
3月11日。火曜日。
小学生が自宅まで帰る途中なのか、
大量に乗車してきた。
それぞれの年代、
それぞれの話題。
男の子、女の子。
反抗期らしき男の子たちは
後部座席を占拠。
住むエリアで
グループ分けされているのか、
高学年の子が低学年の子と
並んで坐っている。
バスは広大な田園風景を
ゆっくりと走る。
ここは、ドイツとオーストリアの国境付近。
遠景にアルプスの山々がそびえ、
針葉樹の黒い森がふもとに広がる
南ドイツならではの豊饒な地域。
子供たちものびのびと暮らしているに違いない。
テレビやインターネットの
情報社会とは無縁の、
地球リズムの生活を営んでいる。
そんな気がした。
ミヒャエル・エンデの
時間泥棒じゃないが、
彼女たちにしてみれば、
ボクらは「時間貯蓄銀行」の
【灰色の男たち】なんだと、思う。