【jul_06】base_cafe


ひとつ、抜け落ちてました。

吉祥寺のbase_cafeにて行われていた
藤川孝之さんの個展。

時代がどんな状況に陥ろうとも、
このひとは決して絵筆を手放さないだろう。

そんな一徹でマイペースな藤川さん。

今回の個展では、
ライブスケッチの催しを。

およそ30分の時間で、
お客さんをスケッチする。

「初見で特長をどこまで捉えられるかが、ポイント」
…とは、藤川画伯の弁。

実際、その場に居合わすことが出来たのだけど、
画伯の集中力はすばらしかった。

無音の中での30分、鉛筆の先が紙にこすれる…その音しか聞こえない。
モデルとなったお客さんも相当緊張されていた…ことだろう。

しかし、画伯も妥協を許さない。

スケッチ終了後も、その30分を反芻するかのように、
モデルなしでふたたび白紙にペンを走らせる。

「もっと相手の核を捉えなきゃダメだなあ。フォルムに気を取られちゃったなあ」

いつまでも集中力の途切れることはなかった。
感服しました。