【池袋鈴ん小屋】里アンナ


最後は奄美大島の歌姫、里アンナさん。

ギター1本の伴奏とは思えない華やかさ。
声の質なのか、音域の広さなのか、音圧によるものなのか。

それまでの奏者がどちらかというと
ココロに沁み入るような音楽であったとすると、
里さんはココロを充たすような、押しの強さがあった。

善し悪しは好みで分かれるところだし、
その華やかさは天性のものを感じたのではあるけど、

工業製品の輝きばかりが目に付いて
工芸品の趨きまでは至らなかったように思う。

それでも工業製品は確実にニーズが高く、
工芸品は大量生産できない弱みもあるのだが。

しかし音楽の良さは、奏者の生き様が写し出されるところにあると
撮影する際はいつも心がけて構えるのだけど、

たとえば三上寛さんのような時間の堆積と熟成から芳じられる音楽とは
対極にある音楽だと、ボクには映った。