
3月11日。火曜日。
長い火曜日だ。
Fussenに到着したのは夕方4時過ぎ。
Youth Hostelの受付が5時からだったので、
それまで街でも散策しようと、駅前まで戻る。
アルプスからの山風が
手足の末端を凍えさせる。
足の裏にホッカイロ。
背中にもホッカイロ。
手袋をして、マフラーぐるぐる。
ミュンヘンより5度は低いだろう。
こんな寒さで明日のノイシュバンシュタイン城なんか
しっかり観光できるんだろうか…。
Fussenはこぢんまりとした街。
その割には観光客が多く、
夕方になっても賑わっていた。
しかし、スーベニアショップは
4時には閉店らしく、
何も見ることができない。
てくてくと街を散策。
石造りの街並みは
ひんやりと底冷え、
ポツリポツリとレストランだけが
暖気を放っていた。
行き着いたところで
ゴシック調の派手な教会が…。
教会の後ろには河が流れていて
橋を渡れば、そこはオーストリア…。
国境に立つデコラティブなエンジの教会。
エンジってのが、悪魔っぽい。
寒々とした冬空にエンジ色の悪の教会。
中はどんな装飾なのか探ってみたかったが、
一般公開はされていないらしく、
ただ呆然の対峙するのみ。
…魂抜かれそう。