【feb_09】クロディーヌ・ドレ


クロディーヌの作品を前にすると、
どこかからささやくような声が、つぶやくような声が聴こえてくる。

性も年齢もわからない無数の白や茶色の存在。
並び、向かいあい、寄り添い、挑発し、ふざけ、
てんでバラバラに遊んでいるようにも見えるし、
砂漠を歩く群れのようにも見える。

ざらざらとした声が重なりあって通り過ぎていく。

彼らは決して私のほうを見ない。私が彼らを見るだけだ。
視覚と聴覚を奇妙に揺さぶる彼、彼女と会いにいく。____山田せつ子