2012/03/07 | ACT! 【mar_04】砧 「粟谷能の会」続いて、粟谷能生さんの「砧」。 互いに情愛を持ちつつも夫は仕事で故郷を離れ3年、 妻は今か今かと帰郷を待ち焦がれるが、終には寂しさのあまりこの世を去る。 死の報を聞いて無念の思いで弔いを始める夫の前に、 妻の亡霊が現れ、夫への恨みつらみを訴えるが、やがて成仏する。 なんともやりきれない話なのだが、 夫婦の情愛がすれ違う様は、現代にも通じる内容。 能生さんの演じた「妻」は 滲み出るような悲哀の情と、行き場のない恨みに溢れ、 微動だにしない立ち姿に、ぐさっと胸を突かれた。 名演。