【youkobo】トロールの森2009


11月21日土曜日は3つのイベントがあって、
朝から夜中まで…よくまあ、動いた。

朝5時に自転車で江東千石まで向かい、
2時間かけてUNIQLOヒートテックを買う。

昼は西荻北口からバスに乗り込み善福寺公園へ。
沖縄時代の友人がオーガナイズする「トロールの森2009」
ワークショップに参加。

夕方から阿佐ヶ谷next Sunday
レゲエナイトにアーティストとして参加。

一日が終わったのは、終電到着の0:40頃。
見事にフルで時間を使い切った。
まったく稼ぎナシ(>_<)。       ● その「トロールの森」だが、国内外のアーティストが
公園の空間を利用したインスタレーションを行い、
日常にアートを感じてもらおう…という試み。

まだまだアートという概念自体、借り物な感は否めない。

そういった状況を打破しようと、
22日間の長期にわたって善福寺公園は
一風変わった空間に生まれ変わった。

恒久的に設置する…ってのも手ではあるが。
アーティストへの報酬がそれじゃ伴わない…ということだろう。

ボクが参加したワークショップは
富田俊明「善福寺公園最悪ガイドツアー」
といった趣向のもので、

いやいや最悪だなんて…とんでもない。

アーティスト富田さんの人柄がものすごくステキで
約200分にわたる長丁場もあっと言う間の出来事。

「アート」とは端的に言えば「視点をずらす」こと。

普段凝り固まっている思考の道筋を解体して、
よりニュートラルに世界を感じてみる。

そんなわかりやすいコンセプトで、「時間」を解体。

のんびりした公園で、通勤ラッシュの時間感覚を持ち込んだら…。
…ということで、まずは善福寺池の廻りを早足で一周してみる。

すると、ひなたぼっこをしているカップルや釣りを楽しむおじさんたちが、
けげんな顔をしてボクたちの様子をうかがってくる。

場を乱す異分子的な存在。

それでは…と、今度は1/30の速度で歩くことに。

路上パフォーマンスのごとく超スローな動きで池の廻りを微動するボクら。
それはそれで、かなり場を乱す存在に。

しかしさっきと明らかに違うのは、
演者たちの心理。

まるで悟ったかのように、世界が遠い存在に感じ始めた。

音ばかりが鮮明に入ってくるのに、
手足や目の動きは、制御できないほどのスローペース。

容赦なしに光が眼球をとらえ、瞳孔は過剰な光量で真っ白な情景。
そんな露出オーバーな白い空間に聞こえてくる内外の音たち。

カモのバタ足まで察知できるのでは…と思わせる過敏さで
枯れ葉のこすれる音や、ベンチでささやかれる愛の交歓が鼓膜に伝わってくる。

感覚神経ばかりが際立った畜生に成り下がったか…と
よだれを垂らしながらスローモーションを続ける心地よさ。

恍惚な時間。

「時間」に追われるのではなく、
「時間」を楽しむ。

限られた時間を濃厚にする術を教わった中身の濃いワークショップだった。