【Lee Chang-Dong】シークレットサンシャイン その1


Lee Chang-Dong films ”Secret Sunshine”

    ふりそそぐ陽射しをどれだけ浴びたら
       あなたの悲しみは消えてゆくのだろう

コピーライターに薦められて
イ・チャンドン監督の「シークレットサンシャイン」を観に行く。

予告編が痛々しかったので、
覚悟はしていたが、
まさかここまでとは…思わなかった。

(ここから先、あらすじ。)
 
旦那を交通事故で喪い、
彼の故郷である「密陽(秘密の陽射し)」という田舎町へ来た妻、シネ。

ソウルから抜け出し、全てをリセットすべく
誰も知らない田舎町でピアノ教室を始める。

一人息子のジュンだけが、心の支え。

不幸を背負って生きたくは、ない。
だから、この「密陽」に来た。

そんな強気が裏目に出たのか、
息子ジュンが誘拐に遭ってしまう。

身代金の要求に、ひとり半狂乱になりながらも
「心の支え」を取り戻すべく、全財産を所定の場所へ。

しかし、ジュンは帰ってこなかった。

変わり果てた姿で遺棄された息子を確認するシネ。

もうわたしには何も残っていない。
カラダの震えが止まらない。
生きる意味が見つからない。
突然の嗚咽が息を詰まらせる。
吐いても吐いても呼吸が静まらない。

ドロドロになって涙も嗄れて、
ワラにもすがる思いで教会のミサに参加する。

そこでは同じように嗚咽を繰り返す人々の姿。
シネも心のタガが外れたかのように、深く慟哭する。

神に向かって吠える。
「何故!」「何故!」「何故!」

そして、すっと平安が訪れる。

わたしは神に愛されているんだ。
だから、このような試練が与えられるのだ…と。

シネは、すべてを赦したい…と思った。
わたしから根こそぎ奪い去っていった因果すべてを。

そこで、ジュンを殺した犯人のいる刑務所へ足を運ぶ。

「わたしが彼を赦すことで、ジュンは救われるのです」

     しかし。

同じように、犯人も入信していた。