
09月01日。火曜日。
曇り時々雨。旧盆のはじめ「ウンケー」の日。
取材で沖縄最後のお仕事を任された。
題材は「エイサー」。
締めを飾るにふさわしい沖縄の風物詩。
その代表的な「園田青年会」の道じゅねーに付き合う。
「道じゅねー」とは、その地区の先祖を迎え、送るためにエイサーで練り歩くこと。
エイサーの起源をたどると、
「念仏」や「猿楽」に通じるらしい…とは、同行のライター談。
ボクはどちらかというと韓国の「サムルノリ」に見られる
「農楽」に近いのじゃないかな…と思われるけど。
たしかに先祖の霊を迎える儀式と考えれば、
「念仏」と言われてもおかしくはないか。
今日は平敷屋エイサーの取材なので、
あの幽玄な踊りから「念仏」を感じるかもしれない。
ま、うんちくも大事だけれど、「道じゅねー」の魅力は
なんといっても町を練り歩くエイサーのド迫力にあると思う。
20時過ぎに園田公民館から気合を入れての出陣。
24歳の会長以下30名あまり。男子も女子も若手ぞろい。
こういった文化の継承が、沖縄はすばらしいと思う。
先輩後輩の関係が町社会の中でしっかり根付いている。
自然と規律が生まれる環境は、人間形成のうえでも恵まれている。
そして何より、彼らの踊る姿が勇ましく、清々しい。
「エイサー」を誇りに思い、その誇りある芸能を演じている自負が漲っている。
夜中の12時まで4時間、踊りっぱなしだったが、
全員疲れた表情を見せず、最後まで笑顔だった。
大太鼓小太鼓を抱えての4時間…相当な消耗だが、
町で出迎える地元のおじさんおばさんや、
小学生中学生たち後輩の憧れのまなざしに励まされるのだろう…
見事に最後まで演じ切っていた。
あらためて沖縄の純朴さを感じて、胸が熱くなった。
「いいところだなぁ、沖縄。」
あと3週間でお別れだなんて、寂しい話じゃないか。