沖縄県民の弱さに鼻白んだのだが、
今まさにニッポン全体が、同じような状況下となっている。

原理原則に従えば、原発を止め、とことん被災地と向き合うことが、新しいニッポンの創造へとつながる。
それがニッポンのアイデンティティ再発見となり、進むべき未来の道を拓かれるのだけど、
大多数の国民は「アベノミクス」の錬金術に盲いでしまい、近視眼的な懐の潤いばかり求める結果となってしまった。

それが「日本を取り戻す」ことになると考えているとしたら、浅薄過ぎる。

取り戻すべき日本とは、バブルに浮かれてカネが舞う羊頭狗肉な虚飾の世界なんだろうか?

しかし、日本人は言葉を喪ってしまった。
これだけ偏った安倍晋三の理屈に対して、マスコミも野党も論破することができないでいる。
そもそも批判する…という行為すら為されていない。
まるで大翼賛体制によって言論が統制されているかのごとく…だ。

ひとえに「アベノミクス」に立ち向かう方向性が示し得ないからだと、思う。

それだけカネに塗れてしまった国、ニッポン。
カネの魔力を解いて、目指すべき道を描けない国、ニッポン。

このまま奈落まで転がり落ちるしか、道はなさそうだ。

安倍政権が目指す未来とは…
ひとことで言うと「アメリカ追従_sarvent_Japan」。

国際的に孤立化を深めるアメリカに添い遂げるべく、
中国、韓国を敵にまわし、軍事力を強化する。
憲法改正により、国防軍となった自衛隊は、
莫大な防衛費でもってアメリカから最新の武器を調達することに。
軍産複合体であるアメリカの企業が潤うことでアメリカも潤う。
(現状の国粋主義的な安倍の振るまいは、そのようなシナリオがあってこそ)

米軍基地は国防軍設立によって、あからさまに自衛隊駐屯地とのボーダーが失せ、
日本国中で米兵を見かけるようになり、沖縄はその最大基地として戦時下の様相に。
(その運営費用は相も変わらず「思いやり予算」で賄われる=総額5千億円)

貧富拡大による受け皿として民間による兵隊派遣も生まれ、
徴兵制を敷かずとも兵役需要拡大へ。
(今のアメリカそのもの→富む者は腹を痛めずに軍需でカネを得る)

TPPによって、日本のマーケットはアメリカ企業に進出され、
第一産業のあらゆる収穫物がアメリカ産にとって換えられる。
(ISD条項で企業は国を訴えることができる→つまり、市場が権力により改悪される)

原発に至っても同じ結果に。
アメリカと手を組んだ節操なしの「原発輸出」で、
限られたマーケットにおいて、手腕をふるう株式会社ニッポン。
(原発産業は日本・米・仏のみ→それを寡占とみるか衰退とみるか)

主権を失うことですべてがアメリカのsarventとなり、ひたすら身を粉にして尽くす「美しい国ニッポン」へ。

アイデンティティを疎かにすると、言説も疎かとなり、日本語の機能も衰えていく。
主体がないのだから、原理原則も喪われ、たゆたうクラゲのような国へとなってしまうのが、見える。

アイデンティティを見つめることがどれだけ大事な作業か。
企業に属する「会社員」から「フリーランス」になって、身に沁みた。

属国であれば、そのまま思考停止で居られる。カネが回れば、それで倖せを掴める。
しかし、独立した主権国家となると、常に原理原則が問われる。それはとてもしんどい作業。
いやいや、当たり前でしょ。ニッポンはひとつの独立した主権国家のはず(!)なのだから。

常に突き付けられる原理原則によって、国全体が鍛え上げられ、はじめて世界でも認められる。
国際社会での立ち位置が確立されることで、発言も影響力あるものとなる。…フリーランスといっしょだ。

安倍政権が目指しているのは、楽ちんな方向である。国を滅ぼす方向である。
これは戦後68年培ってきた方向でもある。だから、オルタナティブが埋没してしまった。(多様性欠如)
しかし、この国に合うオリジナルな道は必ずある。それが憲法九条であり、和を尊ぶ国ニッポンだ。

ひとりひとりが気づき、行動に移すことでしか、これは変えることができない。
時間がない。今から動いても20年はかかるだろう。それでも、動かなければ。

里山の新緑が美しい、八百万の神がおる、「恩送りの国」ニッポンのために。

愛する祖国のために。