【UNITE!NIPPON】宣言_116


「手段を目的にしない」

これはあるNPO代表から言われた言葉だ。

ボランティアを目的にしない。
写真を目的にしない。

ボランティアも写真も手段である。
目的はもっと上にある。

このブログだってそうだ。
手段である。

目的はもっと上にある。

UNITE!NIPPONも同様。
プロジェクト継続が目的ではない。

キズついて
キズけば
キズなになる。

なにより「考える」こと。
自分の懐にたぐり寄せて
すべてを自分の問題として「考える」こと。

ボクにこんな思いを抱かせたのは、
さまざまな書物に依るところが大きいのだけど、
一番直截的にがつーんとやられたのは、
やはり「ミヒャエルエンデの遺言」だ。

原発問題、エネルギー問題、北方領土問題、
中東問題、アメリカイスラムの闘争、基地問題、
すべての根源にあるのは「貨幣」だ。

この「貨幣」の仕組みを変えること。
これがもしかしたら、一番重要かつ重大な「問い」なのかもしれない。

その問題に対しても
自分の問題としてたぐり寄せ「考える」。

  「個別の問題だったものがだんだんとつながりその包囲の輪を縮めてゆく。
   近代自然科学の問題から、社会心理、宗教、文化、経済と、問題はみな関連しています。
   どれか一つの問題を取り上げようとすると、他の問題も浮上して、すべての問題を解決できないので困るのですが、 
   実はそれをしなければならないのです。落城のときと同じで、
   どの城壁の窓から外を見ても、そこには包囲軍がすでに迫っているのです。

   お金は人間がつくったものです。変えることができるはずです」

1994年のミヒャエルエンデの言葉。
あれから17年。確実に包囲網の輪は縮まっている。
今こそ根源に立ち返り、「合理」を尽くさなければならない。

「合理」とは理(ことわり)に合わせること。

それを効率性と読み違えたところに、愚かさが横たわっているのだ。
「生きる」ことの理(ことわり)に立ち返る。
その先に「真理」がある。