
「武田和命」(1939.11-1989.8.18)
気分が滅入っていたので、
久しぶりに武田和命の「Gentle November 」に
耳を傾ける。
和製コルトレーンとして
JAZZ喫茶では定番のアルバム。
ボクもJAZZ喫茶バイト時代は
鼻白む思いで「鬱病サラリーマン」の
リクエストに応えていた。
1979年9月20、21日録音、埼玉。
武田和命 (Tenor Sax) 山下洋輔 (Piano)
国仲勝男 (Bass) 森山威男 (Drums)
A1.SOUL TRANE
2.THEME FOR ERNIE
3.AISHA
4.IT’S EASY TO REMEMBER
B1.ONCE I TALKED
2.OUR DAYS
3.LITTLE DREAM
4.GENTLE NOVEMBER
「鬱病のサラリーマン」になった気持ちで
あらためて聴いてみる……なんとも、いい。
沖縄出身のベーシスト国仲勝男と
山下洋輔のピアノがサポートに徹して
森山威男のブラシがクールに支える。
そのトリオの音の川の中を、
悠々と泳ぐかのように武田のsaxが響く。
まさにコルトレーン!
いいじゃないか、和製で!
これだけ骨のある「生きた音」を
ろうろうと吹ける男がいたか?
1964年にデビューして
その後10年間のブランクを経て
山下洋輔バンドで復活を遂げる。
49年の短い生涯。
薄倖のジャズマンとか云われているが、
これだけの名盤を残せたのだもの、
素晴らしいじゃないか。
sax吹きにしかなれなかった
そんな不器用な男の
タマシイ鷲掴みにする「生きた音」が
ボクは好きだ!
たまらんぞ、和命。