【Mar_23】熊野牛玉宝印


熊野三山の本宮、那智、新宮にそれぞれ伝わる「神文」。
八咫烏がそれぞれ本宮は85羽、那智は72羽、新宮は48羽使われ、
本宮・新宮は「熊野山宝印」、那智は「那智瀧宝印」と象られている。

新年を迎えた早々の午前2時、八咫烏帽を被った権宮司が秘所にて神事を行い、
牛玉宝印を摺るのに使う清水を組み上げる。
翌2日の午前5時、宮司たちが本社礼殿に座し、清水で墨をすり、
一枚一枚丁寧に「宝印」が和紙に押される。
その後、松明によって清められ、一日ご神木とともに神前に奉安され、
七日間の太鼓と打板の乱打を経て、ようやく参拝者に授与される…という代物。

宝印の中心には剣と鏡が描かれているが、
鏡の周りを囲むように八羽の烏が配されているのは、
太陽が八方をあまねく照らすように願ったもの。

この「神文」は、誓文(起請文)として武将どうしの盟約に用いられた。