【南国ドロップス】関西ツアー その7


20時15分キッカリ。
ステージの幕が左右に開き、
オーディエンスが視界に入る。

…おお、こんなにステージが高いのね。

上から見下ろすようにして
Caravanがスタート。

視界の広がりが、
カラダを動かすことを強要する。

見られていることに過剰に反応してしまう。

    堂々と、魅せるのだ。

とにかく、この緊迫した空気に
飲み込まれないよう、自分自身であり続けるために
カラダを動かし続けるのだ。

Caravanに続いて新アレンジのタイフーンレディ。

ファンクのリズムを意識して、
リズムに乗っかるカタチに。
決して前のめりにならないよう…。

新アレンジの緊張が、イイ方向にグルーヴを出してきた。

次はデンキウナギのインスト。
さらなる緊張感。
トロンボーンの音がモニターから返ってこない。
トランペットしか聞こえてないんじゃないか?
…ミストーンは赦されない。

とにかく昨日のライブのイメージを思い出し、
走らないように、しっかりビートを捉えて、音を刻め!

無我夢中で3曲を消化。
バンドの一体感も出てきた。

さて、一息おいてのバラード「祈り」。

この緊張感から、さらに難易度の高いバラード。
ピアノとボーカルで聴かせる。
リズムが予想以上にゆるり。

一音一音がクリアに発信される。
その緊迫感がさらなる緊張を生む。

…んん。重いぞ。
これは、相当重い。

ホーンが盛り上がりを作る…はずが。
フリューゲルを鳴らし切れない。
その音の強弱に、びびりまくる。

一挙にこちらの緊張が会場を満たし、
オーディエンス側も緊迫を強いられる。

最悪の流れ。

完全に飲み込まれた格好。